ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2020/12/22 Tue. ことし5回目の芦屋吞み

朝風呂、ゆず湯の残りに浸かる。

風呂上がりで火曜日恒例のゴミ出し。

今日は少しあたたかい。

 

今月始めにこんなことを書いた。

年齢をぼやくこと、嘆くようなコメントは控えること、いや厳禁としよう。

年齢をぼやくなかれ嘆くなかれ で。

先日の一泊二日小旅行の車中で図書館で借りているコラム集「いくつになっても」を読んだ。

なかなかいい表現があったので年齢に関することだが禁を破って書かせてもらう。

ま、ボヤキとは違うので。

コラムニストの中野翠さんが老人が主人公の映画「手紙は憶えている」紹介するコラム。

記憶力の減衰についての表現。

「記憶」というものと「人格」というものの密接な関係にも気づかされた。

「記憶」がその人の「人格」の大半を形作っているものなんだなあ と。

いやー、私、自信ないです。早めにボケまくりそうです。人格崩壊…!?

おお、なんとか、 これ、くいとめたい。

ボケるのは仕方がないとしても、ゆ〜っくり、、ゆ〜っくりーというふうであって欲しい。

しかし、これ、川の流れ逆らって泳ぐようなものなのかなあ。

何の手も打たないと流されていくばかりで、流れに逆らっても、

せいぜい同じ位置をキープできるだけ。労多くして益少なし。頑張るのも面倒くさい。

「努力」「勤勉」「頑張る」というのを避けまくって生きてきたのだ。

今さら急に、そんな立派なことができるわけはない。

何とか、面白おかしく対応する術はないものか?  (中野翠「いくつになっても」)

 中野さんはかろうじてくい止めているのは文筆業であることだと書いている。

コラムを書き続けることしか対策はないと。

いきなり止めてはいけない。

ゆっくりゆっくりフェードアウトするのだ、と。

僕らの世代も川の流れに逆らって泳いでいるのだ。

せめてぷよねこ日記は続けていこう、いきなり止めたりしないでおこうと決意を新たにした次第。

人生の退却戦、負け戦でも気分がいいのと悪いのとの2つあるような気がする。

机の上はきれいさっぱり整理して朝の珈琲を飲むのだ。

 

連日の朝ジョグ。

昨日より空気中の水分量が多いのか、景色の輪郭が少しぼやけている。

海の透明感は変わらない。

amazonミュージックがいろんなリストを勧めてくる。

昭和アイドルをしばらく聞いていたのでそのラインを攻めてくる。

朝倉理恵「あの場所から」を聞く。

そういえば…こんな娘いたなあと思い出す程度に記憶している。

佐良直美のベストヒット集が出てくる。

改めて聞くと歌が上手い。

確かにルックスで勝負するアイドルじゃないものね。

自分が小中学生の頃はこの人やちあきなおみの上手さはわからなかった。

佐良直美に「私の好きなもの」という歌がある。

ミュージカルのMy Favorite Things と同じコンセプトで自分の好きなものを並べている。

たぶん1960年代の曲、僕は小学生だった。

🎵 ボサノバのリズム 夜明けの渚 レモンの切り口 洗いざらしのブルージーンズ

ボサノバも、洗いざらしという言葉も知らなかった。

ブルージーンズって何? え、Gパンのこと?

昔は歌謡曲の歌詞から固有名詞や表現を覚えたなあ。

 

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🎵あの場所から を聞きながら走る。少しモヤがかかっている。

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のらねこ大将、体格はいいが目を病んでいるみたいだ。

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しきりに潜水するオオバン、たぶん水草をついばんでいるのかな?

 

映画のレビューは別投稿にアップします。

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映画「私をくいとめて」@TOHOシネマ西宮

 

ガーデンズからブロンプトンを走らせて芦屋「みずかみ」へ行く。

自分から誘ったのも含めて今日から3日連日のマンツーマン吞み会です。

コロナで忘年会が無くなって…というのが理由ではない。

もともと忘年会なんて誘われもしない。

独酌か、二人くらいで吞むのが好きなのだ。

きょうのお相手は東大阪のK輪住職。

ことしの2月以来、「みずかみ」へ初めて来た時でした。

puyoneko2016.hatenablog.jp

「あまから手帖を立ち読みして来ました」が最初のご挨拶でした。

K輪住職が優子さんを おかあさん と呼ぶのが可笑しかった。

あれが最初で、今回で5回目です。

年に5回くるだけの客がいい客かどうかはわからないけど、

住んでる場所に近くに落ち着ける小さな店があるのは有り難い。

来年も季節に一回くらいは来たいな。

 

ビール小グラス・純青、仙介白麹、仙介熱燗1/2、武者返し燗ロック。

先付け三種盛り・おでん3種・タンドリーチキン・鯖の幽庵焼・スナップえんどうと燻製胡桃。

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おでん3種盛り ひろうす、大根、小松菜

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純青という加西 冨久錦酒造のお酒 

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通常、日本酒は黄麹を使うが、これはで白麹で醸した仙介。酸味と甘みが際立つ。

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いい焼き色のタンドリーチキン、仙介の白こうじのお酒に合わせて

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仙介 特別純米 燗にしてもらいました。

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鯖の幽庵焼き 幽庵焼きとは…醤油や味醂、酒に漬けたものを焼いたもの

 

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胡桃の燻製とスナップえんどう、色合い鮮やか。


朝に聞いた佐良直美の話をする。

住職が幼稚園のときに「二十一世紀音頭」で踊ったそうな。(笑)

🎵 シャンララシャンララシャンララララララ と一度聞いたら忘れないリズムもそうだが、

なんと言っても今聞くと歌詞が奮ってる。

これから〜31年経ーてば この世は二十一世紀

その時二人はどうしているの やっぱり愛しているかしら ハッ!

二十一世紀の夜明けはちかい

31年はとても近いとは思えない。

日本人はそんな遙か先のことを想像するパワーがあったんだなあ。

大阪万博の頃だもんな。

でも、すぐに21世紀はやってきて、すでに20年近くが経ってしまった。

時間なんてあっけなく過ぎるものです。

今日の冒頭に書いたことに戻るが、流れに逆らって今も泳ぎ続けているんだね。

 

みずかみを出て、前回、行けずじまいだったバー伊藤を探す。

またもグーグルマップの場所にはない。

待てよ、と思って鳴尾御影線に面した側へ行くと……あった!

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階段を上がった二階に「bAR伊藤」はあった。見つけるのに10ヶ月かかる。(笑)

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カウンターからは鳴尾御影線が見下ろせる。

僕はブラックブッシュとタリスカーのロックを一杯ずつ。

住職はタリスカーロックを2杯飲んで〆る。

今日はそこそこ散財してしまった。