年イチの頭部MRI検査は…
去年5月以来の頭部MRI検査。
脳のMRI検査はこれまで何度もしている。
日記のよると最初は2009年の12月だった。
その一ヶ月前くらいにひどい眩暈があって、念のためにと検査したのだ。
そのときの日記にこうある。
…朝9時過ぎから県立西宮病院で脳のMRI検査。
受付、検査着に着替え、SF映画のような装置で脳の輪切り写真を撮ってもらう。
放射線でない。
強力な磁力でどうして輪切り写真が写せるのか?
横になって頭をがっちりと固定されて、手にゴムボールのようなものを持たされる。
何かあったらこのボールを握りしめて下さい、と言われる。
なにかあるのか?
技師は出て行きひとりぼっちにされる。
真っ暗になって奇妙な音だけが耳に響く。
クインクインクインクイン、ビヨヨヨヨンビヨヨヨヨンビヨヨヨヨヨン。
これが激痛をともなう拷問だったら、とあらぬ想像をする。
ぞっとする。
僕ならすぐに同志を売ってしまうかも知れない。
身に覚えのない拘束だったらどうするんだ?
事実、ナチスドイツや戦前の日本や中国や韓国やベトナムやカンボジアや
ソ連やイスラエルや南アフリカやチリやビルマでそんな拷問をされた人がいたのだ。
暗闇の中で奇妙な反響音を聞きながらそんな恐怖を想像する。
もちろん、僕の身には何も起こらず20分ほどで終了。
耳鼻科で検査結果を聞く。
めまいの原因となるような腫瘍の類は無い、とのこと。
一安心。
ただ…え、ただ何です?
細かい血栓がちらほらあります、と輪切り写真に散見される微細な白い点を示す。
隠れ脳梗塞というやつか。
50を過ぎておられるし年相応ですから、とのこと。
コイツは手術で取り除くわけにはいかない。
飲酒や喫煙、血圧、コレステロール、血糖値の上昇などの危険因子に眼を光らせるしかない。
常に「サラサラの血」をイメージするのだ。
内科的に注意するしか方法はないですね、と締めくくられる。(2009/12/1)

この時以来、撮影中に転倒して脳しんとうを起こしたときにはCT検査もした。
(外傷にはMRTよりCTが向いているみたいだ)
2018年にスタジアムの階段で転倒、前頭部の頭蓋骨骨折をしたときも念のためとMRIを撮った。
頭部のMRIは2回目。
2009年の12月、眼球震盪によるめまいが起きたときに念のためと検査した。
SF映画に出てくるような機械に横たわり頭部を固定される。
20分〜1時間と説明書にあった。
1時間だったらキツいなあ。
密閉式のヘッドフォンをする。
音楽が流れている。
♪ オーバー・ザ・レインボウ
前回もあったかな?
MRIは大きな音がした記憶がある。
カーン、カーン、カーンという。
ヘッドフォンはノイズキャンセリング機能があるのだろう。
始まる。
カーンという音はしない。
ビビビビビビビという感じ。
ゆったりと呼吸は出来る。
鼻づまりだったら…、くしゃみが出たら、咳が出たら、耐えられるかな。
体感で20分くらいで終了。
おそらく15分くらいだろう。
脳神経外科で結果を聞く。
前に来たときに「めまいがする」と退場したY医師だ。
今日は大丈夫らしい。
所見は…特に問題なし。
ほっとする。
10年前にも同じことを言われたが年齢相応な肌でいうシミみたいなものはある。
若い人にはないものだという。
これは仕方ない。
動脈硬化に気をつけてください、ということで頭部打撲の診察は終わる。
(2018/11/5)
これが2回目。
その後、2022年に脳ドックを受けたときに3回目を撮った。
ドックの見立ては血管の狭窄があるということで、それ以来毎年、あるいは半年おきに受けた。
造影剤を使った検査も受けた。
毎度毎度、血管が細くなってますから気をつけましょう、と言われて終わった。
気をつけましょうっとは、脳こうそくとかの虚血性疾患に、です。
血液をサラサラにするクスリを処方された。
なにもしないのもなんなので、という感じだった。
そんなこんなで去年の5月、担当医が代わった。
3ヶ月に一度の脳神経外科(渡辺心臓。脳血管センター)での診察。
年一で脳のMRIを撮る以外は薬を処方されるだけだ。
一ヶ月ほど前にこの病院から携帯に電話があり、なにごとか? と思ったが、
担当医が代わるのでご了承ください、という旨の連絡だった。
2022年の夏に脳ドックを受けてから、これまでも3度代わっているので別にどうということもない。
ただ担当する医師によって微妙に見立てが違うのが困る。
今回から担当するのははまだギリ三十代かなと思われる若い医師だった。
診察室に入ると去年の8月に撮ったMRI画像を見せて、自己紹介して、こう言う。
「わたし兵庫医大から来てまして、普段は脳卒中専門の部署に勤務しているんですが、
シオダさんのこの画像を見る限り、とりたてて問題ある血管の狭窄ではないですね。
兵庫医大ではこれくらいでは血液サラサラの薬を処方することはないです。
そもそもこのプレコール(僕が処方されている薬)は、脳こうそくを起こした人に
再発予防で処方されるものなんで…」
そうなのか。
この二人前の担当(若手、子連れ)はかなりシリアスな血管狭窄(細くなっている)と脅された。
「だからといって脳血管障害や心不全の危険がゼロとは言えないです。
問題は動脈硬化にあるので、高血圧、糖尿病、高脂血症を抑えることが最優先です。
これまでにMRIを4度、造影剤CTもされてますが、この状態がその短い期間で進行することはないです。
そもそもMRIは脳こうそくを起こした人がその箇所や再発の恐れがあるかと診るためのもので…」
動脈硬化の進行をくい止めるのが最優先、ごもっともです。
動脈硬化のことはこれまでも言われてたことだが、MRIに関してはもともとが脳ドックから始まったので、
この2年半で何度も撮るものではなかったのだ。
同じ画像の診断でも見立てにはかなり違いがあった。
だからといって、それに憤りはない。
そんなものか、と思った次第。
患者は患者で自分に都合のいい診断結果を望むものだし。
(2025/5/19)
このときから年一の検査になった。
で、去年の5月以来の今日(2026/8/9)である。

そして今日、6回目か7回目のMRI
朝8時半に渡辺脳心臓血管センターへ行き受付する。
滞りなく撮影は終わる。
撮影後に所見を聞く。
担当医師は去年5月に
「シオダさんのこの画像を見る限り、とりたてて問題ある血管の狭窄ではないですね」
と判断した若い医師だった。(おそらく同人物)
画像を360℃ まわし見て、この箇所の血管が細くなってますね、とか説明する。
来年は僕も七十になる。
これまで五十代でも六十代でも「年相応に詰まってきてますね」と言われてきた。
健康です!
何の問題もありません!
…はあり得ないだろう。
そんなもんだろうと納得している。
血圧、血糖値に注意してください、とのこと。
また1年後にMRI検査する。
ついでに下肢静脈瘤の診察も予約しておく。
14日(金)、お盆だが外来受診は出来るらしい。
健康には投資する。
で、会計を待っているときだった。
女性の看護師さんが「シオダさん、いらっしゃいますか?」と声をかける。
立って「はい」と答えると「もういちど診察室に入っていただけますか」とのこと。
なにごと?
診察室に戻ると、医師が画像を指して言う。
「ここに白くなった箇所がありますよね。これ無症状の脳こうそくのあとだと思われます。まだ新しいのでこの夏に出来たと思うのですが、なにか片方の手が痺れるとか、片眼が見えにくくなるとかはありませんでしたか?」
ありません、と答える。
じわじわと目は見えにくくなっているが…。
その箇所は脳のかなり深い部分だという。
無症候性脳梗塞(かくれ脳梗塞)
脳の細い血管が詰まって小さな傷ができるが症状がない状態。
脳ドックやMRI検査で偶然見つかることが多い。
一喜一憂。(一喜はないか)
最初に言ってくれてたら、ああ、そうですか、だったが、
伝え方のタイミングがずれると何だかシリアスに感じる。
かくれ脳こうそく。
だからと言って、特にすべき処置はないらしい。
点滴でこの箇所の詰まりを溶かす、ということでもない。
気をつけてください。
症状が出たらすぐに救急車を呼んでうちに来て下さい、とのこと。
血圧管理、血糖値管理をしっかりして「それではまた来年」である。
来年七十になる僕としては、年相応でもあるので
・血圧、血糖値に気をつけます。
・運動習慣を続けること。
・食生活に気をつけること。
・睡眠不足にならないこと。
・ストレスをためないこと。
もう暴飲暴食や無理な仕事は出来ないので、それくらいかな。
一病息災、通常運行です。
会計は6900円。
いつのまにか病院もクレジットカードも使えるセルフレジになっていた。
かくれ脳こうそく。
脳腫瘍が見つかったとか、くも膜下出血の原因になる動脈瘤(未破裂)があるとか、
アルツハイマーの進行とされる脳萎縮があるとかではなくてよかった。
ある意味、想定内で、要注意アラートを自覚して生きていこう。


























