芝田師匠の 神戸角打ち巡礼 に案内願い 東灘や、和田岬や、長田やらの角打ちを飲み歩いた。
近所でいつも日本酒を買っている近所のユアサ酒店へ行くと、
ここにも角打ちスペースが出来ていたのか、いつか吞みに来よう
などと思っていたら…。
ことの成り行きで芝田師匠らがこのユアサ酒店を訪れていることを知った。
もう一軒の「ますや商店」も魅力的だ。
この店も僕の通勤路にあって、その存在を知っていたが、今まで入ったことはなかった。
灯台もと暗し、と言う。
今回は僕の足もとの角打ちを訪ねてみようという趣向。
4時過ぎに白鷹禄水苑前でA部氏と合流。
山形土産の東光の四合瓶をいただく。
角打ちへ行く前にもういちど白鷹禄水苑をぐるりして出発。
といっても5分ほどでユアサ酒店に到着。
クリニックからの帰りに事前に確認しておいた。
角打ち(有料試飲)は4時過ぎからスタートする。
入ると先客がすでに一人いて、ゆるゆると吞んでいた。
スーツや仕事着ではなく、自宅で過ごすようなジャージのリラックスした装い。
まさに近所の常連客然としている。
ご主人の横山さんは配達で不在、金曜日は配達で忙しいらしい。
僕らが来店することを聞いていたそうで店番のお母さんが対応してくれる。
何から吞もうか迷っていると常連客が「まずはこのワインコインの飲み比べ」と言う。
お言葉に従い、3種飲み比べと行きますか。
その3種も冷蔵庫にあるものから選べるという。
席の前に貼ってあったメニューには3種類がプリントされていたが、
お母さんがよくわからないのでお好きなものを…ということらしい。
A部氏は近所の酒3種、泉酒造の琥泉原酒、同じ蔵の純米山廃の仙介、
そして、お母さんの激推し「宮水の郷 無濾過生原酒」です。
宮水の郷はA部氏もご存知で、毎年、僕がこの白鷹の銘酒をここで買ってA部さんに贈っている。
僕は播州酒メインで。
奥播磨と播州一献はにごり系、もうひとつの千代田蔵は芦屋の隣り深江の酒造所のもの。
確か「道灌」を造っている芦屋川河口にある蔵だ。
酒屋の角打ちの営業形態は立地により自ずと決まってくる。
住宅街では15時頃に始まって近所のリタイア組が集まり、8時過ぎには閉まる。
ユアサも角打ちは4時に始まり、店の閉店時間7時には終わる。
あくまで試飲がベースだし。
好きな銘柄の酒を物色して一杯か二杯飲んでさっと帰る。
飲みはじめてすぐに近所のリタイア組が夕飯前にちょっとひっかけにやってきた。
大企業や大きな工場のあるエリアでは営業時間も長い。
朝から晩まで飲める。
ユアサ酒店もかつては朝から飲める店だったらしい。
「うちは甲子園3番町からここへ移って、しばらくは朝からやってました」とお母さん。
「川重やヤマムラや〇〇もあったからねえ」
ヤマムラって何ですか?
「硝子や。山村硝子の工場があったんや」と常連さん。
この立地は阪神西宮で今津へ行く通勤路だったのかな。
近所の人も造船所やガラス工場に勤めていて、仕事が終われば飲みに来たということか。
飲み比べともう一種類「神鷹」の水酛仕込みという純米酒をもらう。
飲み比べと同じグラスに一杯で200円、締めて700円でした。
あくまで有料試飲なのでつまみは乾きモノが基本。
売り場を物色していると常連のふとっちょさんが「海老が旨い」とアドバイス。
僕は150円の干しエビ、A部さんは菊正宗のレトルトつまみのピリ辛さつま揚げを取る。
ユアサは井筒ワインの品揃えが凄い。
冷蔵庫をひとつ分、いろんな種類の生ワインが冷えている。
ワイン好きのA部氏は土産に井筒のシャルドネを買った。
ここはA部氏の払いにしてもらい、次の店は僕が持とう。
5時近くになってユアサを出る。
徒歩10分圏内にもう一軒ある。
そこは料理の種類も多いと芝田さんのブログにある。
腹も減った。
それを楽しみにそぞろ歩きの西宮郷 角打ち巡礼は続く。