ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2021/11/01 Mon. 「かそけきサンカヨウ」で菊池亜希子を見る。

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かそけきは古語で儚いものを示す言葉らしい…

人気作家・窪美澄の同名短編小説を「愛がなんだ」「街の上で」の今泉力哉監督のメガホンで映画化。高校生の陽は、幼い頃に母の佐千代が家を出て、父の直とふたり暮らしをしていた。しかし、父が再婚し、義母となった美子とその連れ子の4歳のひなたとの4人家族の新たな暮らしが始まった。そんな新しい暮らしへの戸惑いを、同じ美術部に所属する陸に打ち明ける。実の母・佐千代への思いを募らせていた陽は、絵描きである佐千代の個展に陸と一緒に行く約束をする。陽役をドラマ「ドラゴン桜」「ゆるキャン△2」などで注目され、今泉監督の「パンとバスと2度目のハツコイ」「mellow」にも出演した志田彩良、直役を井浦新が演じるほか、鈴鹿央士、石田ひかり、菊池亜希子らが顔をそろえる。

【幽けき(かそけき)】

今にも消えてしまいそうなほど薄い、淡い、あるいはほのかな様子を表す語」で、古語「幽けし」の連体形。

2021年製作/115分/G/日本 配給:イオンエンターテイメント

 

山野草の中でなにが好きか?と問われたら…サンカヨウと答える。

初めてその群落を観たのは北アルプスの蓮華温泉へ行く途中の森だった。

清潔感のある白い花が白樺だったかダケカンバだったかの林床に集まっていた。

以後、登山道で、また、わざわざこの花を見るためだけに群落を求めて森歩きをした。

サンカヨウが朝露に濡れると花びらが透明になるということを知ったのはここ数年のこと。

いまだその姿は見ていない。

映画「かそけきサンカヨウ」ではその透けたサンカヨウの水彩画が登場する。

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2015年5月 奥越の取立山登山道にて

透明になるサンカヨウ、死ぬまでに見たい。

 

この映画を知ったのは?

たぶんMovie Walker を見ていたら紹介されていて、サンカヨウという言葉に反応したのだろう。

詳細を見て、予告動画を見た。

サンカヨウね、そうか、今泉力哉監督か、そうか、菊池亜希子が出てるのか。

そんなことがきっかけで見ようと思った。

かけそき動機。

 

「愛がなんだ」「街の上で」にあった今泉力哉テイストは薄かったなと思う。

そう言う意味では期待外れ、でも退屈せずに静かに見ていられた。

テイストで言うと今回主演の志田彩良(しださら)も出てた「Mellow」に近いかな。

「Mellow」は街中華の店主を演じた岡崎紗絵さんが素晴らしくてそれだけで好きな映画。

そういえば、この「かそけき…」でも志田彩良が水餃子を作る。

やさしそうな水餃子だった。

 

菊池亜希子を映画で見るのは久しぶり。

10年前くらいに観た「森崎書店の日々」では二十代半ばの役だった彼女がお母さん役。

実年齢はアラフォー、アップで見ても自然でいいトシの取り方をしてるなと感じた。

岐阜出身で千葉大学工学部出身、自分で描いたイラストに文章をそえた雑誌を出している。

多彩な趣味人という印象。

映画では主人公の父(井浦新)の子連れの再婚相手、職業は翻訳家。

らしく演じていた。

 

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2010年に東京神保町の映画館で見た。舞台も神保町。

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「かそけきサンカヨウ」では子連れの再婚相手に役 職業は翻訳家