サンテレビのホームページに神戸角打ち巡礼 |という連載記事がある。
芝田真督さんという神戸在住の人生の大先輩が酒屋の立ち飲み(角打ち)訪問する。
還暦を越えてからA部氏と僕はこれをトレースしようと始めた神戸角打ち巡り。
これまで行ったのは阪神御影駅界わい、長田区商店街界わい、魚崎の濱田屋酒店など。
どこも安くて旨くて発見も多く楽しかった。
コロナ禍でしばらく途絶えていたが昨日、二人ともが予定していた小宴が流れたので、
ひさしぶりにKOBE角打ち行きますか? となる。
方面は神戸駅から和田岬あたり。
このコースは以前から見当をつけていた。
平民金子氏のエッセイにも何度か登場するホルモン焼き一串50円の中畑商店と、
三菱重工御用達の大箱角打ちピアさんばしがターゲット、まだ乗ったことのない
JR和田岬線にも乗ろうというプランを実行に移す。2020年3月以来の再開です。
写真は飲み終えて乗った夜のJR和田岬駅。
A部氏は興味がないのか地下鉄で帰ることを主張したが断固として譲らなかった。
ところが駅に来てみるとA部氏は声を上げて驚いた。
なんと車両は8両編成なのだ。
ローカルの盲腸線なので1両か、多くて2両つないでるだけだと思っていた。
さすがに8両満員という時間帯ではなかったが全盛期、ラッシュ時の盛況ぶりが窺える。
和田岬の角打ちピアさんばしの親父さんによる「JRイチの優良路線です」は肯ける。
それとは別に周りは薄暗いターミナル駅の風景に心惹かれた。
駅前にファミマの灯りに浮かび上がる乗客や地元民。
静かでさみしい風景には音がない。雰囲気あるなあ。
*通称 和田岬線は山陽本線の兵庫駅と和田岬駅を結ぶ2.7キロの支線。中間駅はない。
以下、【神戸角打ち巡礼トレース#4 神戸駅〜和田岬駅 】の記録です。
出社して丹後駅伝の素材をもらう予定がデータ量が大きすぎてSSDに入らない。
それくらいチェックしておけよと腹立つが我慢我慢。
今日は別件でも切れかけていたのでメンタルダメージが大きい。
飲みすぎないように注意しないとね。
キレやすい老人を自覚しろ。
心身の健康のために怒りの制御(アンガーコントロール)は必須だ。
神戸まで新快速で行くと3時過ぎに到着。
約束の3時半まで駅周辺をぶらつく。
神戸駅は久しぶりだ。
ホルモン焼きで飲むというお店。
震災後に滅びてしまった稲荷市場(かつてはアーケードがあった)にある有名なお店。
午後4時前、他に誰も客はいなかった。
白髪のおやじさんが「瓶はアサヒ、キリン?」と聞かれる。
もちろんキリン、嬉しいね。
かつてはホルモン串50円、レバーやハラミが120円だったが値上がりしていた。
ホルモンが70円、他は140円、それでも安いですが。
僕らが飲んでる間にも持ち帰り客や常連らしい近所のじいさまの一人客がやってくる。
「夏は60日休んでました」とのこと。
持ち帰りだけだったのだろうな。
中畑商店の隣はお好み焼きの「ひかり」、お好み焼きを海苔で巻く逸品が名物。
ここにも行ってみたかった。
中畑商店から徒歩30分、けっこう歩きます。
愚痴るA部氏をなだめ、ときに無視して、歩く。
神戸中央市場の食堂街を見つけ、巨大のイオンモールを見つけ、和田岬へと向かう。
川崎重工、三菱重工のドックや社屋が見えてくると和田岬エリアです。
あった!
ピアさんばしです。
開店後30分、まだ客はいなかった。
主人に手招きされ馬蹄形のカウンターに立つ。
ピア=桟橋、船着き場 なのでピアさんばしは二重では?とおしゃべり好きの主人に突っこむ。
名刺をいただく。
三橋さん、みつはし さんではなく、本名が さんばしさんというらしい。
さんばし酒店→酒飲みの停泊地→ピアさんばし ということか。
いや失礼しました。
飲んで半時間すると店は三菱系のサラリーマンらで八割方埋まる。
今はアクリル板なので制限してるけど全盛期はこんなものじゃなかっただろうな。
毎日来る常連客ばかりだという。
親父さんはスリーダイヤの人たちと呼んだ。
みんな一升瓶で焼酎をキープしている。
会社帰りに毎晩、ここに寄ってモードを切り替えているのかな。
キンキュー事態宣言で休んでるときはどうしてたのだろう。
サンテレビの連載は中断してるけど、芝田さんの各地訪問は続いていた。
曲がりなりにも報道機関がやってる連載だから自粛中なのでしょう。
さんばしの親父さんが神戸の酒文化発信のイベントに参加するとかの話を熱心にする。
センター街を三田村邦彦さんが歩くとかなんとか、兵庫県知事も来るとかなんとか、
僕もA部さんも「維新の知事だろ」と心の中で冷笑しているのを親父さんに気づかれなかったかな。
去年の秋の芝田さんの訪問記です。▼
A部氏たっての希望で(確か前回の長田飲みのときも言ってことを思い出す)。
元町の香美園で焼きそばが食べたいという。
和田岬駅から兵庫駅、兵庫駅から元町駅、下車して黄色い店にたどり着く。
このあとで店の対応が極めて不愉快だった。
詳細を書くとまた腹が立つので書かない。
また読み返したときに…なんだっけ?と忘れてしまうことを願う。
少し飲みすぎて帰りに甲子園口まで寝過ごす。