ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2021/10/12 Tue. ユージーン・スミスに憧れていた…。

* これは12日付けの日記、書いているのはすでに16日で4日分が渋滞している。

  困ったものだが、ときどき便秘になる。

 単に忙しいとか、疲れているとかではなく、たまにこうなる。

 自然現象、バイオリズムとしか表しようがない。

 ジョギングやストレッチの習慣が特に理由もなく途切れるのと同じ。

 僕がジョギングビングしなくても、ストレッチしなくても、日記を書かなくてもいい。

 困ったことに…誰も困らない。

 とっとと5日分の行動を記録して、現実に追いつこう。

 

10月12日、京都岡崎の宿で目覚める。

6時前に目が覚める。

部屋の浴槽に湯をためて朝風呂、湯上がりに散歩する。

曇り、まだ雨は降ってない。

平安神宮の参詣道で蚤の市(フリマ)を準備している。

ロームシアター、蔦屋書店、スターバックスあたりを歩く。

ケヤキが少し色づいて葉が落ちている。

きのう一緒に飲んだ眼鏡堂氏がNHKのラジオに電話で生出演してるのを歩きながら聴く。

同じホテルから出演、NBAのワクチン接種について話をしている。

宿に戻り、和朝食を食べる。

990円也。

過不足はない。

京都の朝だ。

珈琲はセブンイレブンで買い保温ボトルに詰めてある。

9時過ぎにチェックアウト。

歩いて三条河原町へ。

MOVIX京都で映画「MINAMATA」を観る。

報道写真家ユージーン・スミスをジョニー・デップが演じている。

観たら?と背中を押してくれたのはいつものブログと先輩の岐阜大トガシ教授のFacebookだった。

水俣の本はかなり読んでたんですが.母と子の,こんなのは撮れないと他の写真家が言っていた,ラストシーンでした.公害の悲惨さを伝えてくれるのですが,どこかで見たようなと思ったら,思い出したのはミケランジェロのピエタ.
ユリイカ(でした)の海賊特集の時,ディップさんの家族との愛の話が繋がっていたかのよう.アイリーンさんとのキスのシーンも素敵でしたし,真田さんが机の上に座り込んで,正義を分かるようとに求めて社長と直談判するところも迫力がありました.
批評ではあまりでてなかったですが,ニューヨークのジャズシーンや,フォエバーヤングを歌うところも時代にあっていた感じ.ストックホルム会議直前で,世界に伝わっていく環境問題というこれも時代の文脈,そしてエンディングに流れた世界の環境問題群も。

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これがミケランジェロのピエタ サンピエトロ大聖堂にあるらしい。観たはずなのに…

ガツンと見応えありました。

観るべき作品だったと満足して映画館を出る。

トガシ教授も書いているディランのFOREVER YOUNG 良かった。

この映画で二度落涙したけど、そのうちの一回がこの歌を歌うシーンだった。

 May you build a ladder to the stars  星々まで昇っていける階段をつくって
  And climb on every rung  一段一段と昇っていけますように
  May you stay forever young  いつまでも若くありますように

僕はこの歌に弱い。

この歌詞のところで反射的に泣けてくる。

何故だかわからないけど。

トガシ教授は「フォエバーヤングを歌うところも時代にあっていた感じ」と書いているが、

実は時代はちょっと錯綜していて、スミスが水俣にいた時代にはまだこの歌は発表されてなかった。

水俣で歌ったと言う事実はないが、時代には合っている。

もしかして独自のルートでスミスはリリース前に知っていた?

 

思えば、そう、忘れていたのだが、僕は一時期ユージーン・スミスに憧れていた。

写真集を買い、伝記を読み、代表作「楽園への歩み」のポスターを飾っていた。

そのとき水俣病患者を撮った写真群があるというのを知っていた。

水俣を訪れた経緯までは知らなかった。

映画を観て、そういえば…と思い出した。

なんだか間の抜けた話。

もうFOREVER YOUNGからは遠く離れて、だ。

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我が家のリビングにジーンの写真がある。いつどこで買ったものか忘れてしまった。

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「楽園への歩み」二人はユージーン・スミスの子供だったと…

映画を観ての思い出したこと。

いつだったかダルビッシュがツイートしてたこと。

2018/10/27 新米届く! - ぷよねこ減量日記 new / since 2016

この日の日記に書いた。

イスラム国に人質になり解放された安田純平さんに「自己責任」バッシングが起こった。

 ダルビッシュは、25日更新のツイッターで「一人の命が助かったのだから、

 自分は本当に良かったなぁと思います」と、まずは安田さんの解放を喜ぶと、

 「ルワンダのジェノサイドなんかも50万から100万人が亡くなってる。

 約100日と短期間すぎたのもあったけど、もっと他国が介入出来ていたら

 絶対こうなっていないはず。世界の国々もジャーナリストもこういった歴史から

 人間の弱さ、怖さを学んできたはずなんですよ」とルワンダの例を挙げると、

 「危険な地域に行って拘束されたのなら自業自得だ!と言っている人たちには

 ルワンダで起きたことを勉強してみてください。

 誰も来ないとどうなるかということがよくわかります」

映画「MINAMATA」を観て、京都の街を歩きながら感じたのはまたしても上記の思いだった。

水俣に誰も来なかったわけではなかったけど、ネットニュースもSNSもなかった。

1970年当時、衰退していたとは言え米メジャー誌 LIFE の影響力は計り知れなかったのだろう。

 

昼ごはんは久々に三条の篠田屋で皿盛り(和風カツカレー)と瓶ビール小瓶。

京阪特急で京橋へ行き、編集チェックのために出社。

夕ごはんはサイゼリヤで読書吞み。

司馬遼太郎「城塞」の下巻、まだ読んでいる。

 

以下、写真のキャプションは後日に。

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岡崎の疎水、疎水という用語は京都以外ではあまり聞かない。

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fujifilmsquare.jp

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篠田屋の「皿盛り」750円と瓶ビール小瓶。