2020/09/21 Mon. 真夏の夜のジャズ@リーブル神戸

“散歩もの” を気取って歩いた秋の日、締め括りは決めていた。

4K版で公開されている「真夏の夜のジャズ JAZZ ON A SUMMER'S DAY」@リーブル神戸だ。

僕にとってはコピー通り、永遠に続く夢をお見せしましょう の音楽ドキュメンタリー映画。

90人くらいの一番小さなスクリーンでした。

この4連休から全席開放になった映画館、18時55分からの回は20人くらい入ってたか。

グラスビール、日本酒半合、レモンチューハイを飲んでるのでほろ酔い。

コンビニで買ったエスプレッソラテを片手に観賞しました。

 

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時代小説の作家 山本一力はロベルト・アンリコの「冒険者たち」を溺愛してて、

本当かどうかはわからないけど、全国どこかで、映画館上映があると遠征して観るという。

僕にとっての「真夏の夜のジャズ」はそれに近いものがある。

VHSテープはなぜか2本持っていた。

僕がこの映画が好きだと知ってヒロがプレゼントしてくれた。

実は持っていた、という話。

若い頃のあこがれに、40代になったら自宅のシアタールームでステレオセットと大きなモニターで

ウイスキーを飲みながら「真夏の夜のジャズ」のレーザーディスクを観る というのがあった。

実現はしなかったけれど。

レーザーディスクというのが時代を感じさせる。

 



 

映画が始まる。

ゆらゆらと揺れるニューポートの海面にジミー・ジェフリー トリオのTRAIN & RIVER が流れる。

そうか、ニューポートはロードアイランド州なのか。

「1958年のジャズフェスティバルとアメリカズカップを記録したものです。」と字幕が入る

発見!同じ時期ヨットのアメリカズカップも開催されていたんだ。

そういえばヨットの空撮とかやたら入ってくるなと思っていたのだ。(笑)

ソニー・スティットの演奏なんてほとんどがヨットレースの映像だったな。

セロニアス・モンク、アニタ・オデイ、バリトンサックスのジェリー・マリガンが若い!

ダイナ・ワシントン、チャック・ベリー、ビッグ・メイベル・スミス…。

観客の映像が素晴らしい。

映画 ”真夏の夜のジャズ” IVY な雰囲気を楽しむ

アメリカが最も幸福だった時代。

僕はまだ生まれて間もない頃。

いいなあ、こんな時代にメイン州あたりで生まれたかったと夢心地…。

……チコ・ハミルトンのBLUE SUNS あたりを最後に寝落ちした。

目が覚めたのはサッチモのステージになっていた。

 

最初にこの映画を観た時、サッチモとジャック・ティーガーデンのデュオあたりで目頭が熱くなり、

そして、マヘリア・ジャクソンのステージ。

ノリノリの2曲で「スターになった気分ね」と話したあと、居住まいを正してマイクに向かう。

そして静かに歌い始める「主の祈り」で落涙した。

今夜も同じ。

 

もう一回観るかも。

できればもう少し大きなスクリーンで観たい。

できればもう少し大きな音量で聴きたい。

僕が最初に観たのは今はなき大阪のサンケイホールだった。

1500人かそれ以上入る大きな劇場、スクリーンも大きかったし音量も迫力があった。

当時よくあったフィルムコンサート。

併映は「ジャズメッセンジャーズ・ライブ・イン・ジャパン 1961」だったと記憶する。

塚口サンサン劇場の爆音シリーズで上映されることを期待しよう。

 

WEB記事を観ていたらこんな記述があった。

映画『真夏の夜のジャズ』に見るアメリカ上流社会のトラッド【ジャズマンのファッション】

ところが、この映画にマイルスは1秒も登場しない。ちなみに、このフェスでのマイルス・デイヴィス・クインテットの出番は、初日(7月3日)「夜の部」の中盤あたり。メンバーは、マイルス・デイヴィス(tp)、キャノンボール・アダレイ(as)、ジョン・コルトレーン(ts)、ビル・エヴァンス(p)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・コブ(ds)である。

モダンジャズ的には恐ろしいメンバーだ。

当時、マイルスもコルトレーンも31歳、どうやらエリントン楽団の前座扱いだったようだ。

この記事の当時のファッションや風俗と音楽との考察は面白い。

 

大好きな映画を堪能した。

(寝落ちしたくせに)

夜8時半、神戸の夜は早い。

リーブル神戸のある朝日会館から外に出ると旧外国人居留地。

静かなジャズが似合いそうな街だった。

デジカメで数枚撮り、“散歩もの”は一日を終えた。

 

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