9時まで布団に入っていた。
きのう深夜の帰宅だったので確信犯の寝坊、今日は家ごもりで完全休養日とする。
ここ数年はニュースデスクで1時過ぎに帰宅した日の翌朝はグッタリする。
当たり前と言えば当たり前、もう若くない。
午前中はのんびり過ごす。
休養日とは言え、きのうデスクでちまちまと編集した陸上選手の卒業式動画を再編集。
ま、これくらいは疲れることもないだろうと、コメントをつけてYou-TubeとTwttterに
アップ作業をしてしまいました。
7年ほど前から趣味として、あるいはボランティアのつもりでやっていたこの手の作業が、
4年ほど前から少しずつ稼ぎとなり、今やテレビ局の号令で正式に仕事になってしまった。
片隅ではあるが、業界の変化を感じる。
日が傾いてきた頃、自分の部屋で少し日本酒を吞む。
すぐに眠くなって横になる。
夕食で起こされる。
きのこのリゾット。
食後、Netflixで映画「罪の声」を観る。
昨日と同じくこのブログに誘われた。
この人も書いていたが原作はそれなりに手強かった。
登場人物が多いこの手の小説は一気読みしないと流れを捕まえ損ねる。
僕は最近とみに遅読なので原作は途中でギブアップした。
その時思ったのが、これ映画ならいっきに2時間くらいで筋がわかるだろう、ということ。
映画を待ち望んでいたのに、よくあることで劇場公開は見逃した。
で、今回やっと観ることができた。
実際にあった昭和最大の未解決事件をモチーフに過去の事件に翻弄される2人の男の姿を描き、第7回山田風太郎賞を受賞するなど高い評価を得た塩田武士のミステリー小説「罪の声」を、小栗旬と星野源の初共演で映画化。平成が終わろうとしている頃、新聞記者の阿久津英士は、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、30年以上前の事件の真相を求めて、残された証拠をもとに取材を重ねる日々を送っていた。その事件では犯行グループが脅迫テープに3人の子どもの声を使用しており、阿久津はそのことがどうしても気になっていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中にカセットテープを見つける。なんとなく気になりテープを再生してみると、幼いころの自分の声が聞こえてくる。そしてその声は、30年以上前に複数の企業を脅迫して日本中を震撼させた、昭和最大の未解決人で犯行グループが使用した脅迫テープの声と同じものだった。新聞記者の阿久津を小栗、もう1人の主人公となる曽根を星野が演じる。監督は「麒麟の翼 劇場版・新参者」「映画 ビリギャル」の土井裕泰、脚本はドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」などで知られる野木亜紀子。第44回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。
2020年製作/142分/G/日本 配給:東宝
グリモリ事件(=グリコ森永事件)が起きたのはいつだったか?
その頃、僕は大学を卒業して神戸に住み、大阪で働いていた。
1984年3月にグリコの江崎社長誘拐から始まり、1985年の8月に犯人グループから終わりを宣言された。
梅田や西宮や尼崎や吹田、大津と目と鼻の先であった重大事件。
もちろん記憶にあるが、1985年はこれ以外にも豊田商事事件や日航ジャンボ機墜落事故やら阪神優勝やらが立て続けに起こって実に濃厚な時代だった。
1984年の3月から翌年の夏、僕は何をして稼いでいたんだろう?
僕は27歳、この頃がいちばん記憶が曖昧だ…。
この映画をきっかけに不安定だった時代の自分史を解きほぐした。
キャストがいい。
でも、大阪弁や京都弁がちょっとクドい。
ああいうしゃべり方をする人はいることはいるが、あそこまで全員が…は不自然。
間違いではないけど不自然。
東京の人にはああいうふうに聞こえるのかな。
僕はネイティブじゃないけどわかる。
関西人にも濃淡があるのだ。
キャストの素晴らしさはこの人が力説してくれている。
野木亜紀子の脚本がいい。
「逃げ恥」や「アンナチュラル」の脚本家。
原作についていけなかった自分にもよくわかった。(笑)
全体像を把握する力が衰えてるのか、もともとそうなのかはわからない。
とにかく遅読が原因なのだ。
ひいては集中力、脳力、要するに体力の衰えか。