ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2022/01/28 (金) 消えゆく高架下商店街

王子動物園、県立美術館のあとは阪神電車で三ノ宮へ出る。

地下街を歩いて東遊園地前、モンベルで登山用ソックスを買う。

来月が誕生日の僕へのバースデープレゼント、前もってリクエストしておいたのだ。

いまブームでもあるメリノウール、超極厚手、中厚手(短いもの)。

もう一足、中厚手のウイックロン(化繊で乾きやすい)の合計3足を購入。

自分のクレジットカードで購入、あとで現金でもらう算段となる。

65歳の誕生日、まずは足もとから見直そうってか?

ことしはまだ登山へ行かず。

登山系のYou-Tubeばかり見て登山欲を満たしている。

ザック、サコッシュ、ソックスと登山道具ばかりが充実していく。

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ハッピーバースデー 俺!

エディーバウアー神戸店はすでに閉鎖。テナント募集中の貼り紙があった。

このレトロな3階建てにどんな店が入るのだろう。

心斎橋にあったスタンダードブックストアあたりが入ってくれたら嬉しい。

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てんの実家は消えてしまったが…建物はまだ残りそうだ。

 

小腹が空いたので「サントス」でナポリタンとサンドイッチのセットを食べる。

アクリル板で隔てられた喫茶店って居心地が悪い。

静かな店は好きだけど、ときに神経質なほど些細な会話も注意する店があって、

そういう店には極力行きたくない。

「サントス」は客は静かだが店員同士はよくしゃべっていた。

 

元町の高架下、飲食店などはほとんどが取り壊され空きスペースになっていた。

その中、ぽつんと一軒家じゃないけど、丸玉食堂だけが営業中だった。

そういえば元町駅から西のモトコーと呼ばれる商店街は軒並み立ち退きになっている。

JR西日本と商店街の間でトラブルになっているとのニュースもある。

まさに風前の灯、丸玉食堂がこんな形で孤立して久しいようだ。

時の流れというのは止めがたいが、たまに来る僕らみたいな世代にとって寂しい限り。

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なにかと思い出のある元町「丸玉食堂」

三宮まで高架下を歩く。

三宮までの高架下も大部分がシャッター商店街になっている。

単に営業不振で閉店になったのか、JRが立ち退きを要求しているのか。

僕が神戸に来た頃、このあたりの高架下は時代の最前線というイメージと、

ちょっとレトロなイメージが入り乱れた魅力溢れるエリアだった。

輸入もののコンバースやプロケッズなどのバスケットシューズはあこがれだった。

ここ数日のモヤモヤを象徴するような高架下の景色。

自らを重ねて肩を落とす。

 

夙川から自転車での帰り道。

2号線で信号待ちをしていると、ヒロが「そこ、来てる」と目で指し示す。

僕の自転車のすぐ横にモコモコが坐っていた。

モコモコはオールドイングリッシュシープドッグ。

僕らが勝手にモコモコと呼んでいるが本当の名前はボブという。

飼い主のおじいさんが自転車で毎夕散歩させている。

その大好きなモコモコが僕をじっと見つめている。

うれしい。

やがて自転車のおじいさんがフライング気味に横断歩道を渡る。

モコモコがお尻を上下左右に振りながらついていいく。

モコモコに最接近!

「ラッキーだったね」とヒロも興奮していた。

 

帰宅してしばらく横になる。

夕食は牡蠣フライ、雪鍋、青菜の炒めもの。

ご飯は食べないでおく。

オンデマンドでクロ現の「詩人・茨木のり子 “個”として美しく」を観る。

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肉声がカセットテープに残っていた。

Netflix「新聞記者」を観る。

改ざんを強いられ、観ながら自殺した赤木さんのことを思う。

彼がもし正義感や使命感の薄い公務員だったら…と想像する。

そうしたら自らを責めなくて済んだのか?

赤木さんは国会公務員だがエリートではなかった。

高卒で就職し立命館の夜間法学部で勉強し直すような人だった。

財務省という組織の一兵卒として都合よく利用されたような描き方をされていた。

改ざん行為への罪の意識の他に何か死を選ぶ理由があったのだろうか?

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文春の記事では赤木さんの夫人と制作側とのトラブルが報じられた…。

優秀な官僚たち上から下まで、一人の総理の尻拭いに犯罪をおかす。

この森友事件って単にバカ総理とアホ総理妻がいなければなかった話だろうか。

それとも誰が総理であってもいずれ起こりえた長期政権の腐敗構造なのだろうか。

 

吉田修一「泣きたくなるような青空」(翼の王国books)を何ヶ月かで読了。

 

年末くらいからずっと借りては返して、よしもとばばばの「素晴らしい日々」といっしょに

一編ずつ寝る前に読んだ吉田修一のエッセイ。ANAの機内誌の連載らしいけど、

JAL派だし、2年くらい飛行機に乗ってないからどれも読んだことがなかった。

JALの機内誌のエース格のエッセイを書いているのは浅田次郎、

題名は「つばさよつばさ」で、ANAは吉田修一のこのエッセイだそうです。

どのエッセイも旅に出たい気持ちを刺激する。

気に入ったものが何編か見つかった。

時に近所の街中華のワンさんの話がよかった。

個人商店でもフランチャイズでもお店は一人の力で雰囲気が変わる。

吉田修一の機内誌エッセイはすでに5冊出ていて、この「泣きたくなるような青空」は5冊目。

そういえば「あの空の下で」は既読だった。

あれは短編小説集だったような。

発刊順に…

あの空の下で
空の冒険 
作家と一日
最後に手にしたいもの
泣きたくなるような青空 

残り三冊も珈琲本や旅本にして読みたい。

図書館で予約した。