年末年始、阪神地方はずーといい天気でした。
運を使い果たしてしまうんじゃないか?
というくらいの青空が続いたのですが、5日の今日は朝から雲の面積が多い。
雨が降るような気配はないけど抜けるような青空はいったん休止になりました。
うすら寒い空の下、午前中はあんまり走る気が起きず。
NHKプラスで松山局制作の番組を観る。
「ドキュメント 露口~松山・伝説の老舗バー~」
タイトルそのまま、露口という松山のバーの話です。
マスター・露口貴雄さんと妻・露口朝子さんの夫婦がつくり出す“伝説のハイボール”▽松山にある四国最大の繁華街の一角・老舗バー62年目の夏▽はじめての長期休業・毎日のアルコール消毒・マスク着用での接客…“ずっと変わらない小さなバー”にも新型コロナウイルスの影響が▽独身の大学助教・葬儀会社の3代目女性社長・開店当時から通う80歳…個性的な常連客と露口夫婦が織りなす心温まる日々
松山には数年前に一度だけ出張で行った。
いつも通り、気ままなワンマンクルーの仕事だったので繁華街で飲んだ。
眼鏡堂氏に勧められたこのバーにも行こうと思ってた。
最初の居酒屋が美味しくて、バイトの女の子が可愛くて(笑)、
つい長居してしまい、露口には行けずじまいだった。
同じような老舗バー、松江の「山小舎」が好きだったので何となく気になってはいた。
今はなくなってしまった心斎橋の書店で露口のことを書いたブックレットを見つけた。
読めば読むほど行きたくなった。
わずか40ページの小冊子。店の常連で松山在住のライターさんが書いたサントリーバーの12のいい話。心斎橋のスタンダードブックストアの平積みで発見した。この店、生島さんに紹介されたけど、松山では行けずじまい。またここでその名前を見つけたのは何かの縁か、と購入。常連さん3人が書きたいと始めた「露口プロジェクト」分厚い本が書けるほど取材はしてるけど、ひとまず、お金と時間の許す範囲の厚さで…とある。12の小文を読んでいると、そのためだけに松山へ行きたくなる。バーとは関係なく著者(1963年生まれ)があとがきに書いてたことが胸にしみる。「お金はないけれど、時間はある」が、「お金がなければ、時間もない」に変わった。ほんと、そうだよなあ。砂時計の砂はそんなに残ってないんだよね。
2019年、もう一昨年になるか……てなことを書いている。
番組はよかった。
ここ西宮だって地方都市だけど、松山とか金沢とか松江とか地方都市に住むっていいなって思う。
結局、選ばなかった人生っていつまでもエバーグリーンなのだ。(笑)
地方の老舗バーめぐりしてみたい。
その町に暮らしている自分を想像して飲む。
眼鏡堂氏から話を聞いて、本を読んで、ドキュメンタリーを観て、いまだ露口には行ってない。
想像を巡らす。
行かないかも知れない。
永遠に良いイメージだけが残る。
最近、そんな生き方が板についてきてしまった。
そういえば、しばらく松江の「山小舎」へ行ってないな。
毎年、出雲駅伝のころに、あのカウンターで飲むのが愉しみだった。
いろんなものがフェードアウトしていく。
コロナでそれが加速していく。
夕方、ヒロは散歩、僕は頑張っていつものゆるジョグコースを走る。
ピーカンの空じゃなく、ブルーアワーの中。
走り終えて臨港線の信号で散歩のヒロと合流。
モコモコがそろそろ散歩してる頃だと夙川沿いを歩く。
いた!
モコモコに会えた。
それだけで幸せ。
夜はもやし両面焼きそばを食べる。
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