ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2022/01/27 (木) モヤモヤをゴクリ飲みこむ日々は続く

きのう日記には書かなかったが、10日ぶりに市立あしや温泉に入った。

やっぱり大きな湯船にたっぷりのお湯は至福、芯まで温まる。

おまけに効き目がありそうな肌すべすべのとろみのある天然温泉。

今日読み終えた吉田修一がエッセイ集に書いている。

氏は眠気が起こらないよう書斎は少し寒いくらいにして、着こんで書きものをする。

「そうやって少し凍えながら一日を過ごし、区切りのいいところで仕事を終えると、どうしても温泉に入りたくなる。秋田や箱根のような湯どころなら、ちょっと歩けば共同浴場があるが、都心ではそうそう湯けむりは探せない」

と書いている。

いやいやホントに仕事終わりで入る温泉って気持ちいいのだ。

毎日でも入りたいが、片道2キロ、往復4キロ、自転車に乗らないといけない。

冬の寒さには強かった方だけど最近はめっきり寒がりになった。

ついでに言えば自転車で4キロというのもちょっと負担に感じたりする。

通勤の自転車のナイトアロー号に内装3段変速つけてもよかったかな と弱音吐いたり。

ヤワになったものです。

 

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午後に見た大阪の空 オミクロン感染が拡大、今日からマンボウが出た。

 

今日も朝から出社する。

ベーグル1個とミネストローネと珈琲。

さ、出かけよう!  …おっとマスクを忘れた。

取りに戻る。

いいかげんマスク生活にはうんざりしている。

効果はわかっているが、生まれて64年、こんな生活はしたことがなかった。

いってきます!

あ、マスクしなきゃ。

そのたびに今が2020年代だということを自覚し、やれやれと思う。

それで2年近くが経つ。

 

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起床後1時間以内はこれくらいで十分だと思う。

 

朝イチでナレーション録り、番組ナレーターの誕生日が近いので近くのケーキ屋へ行き、

エレーヌというシュークリームを買って祝う。

昼イチでアメフトのスライドショー制作の打合せ。

金になるのか、ならないのか、わからないけど…ま、楽しむことにしよう。

まだ昨日のモヤモヤがどこかで続いている。

仕事は強制終了して駅前ビルあたりをうろつく。

朝にベーグルひとつだけなので腹が減っている。

うろついて駅前4ビルに出来ていた立ち吞み「庶民」のカウンターに立つ。

先客は一人だけ、人気の「庶民」が空いているなんてラッキーだ。

京橋の店は店主がバイトを罵倒しているのを見せられ、二度と行く気がしなくなったが。

庶民セット600円を注文する。

ドリンクは冷たい日本酒、きっちり一合ある。

これに、おでん2種(大根とちくわ)、お造り2種(まぐろ赤身と牡丹海老!)

お造りは鮪も牡丹海老もレベルが高い。

これだけで元はとれてると思うのに、もう一品揚げたてのアジフライがつく。

十分満足だけど、申し訳ないので茄子の揚げ浸し(150円)を追加する。

 

ほろ酔い冷ましに大阪駅まで地上を歩く。

大阪駅周辺の景色も変わった。

そういえば先週、マルビルのタワーレコードが閉店した。

僕ら世代の感覚でいえばレコードからCDに刷新した時代のシンボルみたいな店だった。

レコード屋ではない音楽ショップ。

いわば新勢力が下剋上で天下をとった。

時代が変わり、そして次なるメディアに更新され、城を追われた。

僕らが生きてきた時代に生まれたものが、古いものとして消えてゆく。

不思議で悲しい気持ちになる。

 

新しい阪神百貨店の連絡デッキからかつて旭屋書店だったビルを見る。

二十代から三十代のころ、旭屋書店にはヘビーに出入りした。

友だちや、仕事仲間や、彼女との待ち合わせに、僕はよくこの店を指定した。

親しい人に本好きが多いし、僕も好きなので、書店なら待たせても待たされても

退屈しないだろうと思ったのだ。

当時、年に3回くらいのペースで行った海外旅行の前に「地球の歩き方」を買ったり、

写真の載ったガイドブックを立ち読みしてイメージを膨らませたのもここだった。

旭屋書店がこのビルから撤退してもう10年、いやもっと経つだろうか。

今は待ち合わせて曾根崎や東通りに繰り出したあの頃がただただ懐かしい。

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旭屋書店のあったビルをじっと見ているとあの頃がよみがえる。

若い頃は永久に、少なくともあと〇十年、自分が想像つかない先まで続くと思っていた。

理屈ではわかっていても、今の状態が終わるという概念には当然のように無自覚だった。

人も街も文化も、すべては世代交代する。

終わるモノがあってこそ新しいものが始まる。

古いりんごの実が落ちないと新しい木は育たない。

新陳代謝がないと世界は薄汚れていく。

自分自身に重ねながら今ようやく終わりという概念が自覚し、痛感している。

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街の風景も刷新されていく。

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現代美術のような阪神百貨店、前のビルを壊して立て直したのだ。

それほど飲んでもいないのに芦屋まで寝過ごす。

帰宅後、アメフトの写真を取りこんで「ルディー」のテーマ曲に合わせて編集する。

夕ごはんは久しぶりにお好み焼き。

小さいのを2枚で満腹になる。

夜は「塞王の楯」を読み、Netflix「新聞記者」の2話を観る。

 

マンボウ初日でした。

でも、ウイルスの都合だけで世界は動いている…。

税金の無駄遣いだと思う。

*兵庫県の場合(他府県もほぼ同じ)

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