ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2020/08/13 Thu. #3『フレンチ・コネクション』

 

実は観てない映画10本 の3本目です。(ラインナップに一部改編あり)

ウイリアム・フリードキン監督『フレンチ・コネクション』(1971年)1時間43分 

 

W・フリードキン監督によるドキュメンタリー・タッチの刑事ドラマ。マルセイユとニューヨークを結ぶ麻薬取引のルートを背景に、“ポパイ”ことドイル刑事が麻薬組織壊滅に執念を燃やす姿を描く。アカデミーでは作品・監督・脚色・編集賞に加え、G・ハックマンに主演男優賞をもたらした。

 

1971年(昭和46年)、万博の翌年、中学3年のときに公開された映画。

日本の巷では尾崎紀世彦とか小柳ルミ子とか南沙織とか歌が流れていた。

受賞したのは札幌オリンピックやあさま山荘事件の頃だろうか。

アカデミー賞を受賞したのが「フレンチ・コネクション」? なにそれ? と思った記憶がある。

 

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始まりからしばらくは展開についていけなかった。

というか、海外の犯罪ものにありがちなのだが、この人物は誰で、これは何をやってるのか、

正直、ちょっと焦ってしまった。

老化?

それもある。

でも、以前にも同じようなことがあったので老化だけでは片付けられない。

こういうものだと思うしかない。

半分あたりでいろいろと辻褄があってサスペンスが効いてきた。

けっこう楽しめた。

 

評判高いアクションシーン。

今の映画みたいにあらゆる視点からスピーディーに立体的に見せるわけではない。

ほとんどが演者のアドリブらしく嘘くさくない。

地下鉄(高架鉄道)とのカーチェイス。

どこかで観たことあるというなかれ、これがオリジナル。

なんでも最初にやった奴がエライのだ。

でも、それがベストかはまた別の話。

大阪の地下鉄中央線 東大阪の荒本と新石切がこの映画の状況に酷似しているらしい。

なるほど、確かにあの感じありますよね。

 

ポパイと呼ばれている豪腕刑事(ジーン・ハックマン)のキャラがいまいち弱い様な気がする。

でも、あれもやり過ぎずリアルな感じがいいのだろうと思う。

この手のキャラづくりもどんどんエスカレートしていくものだ。

またロイ・シャイダーに会ってしまった。(笑)

「ジョーズ」や「オールザットジャズ」のメジャーになる前だろう。

 

タイトルからパリが舞台だろうかと勝手に思っていたがニューヨークだった。

ヘロイン密輸ルートがマルセイユ経由だった。

おそらくインドシナ→マルセイユ→ニューヨーク なのだろう。

マルセイユのシーンが少しだけ出てくる。

マルセイユ!

行ったことあるぞ!(自慢)

1981年、学生時代の貧乏旅行で途中下車して半日くらいの滞在だった。

まさに異国の港町という印象。

映画に登場した離れ小島を高台から見た記憶もある。

 

ニューヨークロケで登場するホテルがある。

ルーズヴェルトホテル。

ここ泊まったことある。

1993年3月、カナダ取材の帰りにニューヨークを一日限定で観光した。

エンパイヤステートビルと52番街、タイムズスクエアを歩いた。

そのときに泊まったのがルーズヴェルトホテル。

古いホテルで、そのバーで今は亡きカメラマン氏と飲んだ。

かなり浮いていたと思う。

 

カーチェイスに使われるのはいわゆるアメ車ばかり。

車幅の大きい、車高が低い大型車。

キャデラック、リンカーン、ポンティアック。

アラスカでレンタカーを借りようとした時、メジャーなレンタカー以外の店ではこの手のアメ車で、

しかも安かった。でも、運転するのは怖かったし、燃費も、整備も悪そうで止めた。