金曜日はステイ@ホームの一日でした。
先週は自宅で編集作業してたけど、今日はほぼ仕事せず。
夕方に4キロ走って、夜にプールへ行った。
他の時間は部屋で本を読み、映画を観て過ごす。
金曜の午後、つれづれに思ったことを記す。
忘却という暴力に虐げられ 失念という悪戯に弄ばれている。
いまはそのことを自覚している。ゆえに、うろたえ、とまどう。
でも、それも徐々に苦痛ではなくなり、忘れることに無自覚になる。
映画「コリーニ事件」のことを検索していたら原作がシーラッハであることを知った。
シーラッハ? ん? 聞いたことあるぞ。
amazonで検索したら……見覚えのある表紙の「犯罪」という短編集がヒットした。
前にヒロが図書館で借りてきた本だった。
面白いから巻末の「エチオピアの男」だけでも読め、と言われた記憶がある。
貸し出し期限ギリギリだったので「エチオピアの男」だけ読んで返却した。
2016/6/7 ぷよねこ減量日記 new / since 2016
これが4年前のこと。
でも、「エチオピアの男」のあらすじが全く思い出せない。
日記には読んだとある。
先日、その短編集「犯罪」を図書館で予約して借りてきた。
「エチオピアの男」を読む。
まったく記憶になかった。
じわじわと読み進めるにつれ記憶が水底から浮かび上がってくる。
ああ、こういう話だったよなあ。
いい小説だった。二度目でも十分楽しめた。
ま、それでいいじゃん。
人は生まれる時代を選べない。
人生を一日のお天気にたとえると、ずーーと晴れてたのに最後にどしゃ降り、とか。
生まれた時から雨が降っていて、それが当たり前だと諦めていたのに、死ぬ間際に晴れた、とか。
他の時代と比較すれば僕らの時代は十二分にシアワセなのにときに恨めしく思ったりもする。
みんな少しずつ割食っていると思うし、思いたいのだ。
コロナの時代に入学した大学生とか高校生とかどう思ってるんだろ?
誰もが未経験なんで先輩面吹かせてアドバイス出来ないもんな。
生まれる時代を選べないという話。
ヒロがイトマンのロッカールームで聞いた高齢おばちゃんたち(七十代半ば)の会話。
Aさん「ほんまやで、わたしら戦争で苦労したなあ」
Bさん「苦労したのはあんたじゃなくて親やろ(笑)」
Aさん「まあ、そやけどな」
Bさん「ほんまや」
Aさん「けどな、わたしんとこ5人兄弟やねん。ずっと女ばっかり3人続いて、
4番目に生まれたんがわたしやねん。親はがっかりしてなあ。
もう一人産もうちゅうて生まれたのが年子の弟や。この子が大事にされてな。
わたしなんて4女やから放ったらかしや」
Bさん「昔はそやったんや」
Aさん「終戦の年、神戸の空襲があってな。わたしと弟が乳母車に乗せられてた時に警報がなって、
母親は乳母車から弟だけを抱きかかえて防空壕へ逃げたんや。
わたし乳母車に放ったらかしや」
Bさん「へえ、誰に聞いたん?」
Aさん「お姉ちゃんから聞いた有名な話や。そんで空襲があって、
解除になって防空壕から出てきた家族が乳母車を見つけて言うたんや。
“あ、生きとったわ” やて。」
Bさん「ひどいねえ」
Aさん「のちにわたしがその話聞いて、文句言うとお姉ちゃんらは、
“あの乳母車ごっつええ乳母車やったんやで、紫色の” やて。
わたしも弟といっしょに抱きかかえて逃げて欲しかったわ。
そやのに親の面倒、最期まで看たんはわたしやねん」
Bさん「笑わなしゃあない、あんたも苦労したんやね」
身近な人間がコロナに感染したという話は聞かない。
テレビやネットニュースで大騒ぎしてる割りには身の回りにいない。
これも間尺に合わない感じることのひとつです。
37度5分以上の熱が出て、感知された検問に引っかかったという人は3人知っている。
Aは自粛明けでの初取材から帰社して局の玄関で37度5分以上の熱が検知された。
Bは東大阪のネットメディアの記者で39度以上の高熱が3日続いた。
もう一人、Cも39度以上の熱が3日続いて自宅待機となった。
Aは大阪市内の自宅に待機、保健所と病院に連絡したが顕著な症状がないということでPCR検査は
受けられず、上司の紹介で肺のCT検査を受け、肺炎の症状がないということで1週間後に復帰。
Bは熱が引かず「新型コロナ受診相談センター」に電話をして、受診して良いか確認したのち、
東大阪市内の病院を受診したところ風邪と診断、その日に念のためPCR検査を受けますか?
と言われ受診、翌日に連絡がメールで届き陰性となり、仕事に復帰。
CはAと同じ大阪市内の保健所に連絡するも病院へ行けと言われ、病院へ連絡すると保健所の紹介
が必要と言われ、いわゆるタライ回し。そのうちに熱が引き、週明けから仕事に復帰する模様。
こうしてみると自治体によって対応が違うことがわかる。
(大阪市内はまだ特別給付金も届いてないところが大半らしい)
西宮でもここんとこ感染者が増えている。
PCR検査はすぐにしてもらえるのだろうか?
コロナとは関係ないけど、3人は二十代から三十代前半といずれも若い。
若い奴は普通に熱が出たりする。
自分もそうだった。
深夜までの仕事、仕事以外の私生活でも暴飲暴食したり夜更かししたり無理をする。
たまらず身体がストップをかける。
これは自らが発熱して外部からの侵入者ウイルスや病原菌を殺してるんだよね。
熱を出して寝こんで汗をかいたらほどなく元気になる。
五十代あたりから風邪引いて体調悪くなっても熱が出なくなった。
だからアカンのだよね。
生物としての自衛力低下。
でも、これってコロナのおまけじゃん。
悪行をちゃんと断罪してないじゃん。
内閣支持率下がって、シンゾー政権がいよいよ危ないというニュース。
これから政権がどうなるかはまだわからないけど、それだけはちゃんとしてくれと思う。
芝田師匠の神戸角打ち巡礼がなかなか再開しない。
楽しみにしてるのに。
でも、これ個人のサイトみたいに見えてもサンテレビだもんね。
サンテレビも一応テレビ局なので慎重なんですね。
再開したらまた楽しませてもらいます。
神戸 角打ち巡礼 | 「神戸立ち呑み八十八ヵ所巡礼」の芝田真督、再び
夜はamazonプライムで映画「ブルーアワーにぶっ飛ばせ」を観た。
永らくウォッチリストにあって、なんでこの映画を観ようと思ったのか忘れてしまった。
主演は「天然コケッコー」の夏帆と「新聞記者」のシム・ウンギョン。
30歳の自称売れっ子CMディレクター・砂田(夏帆)は、東京で日々仕事に明け暮れながらも満ち足りた日々を送っている…ように見えるが、口をひらけば悪態をつき心は荒みきっている。ある日、病気の祖母を見舞うため、砂田の嫌いな故郷に帰ることに。ついて来たのは、砂田が困った時には必ず現れる、自由で天真爛漫な秘密の友だち・清浦(シム・ウンギョン)。しかし、再会した家族の前では、都内で身に着けた砂田の理論武装は通用しない…やがて全てを剥がされた時、見ようとしなかった本当の自分が顔を出す―。そして、一日と始まりと終わりの間に一瞬だけおとずれる“ブルーアワー”が終わる時、清浦との別れが迫っていた…。
清浦の日本語がたどたどしいのは謎のまま物語が進行していき謎のまま終わりました。
夏帆の映画を観るのは何本目だろう。
観た順で「海街Diary」「天然コケッコー」「箱入り息子の恋」でこの映画。
敏腕若手ディレクターの役柄で、東京あたりだとこんな奴いるいる的なキャラを演じてた。
映画以外にもテレ東のドラマ「ひとり、キャンプで食って寝る」で何話も観た。
この映画もそうだけどかなり男だ。
男気の夏帆も悪くないけどやっぱり「天然コケッコー」の右田そよは永遠ですね。
それでこの「ブルーアワーにぶっ飛ばせ」、僕ら世代の映画ではないな。
それなりに楽しめたけど。
エンディングで歌が流れて思い出した。
そうか、松崎ナオが映画の音楽を担当してるのを知って観たいと思ったのだ。