3月2日には続きがある。
三宮からモトコーを順番に歩いて神戸駅へ着く。
JRの快速に乗ったら新長田には停まらないというので隣の兵庫駅で下りて普通に乗り換える。
新長田駅、いつ以来だろう。
ここから明石海峡大橋までゆるジョッグした時か、あるいは大学女子駅伝の帰りに来たときか、
調べたら大学女子駅伝はしあわせの村からバスで高速長田の駅へ着いた。ここじゃない。
とすると、ゆるジョグしたこのとき2014年以来か…。
2014/3/24 長田から舞子へ - ぷよねこ減量日記 clasic 2009/5-2016/1
鉄人に会いに行く。
巨大だ。
18メートルだったか。
ゴジラを撮るときと同じく全体を映さずに大きさを表現してみた。
この鉄人は震災後にここに立った。
焼け野原になった菅原市場は新長田ではなく少し東にあって今はスーパーマーケットになってしまった。
神戸長田区の街並を僕は歩いたことがない。
神戸角打ち巡礼というテーマのこの機会に長田を少しだけ歩いてみよう。
新長田駅の周りは再開発されてどこにでもある商業圏でした。
A部氏と5時半過ぎに合流する。
先ずはA部さんが行ってみたいという永井酒店へ向かう。
海側へ歩き始める。
国道2号線をを南に渡り裏通りに入ると縦横にアーケードがある。
アーケードの半分以上は撤去されているが、その規模からかつてここは…と想像する。
この商店街の全盛期はかなりの賑わいだっただろう。
ある種、産業遺産を見るかのよう。
永井酒店はひっそりと営業していた。
ここは客層がよかった。
いかにも近所のパジャマ?というようなおばちゃん、高齢の老夫婦、
肉体労働を終えたつなぎ姿の兄ちゃん3人組、つまり常連ばかり。
よそ者は僕らだけ。
でも、なぜか居心地がいい。
この店の接客はやさしい。
僕らみたいな明らかな部外者にやさしい。
二人で締めて1700円、満足のほろ酔い気分で店を出る。
次は新長田駅近くの「松岡商店」へ向かう。
広いアーケード、おそらく昼間は賑わっているだろう、商店街を北上する。
知らなかった神戸市長田、ちょっとワクワクして気分が高揚する。
ここは新開地とも、湊川とも、三宮とも、元町とも違う。
ちょっと初めて外国の街を歩いているような…そして、どこか懐かしさも。
夏あたりに、日盛りの昼間に来てみたいな。
国道を渡り、JRの高架が見えてくる。
確かここらあたりだろうとグーグルマップを起動させたら…あった。
ここが松岡商店です。
LIQOUR'S BODEGA のボデガとはスペイン語でワインショップ、あるいはワイナリー。
永井酒店とは対照的な店です。
ここは僕が行きたかった店。
店に入って右奥が立ち吞みコーナー。
先客は上品そうな女性の一人客。
31杯目「松岡商店」 | 神戸 角打ち巡礼 の動画に登場している(たぶん)オーナー夫人が接客。
全国各地の地酒やワインがずらりと並ぶ。
兵庫の朝来の地酒「竹泉」のラインナップが充実してます。
僕は「竹泉」のにごり、A部氏は濃厚かつ辛口をおまかせで、という難しいリクエスト。
三重の「八兵衛」が出てきました。
玉味噌という焼いた味噌、モッツァレラチーズの山椒入りオリーブオイルかけ で吞む。
永井酒店とは何もかも対照的、でも居心地はどちらも最高です。
いいチョイスでしたね、と自画自賛する長田区角打ち巡り。
和田岬のパンの名店ムラタのパンで作ったパングラタンもいい。
僕はオススメのリストから岐阜の「房島屋」、そして、もう一杯「竹泉」で。
ここはキャッシュオンなのでいくら払ったのか逆にわからくなった。
にごり、発泡が好きな僕としてはこの日本酒サーバーからの原酒が欲しかったのだがソールドアウトでした。
JRで神戸方面へ戻る。
A部さんが「香美園」の焼きそばを所望、元町で途中下車して行くも本日絶賛休業中。
ならばとプランBの高架下「悦記」はどうか? お休みか。
プランCの「梅春園」へ行くもクローズ、中華系がこれってコロナと関係あるのか?
もしかして、と「唐子」へ行くがもう閉店。
ようやく「泰南」に拾われる。
賑わう「泰南」、2階のカウンターの端に落ち着く。
バイトの若い女の子に接客してもらい瓶ビール中、氷結を吞む。
焼きそばが絶品、餃子2人前で締める。
夕方から始まった三宮、モトコー、神戸、長田区、元町から二宮への旅。
たっぷり中身の詰まった6時間でした。
もう続きません。