ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2020/03/02 Mon. モトコー、眠り続ける老人のような

きのうは走らなかった。

今日は快晴、いつものコースを走った。

きょうから新型コロナで学校が休み。

(新型コロナってトヨタの新車みたいだ)

平日なのに御前浜やバスケットボールコートに子供があふれてる。

春休みに入ったみたい、というか春休みなのだろう。

自分が小中学生だったらウキウキワクワクしてるだろう。

平民新聞の本日のタイトルは「明るい昼間の路上にこどもがあふれている」

わたしは何度か、良くも悪くも(悪くはないか。大部分それは良い事だ)今の時代は昼間の町から子供が消えているのだ、という事について書いた。それがコロナウイルスのおかげで、今、明るい昼間の路上に子供があふれている。きのうの静寂はなんだったんだろう。この時を、記憶しておくだけではなく記録しておきたいような、そんな気分で今日も書いている。

今日からTABATAインターバル(20秒ラン+10秒ジョグ×8回)をラストじゃなくて中間にした。

ラストにすると息が上がりすぎて帰宅することになり食事が喉を通りにくいのだ。

少し心拍数を下げてから帰宅しよう。

 

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自転車と海、砂嘴のカーブが絵になる。

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緑が鮮やかに、春めいてきた。

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リュウキンカが咲いていた。

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きょうは海の色が染まりそうなほど青い。

 

A部氏より誘いがある。

こんなご時世だから立ちますか?とのこと。

きょうは飲まないつもりだったけどな。

じゃあ、いつものルーティーン的な吞みじゃなくてイベント化しよう。

長田区の角打ちめぐりを提案する。

4時前に家を出る。

 

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いつもの場所へ巡回、沈丁花はほぼ満開かな。

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鼻を近づけると早春の香り

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ユキヤナギも咲き始めた。

 

約束の時間まで神戸を歩こう。

マスクは必携。

コロナじゃないよ花粉だよ。

花粉症にマスクは明らかに効果がある。

 

阪神電車で三宮へ。

三宮から神戸駅までの2キロ半を歩く。

ONのシューズの値段を確認するためにヤノスポーツのランジャーニーへ寄る。

元町からはモトコー(高架下商店街)を歩く。

僕が初めて神戸に来た頃から四半世紀が経つ。

滅び行く商店街を歩く。

 

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この古着屋で5年ほど前にラルフローレンのポロを買ったことがある。

 

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こだわりトラッドショップ BOND は健在だった。客も高齢化してるはずだが…

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ある種、映画のデストピアとかSF空間に入ってゆく感覚

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モトコー4はちらほらと営業中

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モトコー5 ファイブと読ませるところはさすが神戸です。


100歳に近い老人が終日眠っている状態ってありますよね。

ご高齢のモトコーは静かに眠っているような街だ。

「ごろごろ、神戸」で平民金子氏がシャッターの続くモトコー全体が

“もうトシやから” と言ってるようだと書いた。

モトコー3、4,5,6,7と次第にさみしくなってゆく。

というか災害地の最深部に入って行くような感覚になる。

当然このかなしきモトコーにも全盛期はあった。

それはいつだったのだろう?

その問いは自分に返ってきた。

おまえの全盛期はいつだ?

答えはない。

 

途中で花隈城跡に道草する。

以前、「梨園」に来たときに一度登ったことのある城跡。

いったんは信長と結んだ荒木村重が信長に謀反を起こし、追われてこの地に砦を築いた。

伊丹の有岡城から尼崎城、さらに花隈城へと敗走した。

当時、この場所は海に面した突端だった。

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花隈城へはジグザグの石段を登っていく。

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天守台があったところだろうか?

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戦国時代はここが海の先端部だった。

 

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モトコー7、立ち入り出来ません。

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モトコー7(セブン)、現存するのは一軒のみ。それでも通常営業。

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汽笛一声新橋を出た汽車はここが終点だった…はず。

「梨園」のあったモトコー3は半分ほど更地になっていた。

神戸市は、阪急、JRはここをどう再開発するのだろう?

そうこうしてる間に神戸駅に到着。

神戸駅もレトロ建築。

ここは東海道線の終点駅だ。

3月2日はまだ続く。