ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

『 2025 イタリアボローニャ国際絵本原画展』@西宮市大谷記念美術館

2025 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展|西宮市大谷記念美術館

 

ことしは、いや、去年あたりから美術館へ行く頻度が増している。

山登りの頻度と反比例して…?

もともと絵画はヒロの趣味だ。

おつき合いしてると自然とアートの世界になじんでくる。

美術史や技法とか分からないので、もっぱらその画家の自伝を読むような気持ちで接している。

イメージとしてはその画家のムック本を読むような?

美術館の建築や空間美も含めて愉しんでいる。

 

自宅から一番近い美術館は自転車で10分の距離。

2025 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展|西宮市大谷記念美術館

ヒロは絵本好きの友人と毎年行っている。

ぼくは2回目、今回は通勤前にひとりで行った。

西宮市民のシニア料金は600円。

 

自分にとって大賞はどの絵かな?

一点だけもらえるとしたらどの絵を選ぶかな?

 

平日のお昼どき、人気の展覧会なのにそこそこ空いていた。

世界各国の絵本の原画です。

説明書きを読むために拡大鏡持参。これからは必須です。

緑で統一された原画群がいい。

今ほぼ半分がデジタルアート、たまに水彩。

こどもが見たら怖がるかな、それとも好きになるかな。

イタリアの画家による荒れた海と海辺の街。

イランの絵本原画、イランはレスリングが強い。

これもイタリア、宇宙うさぎの侵略だ!

なかなか魅力的な画が多かった。

自分は暗い画が好きかも。

イラストとの違いは単なる用途(目的)だろうな。

このあたりの絵はがきが欲しかったが…なかった。

ポーランドの女性家は…

ユダヤ人ゲットーのおはなしでした。

見終わろうとしている頃に逆方向から若い男女の団体が…。

最後の部屋は過去の受賞作を集めた展示、この人が素晴らしかった。
カナダのノバスコシア州出身の45歳。

シドニー・スミスの画はどれも抒情があって素晴らしい。

絵本「ぼくは川のように話す」の原画。

おばあちゃんの家を訪ねて「おばあちゃんのにわ」より

その表紙絵です。光が美しい。

おばあちゃんの台所、これもいい。

 

カナダ北東部ノヴァ・スコシアはあこがれの土地。

はじめてその名を聞いたのはカーリー・サイモンのYou are so vain(うつろな愛)

その歌詞にノヴァ・スコシアが出てくる。

新しいスコットランドという意味だろう。

 

     

 

Well I hear you went up to Saratoga
And your horse, naturally, won
Then you flew your Learjet up to Nova Scotia
To see the total eclipse of the sun

 

サラトガまで行ったと聞いた

あなたの馬が勝ったとか。

そのあと自家用ジェットでノヴァ・スコシアへ飛んだって

皆既日食を見るために

 

もう一箇所出てくる地名はサラトガ。

これはニューヨーク州の地名。

カリフォルニアにもあるが、競馬場で有名なのはニューヨーク州。

2005年にメイン州の北をドライブしたことがある。

国境を越えたらノヴァ・スコシアだった。

 

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この2枚が欲しい!

 

シドニー・スミスからノヴァ・スコシア、

ノヴァ・スコシアからカーリー・サイモンと話が飛んでしまった。

「うつろな愛」はときどき思い出す名曲だ。

最近はテーラー・スイフトもカーリー・サイモン本人と歌っている。

 

   

またノヴァ・スコシアに戻ろう。(笑)

カナダ北東部、ノヴァ・スコシア州。

ケート・ブレトン、ハリファックス、ニューファンドランド…

死ぬまでに行きたい土地のひとつ。

アラスカ、スコットランド、アイルランド西部、ノルウエイ…

荒涼として厳しい土地が好きなのだ。

シドニー・スミスはいまもノヴァ・スコシア州の州都ハリファックスに住んでいるという。

 

見終わって庭園を一周した。ヒガンバナが咲いていた。

キスゲに似た花、名前は知らない。

ボトルに珈琲をつめてここで本を読みながら飲みたいな、と毎回思う。

 

絵本原画展からノヴァ・スコシア州やカーリー・サイモンの「うつろな愛」まで飛んでしまった。

〈2025/9/29〉