ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2022/05/11 (水) 「剣客商売」秋山小兵衛的 独酌@金盃

編集チェック終わりでしんぱち食堂で、焼き魚定食と生ビール。

飲み足りずどこへ行こうか迷う。

新梅田食道街をうろうろ歩き回る。

どこもそこそこ混み合っている。

「いしもん」「よろずや」「初音」

それとも初めてだけど焼き鳥の「とり平総本店」に入ってみようか。

どこも居心地を考えると二の足を踏む。

ひさびさに「金盃」を覗くと端っこに独り分のアクリル板区画が空いていた。

独酌人にとって隅っこは特等席だ。

 

秋山小兵衛 好みのとりあわせでは?

ビールはしんぱちで飲んだので酒、ここで“ひや”は常温。

真っ当な用語が使われている。

冷やしたのをここでは“つめたいの”と呼ぶようだ。

酒をたのむと「燗?ひや?」と聞かれる。

めざしを注文し、しばらく“ひや”を飲む。

隣の一人客と二人客は3人でゴルフの話で盛り上がる。

やがてめざしが焼けた。

皿に3尾のっている。

たたずまいがいい。

LINEで京都連泊の眼鏡堂が赤垣屋の写真を送ってきた。

「整った晩酌」とキャプションがついている。

こちらからもこの写真を送り返す。

返歌のように「池波正太郎的晩酌」と記す。

いや池波先生はもっと健啖家だな。

読んでいる「食卓の情景」ではどこまで枯れてはいない。

うーん、そうそう「観客商売」の秋山小兵衛が好みそうな取り合わせ。

こういうのがいいなと思う自分もトシヨリになったなと思う。

そこから日本酒の“ひや”をもう一杯。

名物エッグで“つめたいの”をもう一杯。

計3杯飲んで辞す。

勘定は2000円ちょうどだった。