編集チェック終わりでしんぱち食堂で、焼き魚定食と生ビール。
飲み足りずどこへ行こうか迷う。
新梅田食道街をうろうろ歩き回る。
どこもそこそこ混み合っている。
「いしもん」「よろずや」「初音」
それとも初めてだけど焼き鳥の「とり平総本店」に入ってみようか。
どこも居心地を考えると二の足を踏む。
ひさびさに「金盃」を覗くと端っこに独り分のアクリル板区画が空いていた。
独酌人にとって隅っこは特等席だ。
ビールはしんぱちで飲んだので酒、ここで“ひや”は常温。
真っ当な用語が使われている。
冷やしたのをここでは“つめたいの”と呼ぶようだ。
酒をたのむと「燗?ひや?」と聞かれる。
めざしを注文し、しばらく“ひや”を飲む。
隣の一人客と二人客は3人でゴルフの話で盛り上がる。
やがてめざしが焼けた。
皿に3尾のっている。
たたずまいがいい。
LINEで京都連泊の眼鏡堂が赤垣屋の写真を送ってきた。
「整った晩酌」とキャプションがついている。
こちらからもこの写真を送り返す。
返歌のように「池波正太郎的晩酌」と記す。
いや池波先生はもっと健啖家だな。
読んでいる「食卓の情景」ではどこまで枯れてはいない。
うーん、そうそう「観客商売」の秋山小兵衛が好みそうな取り合わせ。
こういうのがいいなと思う自分もトシヨリになったなと思う。
そこから日本酒の“ひや”をもう一杯。
名物エッグで“つめたいの”をもう一杯。
計3杯飲んで辞す。
勘定は2000円ちょうどだった。