ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2022/05/12 (木) ちぐはぐな雨の一日

暗いうちに目が覚めた。

枕元の時計を見たら4時台だった。

ひさびさの4時台。

なにか不安なことがあると目覚めるのは決まってこの時刻だ。

2015年から16年にかけて東京でアウェーで仕事をした時には毎日そうだった。

どんなに早く寝てもどんなに遅く寝ても4時台に目が覚めた。

実に、何というか、不安なのに、その一点だけは安定していた。

きょう目覚めたのは自分が担当のナレーションを朝イチで仕上げるというミッションのせいか。

8時前に出ないといけないので書く時間がない。

7時前に起きてiMacに向かう。

原稿を開いたらほぼ9割は出来ていた。

あれ?

キュー(読み始めのタイムコード)を記入して、ほぼミッション終わり。

30分もかからなかった。

不安症は歳を重ねるごとに過敏になってくるのか。

最近、ペットボトルの蓋を外すときによく落とす。

手元がおぼつかない。

これも頻度が増している。

こういうのも不安要素。

 

原作は燃え殻、いまハマっている。理由はわからない。

野菜とウインナーのスープとパンの朝食。

雨予報だが、まだ本降りではない。

駅まで自転車。

朝イチで“陸女”特集、3分間のナレーションを録る。

その後の雑務を済ませて2時前に早退する。

豚生姜焼き丼でも食べようと思っていたが、駅への帰路にイタリアンに引っかかる。

サイゼリヤで赤ワインを飲んでしまう。

イタリア風モツ煮、アスパラの温サラダ、ボロネーゼスパゲッティ。

西宮駅で下車するも雨が本降り。

自転車を諦めてさくら夙川まで行き、歩き出そうと傘をさすと…

あれ降ってない。

ちぐはぐな一日。

 

少し寝不足なので昼寝をしよう。

その前にトイレを済ませようと中で本を読んでいたら…真っ暗になる。

停電だ…。

いまどき珍しい。

ヒロが「向かいの美容院は電気ついてるからこのマンションだけみたい」と言う。

排水菅の工事やリフォーム工事をしているのでそのせいかな?

どうせ昼寝するつもりだったのでそのまま横になる。

ちぐはぐな一日。

 

グンゼスポーツでプールへ行って風呂に入りたかったが雨は止まない。

夕食はチキンビリアニだった。

ライスは少なめ、これが体重安定とボーマン防止に役立っている…と思う。

チキンビリアニと蕪のスープ、ビアリーを飲む。

夜、今日アップしたばかりの告知動画の改訂作業が突然入る。

終わって日記を書いていたら23時過ぎになる。

昼寝をしたのでそれほど眠くない。

半分ほど観てそのままになっていたNetflixの「ぼくたちは大人になれなかった」を観る。

いろいろ思い出すことの多い映画だった。

 

   

 

いまは中年になった主人公が一番しあわせだった時代が1990年代後半の渋谷だった。

当時のタワーレコードやWAVEやスペイン坂が懐かしくも再現されていた。

なんでお前が知ってるんだ、と思われるだろう。

この時代の数年間、NHKでテニスの全英オープンのオンエア業務を受けていた。

毎年7月、2週間ほど渋谷の東武ホテル(狭かった!)に滞在していた。

ある夏に突然足の指が痛くなって病院へ行った。

「これはたぶん内蔵疾患ですね」と当直の若い医師に言われた。

痛風発作だった。

仕事は夕方から深夜で、夜明け前や昼過ぎの公園通りを毎日のように歩いた。

この映画では小沢健二の「天使たちのシーン」が流れていたが、そんな時代だったと思う。

(オザケンの中ではハマクラ風の「夢が夢なら」が好き)

タワーレコードでいろいろと視聴してジャズやボサノバのCDを何枚も買った。

GAPの大型店舗も出来たばかりだったと思う。

その後も仕事で何度か渋谷界隈へ行ったが2016年以降は行ってない。

映画を3回に分けて観ずにいっきに観たらもっと感じるところがあったかも。

主人公はテレビの美術制作会社で働いていた。

フリップやテロップを作る会社。

原作の燃え殻さんの自伝的小説。

紙焼きテロップをバイクで届ける時に事故に遭い、道路にテロップが散乱する。

僕にはそのシーンがツボでした。

エンディングで主人公の20年くらいがフラッシュバックする。

直接自分の人生に関係ない人なんかもなぜか登場する。

この人とは一日しか会ってないし、名前も忘れてたのにって感じの存在も。

僕のフラッシュバックのキャストを考えてみた。

10人をノミネートしてみたり。

これだけで呑めるな。(笑)

同じ伊藤沙莉が出演している「ちょっと思い出しただけ」より僕はこっちが好き。

もういちどおいしいウイスキーロックでも飲みながら観たいなと思った。

(ロックなんて飲んでたらすぐに眠くなるね)

 

なんでかな。

いつしか映画や本のレビューがめちゃ雑になってしまった。

テレビ業界の栄枯盛衰、沈みゆくタイタニックという喩え、そして、何者にもなれなかった

という30年来の慢性疾患のような疼き。

いつもながらこのレビューは心の動きを読み解いてくれます。

 

増殖するランシューズ。3足目のHOKAオネオネのボンダイ7が届く

 

髙津臣吾『一軍監督の仕事』と燃え殻『それでも日々はつづくから』

ほぼ同時に読み終えた2冊。

ほぼ同時並行で読んでいた。最近はデュアル読書が多い。

去年の日本シリーズは久々に面白かったなあと思い出す。

アリゾナ取材で髙津さんの作った焼きそばは最高に〇〇だったなあと思い出す。

この本の前に読了したノムさんの本に書いてあったなあと思い出す。

スワローズってもしかしたら今年も優勝するのでは?と思い出す。

この本の前に読了したノムさんの本に書いてあったなあと思い出す。

スワローズってもしかしたら今年も優勝するのでは?と思い出す。

いま、月2冊ペースで本をリリースしている売れっ子の燃え殻。

週刊新潮の連載エッセイをまとめたものです。

自伝的映画「ぼくたちは大人になれなかった」で知ったのだけど、燃え殻さんはテレビの美術プロダクションで若い頃はフリップや紙焼きのテロップを作っていたのだ。消滅してしまった仕事。

昔は紙焼きのテロップが間違えてたらワープロで打ったものを反転させて使っていた。

切なくも思い出す。