豊岡のホテル、前夜10時半に寝て、目が覚める。
時計を見たら3時過ぎだった。
働き盛りの五十代から六十代の人が、旅先や仕事で滞在中のホテルで急死というニュースも聞く。
生きて目覚めてホッとしたら心臓がドクンと動いた。
アブねえ。
ゴルフ中継に関わっていた頃、オリンピックの国際映像を担当してた頃は、中継の仕事は
数日に渡っていつもこんな早朝から始まるのだった。
2日連続くらいがいい。
5時半にロビー集合、スタッフ用のビブスを着て真っ暗な中、現場へ出発する。
現場の第一中継点に着いた時はまだ薄暗かったが、やがて夜明けの瞬間が訪れる。
日の出を見るのはいつ以来だろう。
そこそこ面白い展開で8区、4時間の駅伝が終わる。
一般の携帯電話回線で映像と音声を送り、インカムと呼ばれる連絡系統もスマホのアプリ、
これでよく駅伝中継が出来てると思う。
地上波の中継の100分の1くらいの予算とスタッフ数ではないだろうか。
そう考えると面白い時代だと思う反面、ストレスは避けられない。
でも、それもお互いさまだしね。
トシヨリの生活と同じ。
今あるものでやりくりするというのは、景気も勢いも低空飛行の日本では肝要なこと。
というか、僕ら世代のそういうダウナーな精神状態も少なからず影響を与えてるのだと思う。
話が変な方向に折れ曲がってしまった。
駅伝中継の話でした。
また来年も元気で、声がかかったら…そうだ丹後、行こう。
その中継映像がアーカイブに上がってます。
終了後、ロケバスでぐったりして帰社。
今日はダブルヘッダー、ヘビーではないが編集チェック仕事がある。
日本シリーズが始まり、テレビ観戦しながら待つ。
8時過ぎに終了。
ちょっとだけ自分だけ単独打ち上げと称して京橋の立ち吞み横町へ。
「にしの」は満員、「七津屋」はすでに閉店、「京屋本店」も満席。
ちらっと見たら奇跡的に人気店「庶民」のカウンターの奥が3人分ほど空いていた。
形ばかりのアクリル板(どこでも同じだと思う)で仕切られた一人分のスペース。
伏見の神聖の冷えたの(300円)、もんごういか造り(330円)、月見とろろ(150円)で始める。
おつかれさま!
店の大将格の男が、眼鏡のバイトを叱る。
確かに眼鏡くんはトロいとこがあって、僕も僕の周りの客の注文が滞る。
でも、客の前で舌打ちしながら罵倒するのを見せられると気分が悪い。
人気店 京橋「庶民」、安くて旨い。
でも、もう空いててもスルーしようと思った。
疲れた自分を慰労しよう、と飲みに来てるのに見たくないものを見せられた。
残されたあと〇〇回のひとり晩酌。
安らかな気分で飲みたいな。