ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2021/08/31 Tue. 思い出は修正され…また出かける。

朝、起きて、当然のように身体が重い。

最近、とみに握力が落ちている。

強炭酸水のペットボトルのキャップを開けるのに全力を使う。

全身の筋力と握力が相関している言われています。厚生労働省研究班によると「握力の経年低下が大きいほど総死亡、循環器死亡、およびその他の死亡リスクが有意に上昇」するなど、多くの研究で握力と疾病リスクが関連していることが明らかになっています。

最近、あてにならない厚生労働省だけど、そういうことらしい。

いま、風呂に入るとき、シャワーを浴びるとき前にかならず風呂場で握力トレーニングしている。

にぎにぎを20回、一日40回から60回くらい。

なのに握力は低下してゆくのだ。

死は避けがたい。

 

朝から室温が31度。

すぐにエアコンをいれた。

8月も後半になるとうんざり、暑さに倦んでいる(うんでいる)。

膿んでいる と表現してもいいかもしれない。

 

思えば、64歳で、強靱な体力が自慢というわけでもなく、人並みに老化していってる。

でも、精神的ストレスはないけれど、この3日間はね、人並みに動いたんだ。

一日目は鈍行電車で4時間半、雨の中を20キロ自転車で走り、夜にスタジアムで陸上観戦。

二日目は炎暑の中でディーゼルカーに揺られ、炎天下に観光して、城のある山に登る。

三日目も自転車を電車に乗せてあちこち走り、また4時間電車に揺られる。

気温というのはかなり大きな条件だと思う。

日本の夏はあちこちと観光する環境ではないということに気がつく。

いや、もうとっくに気づいてるはずだけど…また繰り返す。

過去の日記を読み返して、楽しかったことが甦り、また出かけてゆく。

うんざりして、食欲がなくなったり、名所旧跡の説明板なんて読むのも嫌なくらい疲れたり、

そんなことはとりたって旅の思い出として書かないからだ。

思い出は修正される。

あるいは浄化される。

 

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ゴミ出しの日、ドアを開けると黒い影が!

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ときどき、非常階段にやってきては休んでいる。

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半径10m圏内の野生動物です。

 

3日ぶりの自宅にiMac前、なかなか作業にとりかかれない。

愛読しているブログを読んでたりしたらあっという間に昼になる。

「ィレンツェ田舎生活便り2」を読んでると、普段そんなに意識しないスイーツが食べたくなる。

ちろんエスプレッソか、冷えたカプチーノで。

村上ラヂオをradikoタイムフリーで聞く。

「村上作品に出てくる音楽」特集。

「風を歌を聴け」からビーチ・ボーイズの「カリフォルニア・ガールズ」。

「1973年のピンボール」からはスタン・ゲッツ・カルテットの演奏する曲。

僕もよく聴いた「ジャンピング・ウィズ・シンフォニー・シッド」

小説にあるこの文章は暗唱できるくらい。

口笛は吹けないけれど。

カセットテープで古いスタン・ゲッツを聴きながら、昼まで働いた。スタン・ゲッツ、ジミー・レイニー、アル・ヘイグ、テディ・コティック、タイニー・カーン、最高のバンドだ。「ジャンピング・ウィズ・シンフォニー・シッド」のゲッツのソロを、テープに合わせて全部口笛で吹いてしまうと、気分はずっと良くなった。(『1973年のピンボール』より)

番組ではかからなかったけど、この作品の中に出てくる曲で一番聴いたのはこれ。

ミルドレッド・ベイリーの「It's So Peaceful in the Country」(1941)

MILDRED BAILEY - It's So Peaceful in the Country (1941) - YouTube

主人公の僕が双子とゴルフ場を散歩しながら歌うのか、口笛を吹くのかするのだ。

僕はミルドレッド・ベイリーの「イッツ・ソー・ピースフル・イン・ザ・カントリー」を口笛で二回吹いた。いい曲ね、と二人は賞めてくれた。(『1973年のピンボール』より)

 

村上春樹の紹介で聞く「ノルウェイの森」は贅沢だ。

僕は小説は好きじゃないけど。

あれから小説なんて読まなかったチャラい奴らが村上春樹いいねって言い始めた。

番組ではこんな話をする。

『ノルウェイの森』というタイトルは誤訳だと言う人がいます。正しくは「ノルウェイの家具」なんだと。たしかに、この曲の中で主人公がたぶん火をつけちゃうのは、ノルウェイ製の家具です。でももし『ノルウェイの家具』って邦題がついていたら、たぶん誰もそんな曲に心惹かれないですよね。だから、ジョン・レノンがこの曲に“Norwegian Wood”というタイトルをつけたとき、そこにはいろんな意味が重層的に含まれていたと思うんです。詩、ポエムというのはもともとそういうものだから。だから『ノルウェイの森』という日本語のタイトルは、正しくはないかもしれないけど、決して誤訳とは言えない、というのが僕の見解です。 (8月29日放送『村上radio』より)

 

きのうヒロが「おったから買ってきたよ」と言い、夜に作っていた。

今秋、初登場のいくらちゃんです!

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最初はちょっと小粒っこ

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午後から福井の陸上の動画を何本か処理した。

肩が凝っていたのでロードバイクでサイクルベースあさひまで行った。

ブリジストンのごくごくノーマルなタイプのロングティーンスタンダードの在庫を調べてもらう。

月末なので在庫がわからないとのことで、明日電話してもらうことに。

夕食に餃子で出る。

いつものグリーンコープの羽根つきの冷凍品ではなく自家製。

餡は手作りのもの。

微アルのビアリーを吞む。

餃子は生姜が効いていてイケる!

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しょうが餃子と名づけよう。