涼しい夜だった。
例年もどんなに猛暑でも8月もお盆過ぎになると、あれ? と思うほど涼しい日がある。
今年は梅雨みたいな空模様が続いてるけど、今日は蒸し暑さが遠慮してくれた。
テレビをつけると甲子園がやっている。
ざあーと雨が降る。
甲子園はここから2マイル東だ。
まだ降っていない。
カウントダウンする。10 9 8 7 6 5 …。
テレビの画面が曇るほどのどしゃ降り。
預言者になった。
昨日は出来たから今日はやってみたら…降雨中断。
うまくはいかないものですね。
翔平兄さん、きょうもホームラン打ちましたあ! とてんが叫ぶ。
大谷翔平40号ホームラン&8奪三振1失点で8勝目。
人生うまくいったことがないので、こういう人を見ると心配になって落ち着かない。
彼の身に良くないことが起こりませんように、と意識下で祈ってしまう。
根っからの貧乏性なもので。
貧乏でもあるし。
明日から酔狂なことに一泊二日で静岡の三島へ行く。
ヒロが行きたいという美術展が三島の佐野美術館で開催中なのだ。
窮屈な夏、せめて新幹線で静岡に往復して、好きな画家の展覧会を見せてあげたい。
往復はたぶんガラガラのひかり自由席。
ヒロはワクチンを打ったないので警戒はせねば、と思う。
ネットの噂であす2021年8月20日に富士山が噴火するとの予言があるとのこと。
それを知らず、あえてその日に三島へ行く。
それを知らずに御殿場の登山口まで行こうとしている。
ヒロと家族のようなぬいぐるみと富士山へ出かけて噴火するならそれも運命。
いかに貧乏性とはいえ覚悟は出来てます。(笑)
amazonで途中まで観た映画「激動の昭和史 沖縄決戦」の残りを観た。
いやはや凄い映画でたやすく感想が書けない。
岡本喜八監督は沖縄の悲劇から目を背けることを許してくれない。
これでもかと地獄を見せつける。
本当の沖縄戦はこんなものではないんだとばかり。
*感想はまた別に追記します。
沖縄の人々は、死んで尽くせと言われ、生き延びるのだと言われ、殺されることが不可避となり、
次々と死んでいく。
予告編だけではわからないが、2時間以上ある本編の後半は、ただただ死んでゆくだけ。
岡本喜八はその背景(家族たち)を決してウエットには描かない。
ただただ無残に、血みどろに、無慈悲に死んでゆく描写をたたみかける。
さとうきび畑の歌にある“鉄の雨”とは何だったのかを映像で見せる。
この地獄を招いた沖縄の指揮官たちが、凶悪で冷血の悪人というわけではなく、
優秀な大学や軍のエリートであったことが…許せず、ひたすら悲しい。
あのとき、沖縄の陸軍が米軍に全面降伏していたら…と想像してしまう。
いま、オリンピックを中止にするという決断よりはるかに重いだろうが。
夕方、湿って涼しい空気の中、海辺へ出る。
バイクで走ると顔に当たる風が気持ちいい。
鏡のような入江、ともる灯を映す海、散歩する犬たち。