ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2021/08/13 Fri. Days like this (こんな日もあるさ)

雨の朝、体重がいっきに増えた。

8月の最初の週は69キロ台が続いていたのに、週末には70キロ台で推移、

昨日71キロ台になり、今朝測るとなんと72.10キロとなって驚く。

コロナ感染者数と体重は同期しているのか?!

原因は…火曜日の蕎麦ランチあたりから一食がっつり食べてることと、寝る前の飲酒。

週末は雨で運動も出来ないし、グンゼスポーツもお盆休み、飲酒は控えるべし。

 

 Instagram でアイルランドの観光局をフォローしている。

今朝、いい感じの廃墟の写真がアップされた。

古城だろうか、聖堂跡だろうか。

https://www.instagram.com/p/CSfKSA0IO8L/?utm_source=ig_web_copy_link

場所は Rock of Cashel とある。

いつか行ってみたいな、と、もう行かないのを知りつつ思う。

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アイルランドの城跡か聖堂の跡…ロック・オブ・カーシェル。

 

ん?

ここって、あのロック・オブ・ケイシェルか?

地図で調べたらそうでした。

アイルランド南部の街 コークから数十キロの北の内陸部にある。

驚いた。

ここ行ったことあるぞ。

コークのユースホステルに泊まって日帰りでバス旅行したぞ。

日記を調べたら(Rock of Cathel にて)や(Cathel Town Pub にて)という記述がある。

思い出した。

コークへ帰るバスに乗り遅れて時間が余ったのでパブで食事をしたのだ。

日記を書きながら2時間近く粘ったことも思い出す。

インスタの写真の大聖堂跡へも登っていた。

日記に入場券が貼ってある。

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入場料は1£、当時はアイリッシュポンド1£が200円だった。

 

写真も撮っている。

動かぬ証拠だ。(笑)

この丘から眺めた風景は何となく思えているのに、ここへ行った記憶が欠落している。

32年前!

長い旅に出て一ヶ月、疲れていた頃だったろうか。

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1989年7月10日 Rock of Cathel にて

思い出した。

7月で日は長かった。

Rock of Cathel を20時50分発のバスで帰っても暗くなかった記憶がある。

コーク行きのバスは空いていた。

運転手が車内に「いとしのレイラ」を流していた。

日が落ちかけた頃、音楽がヴァン・モリスンに変わった。

当時、新譜だったアルバム「アヴァロン・サンセット」だったと思う。

行ったことさえ忘れていたのにそういう些細なことは憶えている。

 

amazonでオリジナルドラマ MODERN LOVE のシーズン2が公開された。

シーズン1「 MODERN LOVE 〜今日もニューヨークの街角で〜」を見たのは2年前。

2019年の晩秋だった。

眼鏡堂氏から「いまハマってます」とLINEが届き、僕もすぐにハマった。

「ONCE ダブリンの街角で」や「シング・ストリート」のジョン・カーニー脚本監督で、

一編完結のわずか30分の物語なのに考えられた構成と演出で驚かされた。

すべての物語がニューヨークタイムズに投稿された実話ベースらしい。

2年の時を経て、シーズン2がリリースされたのだ。

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 その前にシーズン1をおさらいしてみた。

好きだったEPISODE 2 と完結編のEPISODE 8 、8には恋人を失った老婦人が雨の中、

ジョギングするシーンから、それまでの登場人物たちのその後、その前が描かれる。

見た者にとって走馬灯のように。

最近、記憶が定着しない僕だけど、意外にも憶えていて鮮やかに甦った。

 

で、シーズン2のEPISODE 1 を観た。*まだ観てない人はネタバレ注意です。

 予告ページによると…

オープンカーでドライブすれば私だってシフトチェンジできると思える。
危険に立ち向かい、問題に対処し、そして悲劇を乗り越える。
夫は目を潤ませてこういった。

「あの車が好きなんだろ。前のご主人はすばっらしい人だったんだな」

あなたが愛したスポーツカー … 30年の時が過ぎ、亡き前夫の遺品であるヴァインテージ・カーを手放す決意をする女性を、ミニー・ドライバーが演じます。

見始めて…あれ?と思ったのは主人公が運転する車が左側を走っていること。

舞台はニューヨークでもアメリカでもないのかな?

古いスポーツカーが荒野を走っている。

スコットランドかアイルランドあたりの風景。

どうやら舞台はニューヨークでもアメリカでもなく、アイルランドのようだ。

ジョン・カーニーの出身地、いや今も住んでるのかな。

この一話の舞台はダブリン郊外か、すぐにあの荒野の道へ行けるという設定は

ダブリンでもなく、ゴールウェイか、リムリックか、あるいは北アイルランドか。

そんなことを想像しながら見ていたら、ジーンと心にしみる物語。

わずか30分、されど2時間くらいの長編を詰めこんで濃密、しっかり感動させる。

シーズン2も間違いない。

上質なジョン・カーニー クオリティ。

 

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一話の主人公はミニードライヴァー

ストーリーは書かないが、ヴィンテージのスポーツカーがいい味出してた。

ラストシーン、母娘がその車に乗ってアイルランドの荒野を走る。

亡き父が好きだったヴァン・モリスンの「こんな日もあるさ days line this 」が流れる。

ヴァン・モリスン!!!

今朝、個人的な旅の思い出に出てきたばかりじゃないか。

コーク行きのバスでドライバーが流したヴァン・モリスン。

まさに、Days like this(こんな日もあるさ)の一日。

 

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まさかのヴァン・モリスン!

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アイランドの西、あるいはスコットランドか…。

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「努力しても報われないこともある それでいい」ヴァン・モリスンから学んだ。

 

家ごもりの一日。

夕方、少し小止みになったので近所の一番近いスーパーマンダイまで歩く。

眼鏡市場でオーダーした遠近両方レンズ交換にフレームを持って行く。

買いもの用のバスケットつきミニベロも組み終えたらしいが雨で行けない。

夕食は天ぷらの盛り合わせと少しだけ素麺を食べる。

 

メモ代わりに…正直この分析と同じ思いが僕にはあります。

反オリンピックの真っ当な言説がコロナで不当にねじ曲げられてる気がしてならない。

普通に考えたら…間違ってることが堂々とまかり通っている。

選手個人をヒステリックに攻撃する人たちがいたせいでキチガイのように思われてしまう。

その手の反対勢力(勢力というか輩)のせいで貶められレッテルを貼られてしまう。

この気持ち悪い国民の分断の多数派は明らかに二枚舌で(僕も含めて)、筋も通っていない。

堕ちるところまで堕ちた感がある。

 ー最後に、今後の日本について。坂口安吾の「堕落論」にならえば、「堕(お)ちる道を堕ちきる」ほかない。堕ちきった先で、自分たちの姿を直視し、歩み直すしかない。

五輪が示した、衰退しファシズム化する日本 中島岳志氏 | 毎日新聞

世論は一貫した賛成や反対ではなく、空気でコロコロと変わる。政府も「感動物語さえ与えれば世論はなびく」と思っていたからこそ、開催を強行したのだろう。こうした世論と政府の不健全な関係が、かつてのファシズムを支えた。ファシズムは強固なイデオロギーではない。気分や雰囲気に流される大衆と、それを利用する為政者の共犯関係こそが実態だった。
 付言すると、この間の緊急事態宣言は明確な基準よりも、「これはまずいのではないか」「そろそろいいんじゃないか」といった為政者の主観で出たり解除されたりしてきた。国民は「緊急事態」に慣れ、野党支持者の側から、より強い措置、たとえばロックダウンを求める声が出ている。38年の国家総動員法に最も前のめりで、40年の大政翼賛会結成を真っ先に支持したのが、左派政党の社会大衆党だったことを連想する。
 商業的にも破綻した。真夏の炎天下で開かれる理由が米国テレビ局の意向だということは周知の事実だが、米国での五輪視聴率は、前回リオデジャネイロ大会よりも大幅に落ちている。また、SDGs(持続可能な開発目標)が広く受け入れられている時代に、五輪を機にした大規模都市開発を進めようとするのも倒錯だ。
 現状の五輪は、利権なり開発なり国威高揚なり、スポーツ以外が主目的になっている。これならば、もう二度と開くべきではない。既に決まっている2032年のオーストラリア・ブリスベン大会の後は、毎回、五輪発祥の地ギリシャでやればいい。各国持ち回りをやめれば、少なくとも利権化はある程度防げよう。そうなれば、私たちは素直にアスリートの活躍を喜べるようになるはずだ。最後に、今後の日本について。坂口安吾の「堕落論」にならえば、「堕(お)ちる道を堕ちきる」ほかない。堕ちきった先で、自分たちの姿を直視し、歩み直すしかない。

 

もうひとつメモ代わり…赤旗に載ったコラム。

スポーツフィッシングという言葉とスポーツを五輪から解放しろという思いに同意。

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