ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2021/07/06 Tue. モルエラニとボレロ 一日二幕

昼前に十三へ出る。

ちょっと予定より早すぎたので時間調整で十三のアーケードを久しぶりに歩く。

連日の映画鑑賞。

「モルエラニの霧の中」@第七芸術劇場(通称ナナゲイ)

見応えある214分(3時間34分)の傑作長編映画でした。

小松政夫の一編で思いがけず落涙す。

 

街の記憶をめぐる物語を、7話連作形式で描いた作品。タイトルの「モルエラニ」は、北海道の先住民族アイヌの言葉で「小さな坂道を下りた所」室蘭の語源の一つとされている。

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見終わって梅田へ戻り、新梅田食道街の「金盃」で独酌。

入る時に店主が言う。

「そこの小さな毒液しゅっとしてね」「え?」「消毒液ね」

小さな毒液、小毒液ね。

ハートランドビール小と冷奴でさくっと時間つぶし。

 

ヒロと駅前ビルの洋食「いわむら」で待ち合わせるも「いわむら」は休業中。

ならば、と「サイゼリヤ」で節約モード。

腹一杯になってフェスティバルホールへ。

東京バレエ団の公演を3000円の天井桟敷で堪能する。

有名なペジャール版の「ボレロ」を上野水香で見る。

これで「ボレロ」は5回目、シルビー・ギエムで3回、上野水香で2回目でした。

生命の力を皮膚感覚で感じられる。

ありきたりな表現だが、生きる力、未来への希望を感じた。

燃え尽きよう。(笑)

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右の男子のボレロも一度観たことがある。

 

「モルエラニの霧の中」、久々にパンフレットを買う。

きのう期待して見た「夏への扉」で感じられなかった詩情、叙情性が有り余るほどの

量と質でひたひたと身体に染みこんできた。

通常より高い1500円だったけど元はとれたぞ。

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カメラは動かない。モノクロとカラー、ひたすら美しい。

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久保田紗友という女優がいい。アラフィフの大塚寧々もよかったなあ。