セルジオのブログ「風屋敷日録」にビートルズの Here comes the sun のことが記されていた。
アメリカの病院でコロナ患者が回復して人工呼吸器が外されるときにこの曲が流されたという話。
このジョージ・ハリスンの歌はビートルズのアルバム「アビー・ロード」に収録されていて、あまり気にもとめることもない歌だった。ジョージらしいシンプルできれいな旋律の歌という思いしかなかった。(「風屋敷日録」2020/6/18 )
僕はビートルズを初めて真剣に聞き込んだのが「アビーロード」だった。
B面の冒頭に収められていたHere comes the sun は大好きな曲のひとつだ。
もしかしてビートルズナンバーで一番好きな曲かもしれない。
ビートルズの曲って世界中でそれぞれパーソナルに記憶されてて、そういうものかもしれない。
何よりもあの乾いたアコースティックギターのイントロが耳に心地いい。
セルジオも書いているように改めて聞くとその歌詞に心が動く。
リミックスされて音質も素晴らしいこの動画に日本語訳もある。
https://www.youtube.com/watch?v=KQetemT1sWc
🎵 長くてさみしい 寒い冬だったけど 何年も月日が流れたように感じるけど
ヒア・カム・ザ・サン ほら陽がさしてきただろう もう大丈夫だよ
自分が患者になったことを想像すると涙が出そうになる。
同時にこの歌をよく聴いた頃、暗くて湿った金沢の冬を思い出す。
あの頃は春になると毎年のように旅に出た。
ニーナ・シモンのアルバムにもこの曲が入ってたなあ。
https://www.youtube.com/watch?v=T9gMsdNQSUM
朝、雨が上がる。
六甲山に低い雲がまとわりついて流れていく。
体重が72キロ台に増えた。
先週の木曜日もそうだった。
木曜は朝早くて3食がっつり食べてしまうからだと思う。
雨も上がったし、思い立って六甲高山植物園へ行くことを決めた。
雨上がりの植物園というのもいいかもしれないと。
タイムズカーシェアを予約、平日なのに結構予約がついている。
初めての香櫨園駅のステーションで14時から4時間、MAZDAデミオを借りる。
北山植物園、鷲林寺を越えて盤滝トンネル分岐から山登りにさしかかるあたりで雨になる。
下界は降ってなくても山は降っていた。
道沿いに白い花が咲き誇っていた。
なんだろう?
調べたらウツギだった。
ウツギというと信州や東北の山で見たピンクのタニウツギ、
あるいは芦屋浜の公園に咲くハコネウツギしか知らなかった。
高山植物園は雨だった。
こんな日でも数組の客がいた。
すぐにいなくなり、ほぼ貸し切りで雨の植物園を愉しむ。
緑したたり、山の霧が立ち、花が咲く園内を歩くのはそれなりに気持ちいい。
雨でも睡蓮やコウホネなど水の上の花は元気だ。
コマクサ、ササユリ、シモツケソウ、ニッコウキスゲ、コアジサイ。
もしかして今シーズンは夏山は行かないかもしれない。
今季は一期一会かな。
17時過ぎに帰宅。
西の空が明るくなってきた。
Here comes the sun だ。