2020/07/25 Sat. 僕とクラリネットとちくわと

朝、というか昼前、11時近くに起きる。

体重が70.80キロ、前日より1.5キロ落ちていた。

そりゃそうだ。

食べてないもん。

ボーマンのガス痛は収まった。

腹巻きの効果もあったのだろうけど、ずっと横になって眠ったのがよかったのだろう。

 

寝起きにブログ巡回してたら、ミネーロの知り合いの橋本ヒネモスという人が、

岡大介というシンガーについて書いていて、その記事に土取利行の名前を見つけた。

岡大介〜土取利行ブーム。 | 橋本ヒネモスのBridge By Bridge

この名前、どこかで聞いたような…。

すぐに思い出した。(たまにある)

一時期、松田美緒さんといっしょにやっていたパーカッショニストだ。(と認識していた)

神戸の湊川神社のホールで聴いた。

なんかオッペケペ節とかの感じの明治大正期の演歌をやった記憶がある。

この土取さんの歌や演奏がYou-Tubeにたっぷりとアップされている。

橋本ヒネモスさんのブログで紹介されていた動画「獅子の泣き唄」が素晴らしい。

まさに泣き唄、聞くと泣けてきた。

土取さんのヴォーカルを最初に聴いた時、鈴木常吉さんを思い出した。

「深夜食堂」のテーマ曲「思いで」を歌っている鈴木常吉さんのテイスト。

かなしい犯罪小説を映画化してエンディングにこの曲が流れてきたら落涙だろうな。

とそんな想像をしながら聞くと余計にかなしくなってきた。

(と触れた鈴木常吉さんはこの7月に食道がんで亡くなられたそうです。まだ65歳でした。

  

 

 今日もずっと家ごもりを決めこむ。

昼ごはんはフカヒレ雑炊。

買いものを頼まれたついでにグンゼでプールへ行かず風呂だけ入った。

帰りにマンダイで牛乳と「隠し蔵」の1.8リットル箱を購入する。

WEB作業を3時間ほどする。

きょう一番の愉しみは小野寺史宣「ひりつく夜の音」の残り十数ページを読み終えること。

ありますよね。

楽しく読めた小説、たぶん気持ちいいエンディングになりそうな気配が濃厚で、

まるで応援してたランナーか自身のウイニングラン的なラスト数十ページ。

いつものようにデスク下スペースで寝転がって読み終えました。

 

読み始めたとき、こんな小説だとは想像してなかった。

北上次郎の解説にもあるけど、ジャズ小説だった。

文章からスイングジャズの演奏が立ちのぼってくる。

クラリネット奏者の主人公の専門はディキシーランドだけど。

「明るい表通りで」「メモリーズ・オブ・ユー」「アバロン」「身も心も」、

小説のテーマソングでもある「Do you know what it means to miss new orleans」

www.youtube.com

ジャズというジャンルの音楽で僕がもっとも涙腺を刺激されるのがスイングの名曲で、

もっとも泣ける音色を出す楽器がクラリネットであることを思い出した。

80年代に東芝オーレックスジャズフェスティバルのビデオで観たベニー・グッドマンの「身も心も」

クラリネットの出だしを聴いて、理由もわからず涙してしまったことがあった。

数年前、当時80代の北村英治さんを芸文センターで聴いたなあ。

九十を過ぎた今でもロイヤルホースでライブしていたが、最近ライブが中止になって、

しばらくライブスケージュールのリストにその名前を見ていない。

amazonミュージックで北村英治とピアノのテディ・ウイルソンのアルバムを聴く。

クラリネットというえば鈴木章二さんの「鈴懸の径」も泣けるなあ。

大半を断捨離してしまったがサバイブしたLPレコードにスイングジャズのアルバムが数枚ある。

アルトサックスのジョニー・ホッジスとマーシャル・ロイヤル、トランペットのルビー・ブラフ、

トロンボーンのヴィック・ディケンソン、ドラムスのジミー原田とオールドボーイズ。

 

この小説を読んでジャズミュージシャンの生活について知ることが出来た。

ディキシージャズの演奏も魅力のひとつにクラリネットとトランペットの絡みがあるということ。

バンジョーという楽器の面白さ。

それと冒頭の記述、部屋は薄ぼんやりと暗めの照明が落ち着くという話。

でも、なんでこの小説を読もうと思ったのか?

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日記を遡ってわかった。

「夜の側に立つ」を読んで、著者の対談を読んだのだ。

そこにはこんなやりとりがあった。

矢部 ちくわに食パンは、毎日なんですか?
小野寺 食べるものは決まってますね。朝、四時くらいに起きてバターロール二個とお茶一杯。昼は、一斤六十三円の食パン半斤に、ちくわを一本ずつはさんで食べてます。
矢部 醤油とかマヨネーズとかつけるんですか?
小野寺 なにもつけないですね。部屋に調味料がないので。
矢部 部屋にない! ちくわってそんなに味ないですよね?
小野寺 『ひりつく夜の音』という小説にも書きましたけど、食パンにちくわをはさむだけで、もう充分ですよ。
矢部 バラエティの企画でやるやつですよ、「ちくわ生活」。
小野寺 夜は、レンジで温めて食べるパック入りのご飯と、三パック四十一円の納豆をひとつ、で、豆腐を一丁とキャベツの千切り。これが、毎日ですね。
矢部 えっ、毎日同じものを?
小野寺 肉とか魚とか、全然食べてないですよ。たぶん、刑務所の食事よりも粗食だと思います。
矢部 ミニマムな暮らしにあこがれる方、最近多いじゃないですか。いい意味で、求道者的というか、まったく憧れられないタイプのミニマムな生活ですね。自分のことを、欲がないほうだと思ってたんですけど、小野寺さんのお話を伺ったら、僕なんて欲にまみれた、俗世の男だったんだなと思いました……。「アウト×デラックス」出た方がいいですよ。

「ひりつく夜の音」を読んでちくわパンの記述を読んでなにか既視感があったのはこれか。

この下田という主人公の食癖は著者そのものだったのか。

ちくわパンというえば…2014年の自分の日記にこんな写真が!

2014/1/20 潮の満ち引きのように - ぷよねこ減量日記 clasic 2009/5-2016/1

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ちくわチーズトーストである。

小野寺さんの小説に勝手に親近感を感じるのは同じくらい竹輪好きであるからかもしれない。

 

 

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昼は鍋で煮こんだレトルトのフカヒレ卵雑炊、胃腸を労る定番です。

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夜は鍋焼きにうめん

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ヒロが作ったバナナ蒸しパン これが今日食べた全てです。

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一年で最も暑い時期であるはずの季節に雨がたたきつける。