ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2020/07/15 Wed. MELLOW=円熟した

「よしむら」で飲んで帰宅。

寝る前にきのう途中まで観てた映画「MELLOW メロウ」の続きを観た。

愛読するブログで知って劇場へ行こうかと思ってて行かず、の映画でした。

たまたまNetflixのメニュー画面を観てたらこのタイトルがあった。

内容は…

生花店「mellow」の店主として大好きな花を扱う仕事をしている夏目誠一(田中圭)は、独身で恋人もいなかったが、ラーメン屋主人の木帆(岡崎紗絵)や、夏目に憧れのまなざしを向ける中学生の宏美(志田彩良)たちに囲まれながら平穏な毎日を送っていた。ある日夏目は、常連客の人妻・麻里子(ともさかりえ)から、彼女の夫がいる席で「好きです」と告げられる。

(シネマトゥデイ)

ま、なんてことない恋愛劇なんですが、後味のいい穏やかな映画でした。

正直、女優見たさに観た映画です。

結果、満足です。

岡崎紗絵さん、彼女のたたずまいや雰囲気や、もちろんルックスも。

モデル出身らしいけど、おじさんにはこの映画のラーメン屋の若い店主という役柄が刺さった。

西宮に「なかたや」という店があって、僕は魚介だしの青森ラーメンが好きなので、

あまりラーメンは食べないけどその店には何度か通った。

「なかたや」の主人が美人だった。

おそらく20代後半から30代前半、もしかして若く見えたタイプだったかもしれない。

昼の営業だけでそこそこ流行ってたのだけど、その後、閉店(廃業)してしまった。

映画を観ながらその店のことを思い出していた。

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岡崎紗絵さん。木帆(きほ)という名前の役でした。

彼女は名古屋出身とのこと。

三大ブスの産地みたいに言われたけどきれいな人も多いです。

清野菜名、武井咲、香里奈、杉浦友紀アナ、アイドル系の平手友梨奈、

あんまり知られてないけどNHKの地域ドラマに主演した刈谷友衣子という女優さん。

 

花屋の田中圭がモテ過ぎ。

これは告白の映画です。

田中圭は計3人からコクられます。

他にも女性から女性へ2件の告白がある。

でも、現実世界では告白するってケースって圧倒的に少ない。

10人に恋心を抱いて、告白するのは一人…それ以下かもしれない。

(これは個人差があるのでしょうが)

振り返ってみると告白しないで終わる恋心みたいなものって凄くいいなと思う。

究極の恋愛は片思い(プラトニック)だという説。

この映画が特徴的なのは登場する全ての人が告白しているのだ。

告白するのは全て女性。

それもいわゆるプロポーズではなくて「好きです」「好きでした」と言うだけ。

所有欲はなく、ある意味で自己満足。

そういう意味でこの映画の描く世界は汚れがない。

というのは誤解されるか?

表題の mellow は円熟した様を言う。

恋愛感情は熟すとプラトニックになるのだろうか。

 

メローで思い出すのはブラザース・フォーの名曲「トライ・トゥー・リメンバー」だ。

韻を踏んだ美しい歌詞とメロディーが脳内再生された。

 

Try to remember the kind of september
When life was slow and oh so mellow
Try to remember the kind of september
When grass was green and grain was yellow

 

「人生はゆっくりと過ぎ、それはとてもメローだった」

それはとてもやわらかかった、だろうか。

この映画の脚本は今泉監督のオリジナルだという。

四十前と若い監督の頭の中にこの曲があったのかはわからない。

でも、エンディングに流れてもいいなと思った。

「トライ・トゥー・リメンバー」https://www.youtube.com/watch?

 

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こんなラーメン屋があったら毎週通う。

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どこにでもある町中華です。

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さよならの風景

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ラストに2通の手紙を読むシーンがある。自然な涙がいい。