6月22日、夏至です。
歌人で学者の永田和宏氏が書いている。
「もうすぐ夏至だ。冬至の日はうれしい。これからどんどん明るくなるのだと思うと、
まだ真冬だというのに心が明るむ。夏至は嫌だ。あとは明るい時間がどんどん短くなってゆくばかり」
夏至というのは頂、てっぺんなのだ。
そこからはもう下るしかない。
自分の夏至はいつだったのだろう?
自覚はないのだろうな。
前週くらいから決めていた。
今日は神戸北野町のSONEへ行き、バランタイン17年のボトルを入れると。
こういう贅沢は覚悟を決めて実行しないといけない。
ためらっているとグダグダと小さな浪費を重ねて手応えのない贅沢になってしまう。
自分にとって最高のスコッチを飲みながら好きなジャズを聴いて欲望は完結するのだ。
そして、次なる楽しみを得るために少しだけ頑張るのだ。
夕方6時過ぎ、SONEへ。
良席について一応お酒のメニューを見せてもらう。
「きょうはメーカーズマークのボトルがお得です。」
そうなのか。
そうなんですね。
値段を見る。
バランタイン17年が16500円、セールのメーカーズマークが9000円(通常11000円)
ここで堅牢だったはずの覚悟がグズグズとゲシュタルト崩壊を始めた。
そして、言語を司る知覚が「メーカーズマークを」と口にしていた。
バランタイン17年はあっけなく消えた。
つまり、想像しえたことだが、こういうことだ。
バランタイン17年は最高である。
16500円を払う覚悟もある。
少し臨時収入も入って年一くらい贅沢したい。
これは分不相応でもなく、自分の満足感を得ることが出来るグレードの等価値の取り引きだ。
そこに「メーカーズマークがお得です」のささやきが割り込んだ。
数秒間で僕の電算機が動く。
メーカーズマークをオーダーする。
バランタイン17年と比べたら満足度は劣るが悪くない。
16500-9000=7500
7500円か…。
すぐに自分の説得にとりかかる。
7500円あればネット通販でバランタイン17年を余裕で買える。
メーカーズマークとバランタイン17年の両方が手に入る。
2000円くらいお釣りが来るじゃないか。
こころの余裕。
それを数十秒で選択していた。
そうなんだよな。
思えばこの選択、既視感がある。
一度ならず二度ならず。
半生を振り返るといつだって同じことをしている気がする。
自分が掲げたベスト、ベストオブベストを最終段階で取り下げる。
これで満足出来るだろうというセカンドベスト、Bプラン、あるいはCプランを考える。
それを得るために支払わねばならない有形無形の代償をプラン別に比較する。
あえなくベストオブベストが崩壊する。
進学、就職、結婚…。
でも…。
内田樹の金言がある。
人生はミスマッチである。
私たちは学校の選択を間違え、就職先を間違え、配偶者の選択を間違う。
それでもけっこう幸福に生きることができる。
それでも次は出来るならベストオブベストを選択しようと思っている。
それで後悔するのも悪くないかもと。
昼食前に最近の定番コースを走る。
きょうは土曜日だ。
入江がにぎやか。
御前浜も、気分はもう夏!
デイキャンプにビーチラグビー(タグラグビー)に興ずる人々。
気分はもう夏…だけど、こんな爽やかな夏でいいのか?
近畿地方はまだ梅雨入りしていない。
何かあるんじゃないか?
心配になる。
そういえば今年は台風って発生してる?
あの孤独な椅子があった樹の下が賑やかになってた。
椅子はどこへ行ったのか?
グンゼスポーツのセールで買ったTシャツ。
JUST DON'T QIUT 諦めるな! かな。
海と山の風景が自宅から徒歩5分圏内。
誰もいないバスケットボールコート。
デカトロンでバスケットボールを買おうか。
今日は土曜日なので何度か跳ね橋が上がる。
正午の開閉、アナウンスがありダッシュして何とか通過。
午後から無印良品でオーダーしておいたポロシャツを買う。
最近着るもので大事なのはサイズだと思うようになった。
ユニクロにしてもLLビーンにしても無印良品にしても同じMでもかなり違う。
サイズによってしっくりくるこないがある。
特にシンプルな白シャツとかはサイズ感は見映えが着心地が違う。
数年前まで無印はずっとLだった。
ユニクロもLだったと思う。
最近、試着したら無印のポロはMでもちょっと大きかった。
Sがベストフィット。
襟元はボタンをとめても余裕がある。
こっちの体型は大きく変わってない。
無印の鹿の子ポロはサイズ感、襟の大きさ、シルエットなど気に入ってる。
いまセールで2枚で2990円だった。
白とスモーキーグリーンのSを購入。
rtvのS澤くんが配信仕事をしているesportsのイベントを見る。
ゲームはまったくしないのでesportsって正直よくわからない。
スポーツなの?
スポーツって英語の原意からいえばゲームも含まれるのかもしれないけど運動ではないよな。
オリンピック競技になるかも? て話題になってる。
ストリート系とかサーフィンとかフリークライミングとかもオリンピック競技になった。
まあ、スポンサーがついて競技団体に金を呼ぶ力があれば何でもありなのかもしれない。
僕なんかはアマチュア時代のオリンピック原理主義者だった。
プロが参加するようになった時点でユートピアは崩壊してる。
だからゲームだったオリンピック競技になっても構わないし、なる可能性はあるだろうと思う。
綱引きとかフィンスイミングだって競技になってもおかしくないけど、
そのあたりは競技団体の采配にまかされてるのだろうと思う。
ぷよぷよを対戦を実況付きで見る。
対戦してるのは幼い女の子とお父さん。
神戸へ移動し久々に二宮温泉へ行く。