午後2時過ぎ、電車に乗って走りに行く。
須磨から明石へと続く明石海峡が見たかった。
勝手にウエスト神戸と呼んでいる海沿いを15キロ走った。
たまたま今日は日曜日だが昨日も仕事はなかった。
このところ週に3日くらいしか仕事場へ行ってない。
ゆるゆると好きなことをして暮らしている。
悠々自適とはほど遠いが、老後の年金生活者のような生活。
自営業なので退職してリタイア生活というわけにはいかない。
まだしばらくは稼がないといけないのだけど、ここ数年はこんな感じで一年が過ぎる。
稼げなくなったらこんな生活も出来ないので先取りしてささやかに楽しんでいる。
10年先、5年先、いや1年先だってどうなるかわからない。
今はちょっとラッキーなだけという自覚はある。
ジタバタしてもどうなるものでもない。
僕が日常的に活動する時間帯で場所、たとえば午前中のスポーツクラブ、平日昼間の映画館、
午後4時の銭湯や大衆居酒屋、そこで自分がまだ若手であることを自覚する。
リタイアした年金生活者と似たような生活をしているからだ。
午後5時の明石海峡。
随分と日が長くなった。
午前中に20分だけプールを歩く。
今日は歩くコースが混んでいてまさしく老人の海だった。
朝昼兼用の食事をとって2時過ぎに阪神電車で須磨へ行く。
桜木紫乃という女性作家の「起終点駅」という短編集を読む。
舞台がすべて北海道、しかもサッポロではなく釧路や帯広。
原田康子の「晩歌」や加賀乙彦の「海霧」を思い出す。
午後3時半、ボディーメーカーで買った1080円のランニングパックを背負って走り出す。
気温は低く風は冷たい。
前にウエスト神戸を走ったのはいつだったろう。
これは2年前、神戸マラソンの試走のつもりだった。
その半年前にも走っている。
山陽本線は須磨から塩屋まではずっと海沿いを走る。
山陽電鉄の線路はちょっと高台にある。
滝の茶屋という駅からの眺めがいいらしい。
いちど下車したい。
イメージ0 - シーサイド山陽電車 滝の茶屋駅の画像 - 阪神間をあちらこちら - Yahoo!ブログ
じばらく工事で閉鎖されていた海側の歩道がリニューアルされていた。
須磨側からダラダラと登ると眺望が開ける。
JRの複々線の鉄路、海釣り公園、遠くに神戸空港へ渡る橋も見える。
海の色はエメラルドグリーン。
ここから見た海がきれいなことはずっと記憶の底にあった。
平磯、垂水と通過して舞子公園。
5時近くに明石海峡大橋の真下に来る。
橋の下にあるモニュメント。
ここに来る人の半分以上はこの構図で穴から顔を出して撮るのだろうな。
今日は光線の具合がいい。
オリジナルサイズで見てもディテールがよく出ている。
http://f.st-hatena.com/images/fotolife/s/shioshiohida/20160221/20160221164904_original.jpg
2年前にも同じ場所で同じ構図で写真を撮っている。
海に続く小径というのは想像を掻きたてられる。
上の写真と同じできょうは光線がいい。
舞子から朝霧までは海沿いに住宅やレストランが並ぶ。
海岸に建つスターバックス西舞子店の2階席は特等席だろう。
朝霧を過ぎると大倉海岸。
明石港の落日。
早春の太陽が沈むののは小豆島だろうか。
明石と淡路島岩屋を結ぶジェノバラインが出港する。
一昨年の夏はこの便で何度となく往復した。
ジェノバライン乗り場のみどり食堂。