ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2022/02/26 (土) 早春の WEST KOBE を歩く

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海の見える五色塚古墳から淡路島を望む

この週末3日間は遠出はせずに家で過ごそうと昨日書いたのに…。

あまりに天気がいいので、悲しくなって、出かけることにした。

ただし、遠出ではなく、神戸市内。

僕がひそかに “ウエスト神戸” と呼んでいる須磨区と垂水区のシーサイドエリアです。

これまでも、神戸マラソンの試走とか、淡路島へのロケハンとか、

ふらっとピクニックランとか、独りで行くことはあったがヒロとは数えるほどしか行ってない。

明石海峡大橋のたもとは以前、といってもかなり昔に僕の母と3人で行ったことがある。

たぶん15年くらい前、ヒロはそれ以来かもしれない。

 

いつごろか、勝手にWEST KOBE と呼ぶようになった。

 

JR西日本とぴあが出しているガイドブック「関西発 駅からはじまるハイキング」に

紹介されていたコース「潮風を感じる散歩道」をそのままトレースして歩いた。

塩屋駅から舞子駅、本には2時間7.2キロとあるが、実際はクネクネと寄り道して8.9キロ歩いた。

ハイライトは ・塩屋のジェームス山の外国人住宅地

       ・海の見える五色塚古墳(兵庫県最大)

       ・明石海峡大橋のたもとでランチ&ティータイム

風もなく、寒さもゆるみ、雲ひとつない青空。

このコースにふさわしいコンディションで早春のウエスト神戸を楽しんだ。

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距離8.84㎞ 高低差159m RUNMETERというアプリで記録した。

 

関西在住、いや兵庫県在住以外の人は塩屋という地名に何のイメージもないと思う。

決して全国区ではないが、気候は温暖で、海沿いの急坂にある閑静な住宅地。

北野町と並んでイギリス、ドイツ、ノルウェイなど外国人の居住区として開発された。

首都圏でいうと葉山とか逗子あたりの雰囲気かな。

リッチな人々のクルーザーやヨットが係留されてるマリーナはここにはないけど。

(葉山や逗子が外国人居留地なのかは不明)

 

学生時代、神戸方面の常宿は垂水海岸ユースホステルだった。

オーナー(ペアレントと呼ぶ)のご夫婦とも仲良くしてもらった。

当時はまだユースの部屋が波打ち際に立っていて、ベッドで潮騒を聞きながら眠った。

今は埋め立てられてしまったので、海岸線からは遠くなってしまった。

まだ明石海峡大橋もなく、群青色の明石海峡と淡路の島影が見えるだけだった。

あの部屋にもう一度泊まりたい。

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福井から来た女の子3人組とベルギー人のマルク、僕はまだ煙草を吸っていた。

神戸の垂水(垂水区の海沿い)はなじみ深い町だったので、近辺の塩屋は知っていた。

おばちゃんの口から、ジェームス山、とか、ノルウェー人学校、とかの単語が出て、

どこか外国の街のようだった。

でも、実際にジェームス山を歩くことはなかった。

読んだことはないが「ジェームス山の李蘭」という小説も、どこか異国情緒が漂ってくる。

サマセット・モームも塩屋を舞台にした小説があったのでは。

▼ 垂水区文学散歩地図

https://www.city.kobe.lg.jp/documents/2767/bungakusanpo-tarumi_1.pdf

 

電鉄塩屋駅からグッゲンハイム邸、西へ戻り、ジェームス山の急坂を登る。

料理家 高山なおみの六甲暮らしを夢想したのと同じように、ジェームス山を歩きながら、

このあたりの海の見えるマンションで暮らすことを想像した。

この急坂では車がないと無理だなとか、キラキラと輝く海をずっと見てられたらいいか、とか。

魚は週に一回、垂水の漁港に買いに行こう、とか。

そのときに垂水図書館で本を20冊借りてこよう、とか。

誕生日は外国人クラブのレストランでランチしよう、とか。

そんな想像を愉しみながら歩いた。

 

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ここでの暮らしを想像しながらジェームス山を歩く。

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イギリス商人アーネスト・ジェームスの大邸宅  南欧風です。

ジェームス山から海の見えるホームがある滝の茶屋駅を経て垂水の駅前へ。

駅前をさらに西へ、急坂を登ると五色塚古墳に至る。

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五色塚古墳はきれいに整備されていた。

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以前ここに来たのは…2000年あたりか。20年前になる。

五色塚古墳から海へ下ると、ほどなくアジュール舞子という海浜公園に出る。

持参のおにぎりと惣菜、ワンタンスープとカレー飯でランチ。

日が傾く明石海峡沿いを歩いて舞子駅に着く。

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世界最大の吊り橋を望む。

 

以下、写真日記で綴る塩屋〜舞子 ウエスト神戸WALKです。

 

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早春の影@阪神香櫨園駅のバルコニー

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香櫨園駅がまだ地上にあった頃にもこのクスノキは立っていた。

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山陽電鉄の塩屋駅の到着 のどかです。

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さあ、潮風ハイキングのスタート、まずは一旦東へ戻ります。

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右(山側)に山陽電車、左(海側)にJR山陽本線

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線路からいきなり切り立つ石垣 塩屋は坂の街です。

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グッゲンハイム邸は結婚式で貸し切り。

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ここはライブコンサートなどで何度か見たことがある。

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コロニアル様式のバルコニーです。

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塩屋駅まで戻り、進路を西へ! いきなり急坂を登る。

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スヌーピーのお仲間かな?

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ジェームス山 外国人住宅の敷地でしょうか。

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新しい邸宅が並んでます。

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ジェームス山は起伏と自然が残るエリア

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玄関までの登りが…キツそう。

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お、テイクアウトのアップルパイを買おう!

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テニスコートで長身の欧米人2人組が僕らを気にしながらラリーしてました。

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梅か桃か…? 近づくと花弁が丸い。梅でした。

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この春はじめてのリュウキンカ見つけました!

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村上春樹の短編「午後の最後の芝生」を思い出した。

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ジェームス山の主、ジェームス邸の周りを歩く。

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