【 10.31 日録 】
そこそこ忙しかった10月が終わる。
体力(生命力)は下り坂で、生来怠けモードがベースなので、そこそこでも忙しいのも
決して歓迎はしないが、心のかたすみでちょっとだけ思うことがある。
いつか誰にも相手をされなくなったら懐かしく思い出すんだろうな、と。
つくづく人間って面倒な生きものです
午前中に10月の反省と自己評価と11月のスケジュールを設定する。
何か計画することは三度のめしより好きなもので。
計画さえすれば実行はどうでもいいもので。(笑)
作家の宮下奈都さんがエッセイに書いていた。
月の始めには必ず予定を立てる。
好きだからだ。
しかし、守るのは好きではない。
というより予定を立てるのが好きなのであって、その後は別にどうでもいい。
半年くらい経ってふと予定表を見ると、何ひとつやってなかったということもよくある。
立てるための予定表なのだ。
リストも、似ている。
つくるのが好きだった。
TO-DOリストはもちろん、読みたい本のリスト、会いたい人のリスト、好きな歌のリスト、
行ってみたい場所のリスト、ひとりでさまざまなリストとをつくって楽しんだ。
もちろんリストも予定表と同じ運命で、書いてしまえば満足して忘れてしまう。
守れなくても気にしなかった。
奈都さんはいいことを書いている。
ところが、だ。
守れなかった予定は、刻一刻とずれが大きくなるばかりなのに、
守れなかったリストは時間が経っても生きている。
あら、あの頃はこんなものを食べたかったのね、
と笑って読み直せるという意味でもそうだけど、それだけではない。
リストに挙げた望みはけっこう叶っていたりする。
会いたい人に会えているし、行きたい場所に行けている。
いや、わたしの望みが小さいこともミソかもしれない。
もう死んでしまった人に会いたいと書くことはなかったし、
命の危険を伴うような場所に行きたいと願うこともなかった。
すると、忘れた頃にいくつか、いつのまにか叶っているのだ。
(宮下奈都「はじめからその話をすればよかった」より)
そんなことを期待して、僕はリストを作りながら、余生を過ごしているのだ。
10月、ジョギングを再開した。
目標は月間50キロ、きょうで55キロ走った。
体重は平均69.058㎏、9月が69.931だったからほぼ1キロ減。
飲酒は飲まなかった日が17、飲んだ日が14でした。
家賃、光熱費以外の支出が16万4000円とかなりの出費。
うち6ヶ月分の定期が4.4万、立山黒部アルペンきっぷ二人分で5.1万。
通常予算なら医療費を含め8万以内に収まっている。
11月は納骨堂の延長でまた出費がある。
次のPHASEで、これを5万以内にする実験をしよう。
きょうはハロウイン。
何がハロウインだよ 💢 と言いたい世代だが…。
自分たちはクリスマス、クリスマスと楽しんできたわけで…。
西洋の伴天連のイベントの輸入。
クリスマスが賞味期限が切れただけで同じことだなと苦笑い。
夕方、自転車を掃除した。
美しい落日を見ながら4キロジョグ。
その後、内科クリニックへ行く。
聴診器あてて、血圧と血中酸素飽和度を測って、処方箋出して1分。
これで1660円、なんか高い気がする。
日本シリーズも終わってしまった。
海辺は今日も昨日も美しかったなあ。
「モダンラブ 東京編」をエピソード5を観る。
主人公の永作博美、52歳か。
「八日目の蝉」の頃は何歳だったのか。
僕が見た映画史上、切なさはあの役以上はなかった。
今回のエピソード5は黒沢清監督作。
なるほど、こういうテイストなのか、と納得する。