緊急事態宣言解除とかマンボウ措置とか面倒せえなとブツブツ言ってたら、
ヒロに「何が正しいのかわからんから仕方ないやん、 何しても文句言う人ばっかやわ」
と怒られる。
何にでも反対する人というレッテルを貼られてしまった。
エンディングファイル(僕が死んだらメモ)の続きを作成。
銀行口座、加入保険、かかりつけ医などを済ませて、きょうはクレジットカード情報から。
貧乏なくせに何と10枚(交通系にもクレジット機能がついてる)もあった。
Yahoo!や楽天やamazonは会費無料だけど昔いつのまにか入った銀行系はそこそこ高い。
全く使ってない3枚は今月中に解約しよう。
メインで使っていたJALカードも飛行機そのものに乗らなくなったしマイレージも貯まらない。
マイル倍付けやラウンジ使用の特典もいまの自分には価値が薄れた。
年会費の安いものにダウングレードしようと思う。
午後遅く雨が上がり、ららぽーと甲子園までブロンプトンで往復する。
巨大なモールを端から端へ歩くといい運動になる。
鯛焼きを買って帰る。
コーナン前の店の鯛焼きは表面がカリっとしてない。
オーブントースターで焼くと映画「静かな雨」のこよみさんの鯛焼きみたいになる。
6時過ぎからジョギングする。
もうすぐ夏至だ。
7時過ぎまで明るい。
夜中に宮下奈都「静かな雨」を読み終える。
amazonプライムで映画を観て、図書館で原作を借りてきた。
107ページの短い小説。
窓から梅雨寒の景色を眺めてるみたいにこころ静かに読める物語だった。
主人公はユキスケという大学で研究助手の職を得た三十くらいの男と
パチンコ屋の駐車場の片隅で鯛焼き屋を営むこよみさんという女性。
映画ではユキスケを仲野太賀、こよみさんを衛藤美彩という俳優が演じていた。
あとから原作を読んだので二人を想像して物語をトレースした。
宮下奈都の処女作で「羊と鋼の森」のずっと前に書かれていたらしい。
「静かな雨」でこよみさんはふとした事故で頭を強打し、脳に記憶障害が残ってしまう。
「博士の愛した数式」の数学者の先生と同じ、記憶を留めておけない障害。
この本にも「博士の愛した数式」をこよみさんが読むシーンが出てくる。
そういえば小川洋子のこの小説と「静かな雨」のテイストは似てるなと思った。
エンタメではないので面白い小説、ではないけど好きな小説。
ハードカバーの装丁も手触りもいい。
手元に起きておきたくなって中古本をネットで買った。
ときどきそうする。
一昨年にも、朝倉かすみの「平場の月」を図書館で読んで本を買った。
何カ所か付箋をつけた。
ーこよみさんが語るバイオリニストの話。
「難しいパッセージは一小節ずつ取り出して、これを完璧に十回弾けるようになるまで
繰り返して練習するんだって。完璧になったらまた次の一小節。パーフェクト10っていう
彼女のお母さんが考え出したやり方だそうだけど。
幼い頃から今もずっとそうやって練習してるのかと思うと胸が熱くなったよ」
「鯛焼きを焼くときも毎朝十匹、完璧に焼き事ができたらお店を開けることにしてるんだ。」
「その完璧な十匹はどうするの」
「完璧なんだから、お客さんが来たら売るよ。ちょうどよく来なければあたしが食べちゃう」
ーこよみさんが買ってたリスボンと名付けられたリスの話。
彼女が友だちの家に泊まって家を空けて帰ってきたらリスボンが玄関まで飛び出してきた。
「どこ行ってたんだこんあに長く!ってはっきりいったんだ。あたしにとってのたった三日間が
リスボンにとってはずっと長く感じられるんだってことがようくわかった。
人間とリスじゃ時間の流れの速さが違うんだってことがわかったのよ」
いきものにとっての時間の速度は心拍数と相関関係にあるらしい。
寝る前にお酒は飲まなかったけど、就寝が2時過ぎになってしまう。