ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2020/12/09 Wed. 京屋でPayPay、サンデー毎日を買う。

 早朝からテロップ原稿の手直し。

というか、自分のフォーマットに書き直しながら改訂していく。

昼前に出て、午後イチでニュース斑会に出て、そのままポスプロ編集。

夕方はA部氏に誘われて映画を見る。

元町の独立系ミニシアター。

じいさん二人で映画を見るなんて滅多にないけど友川カズキのドキュメンタリーなので、

その前に 友川カズキ的に安酒を飲んでほろ酔い状態で映画を観ましょう という趣向。

6時過ぎに元町の金時食堂で瓶ビールを呑んでるA部氏と合流、二人で熱燗2本飲み、

角打ちの山田酒販で立ち飲み、にごり酒を一杯飲み、映画「どこに出しても恥ずかしい人」を観る。

見終わって元町エビスでもう一杯だけ呑んで10時前に打ち止め、JRで西ノ宮駅へ。

明日の朝は食欲ないのだろうな、と思いつつ夜道をブロンプトンで帰る。

 

昼イチ会議からそのまま編集に入ったので何も食べずに腹が減る。

元町へ移動する前に京橋立ち吞み横町で小腹を満たそう。

4時半、目当ての七津屋へ行くとカウンターが埋まっている。

一人なら十分立てるスペースはあるが密は避けておく。

京屋本店が空いていた。

そば焼酎水割り、150mlくらいの焼酎、氷の入ったミニジョッキ、ペットボトルの水。

酒はこれで必要十分。

腹が減ってたので今日は料理を3品。

湯豆腐、月見とろろ、竹輪のフライ。

月見とろろを他の2品に絡ませて食べる。

枝豆とトウモロコシの天ぷら(練り物)なんて新ニューもある。

こんどはこれにしよう。

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従業員が全員自分より年上だという酒場は今となっては稀有な存在

前にも書いてけどこの店で働いている従業員は七十代が主力。

立ち仕事なのに大変だなと思うけど皆さん元気だ。

常連客らしき老人が「あれ?きょう社長は?」と聞く。

「あ、いまコンビニ、社長コンビニ好きやから」と焼き物担当の老従業員。

そうかおそらく僕よりちょっと若い眼鏡の人が社長なのか。

そういえば今日はいないな。

しめて1100円、なんとPayPayで支払う。

京屋本店でPayPayか…。

店を出るとき、向かいのファミマから帰ってきた社長とすれ違う。

京屋本店、今日は空いていた。

なんかビジネスって人を集めるのが善なのにコロナで悪にされてる。

両手両脚しばられて歩かされるような窮屈さ。

そんな価値の謀反がコロナの本質なのかもしれん。
 

神戸へは空いている普通の西明石行きに乗る。

セブンイレブンでサンデー毎日を買う。

もともと買う習慣はない。

滅多に買わない。

年に一度くらい週刊文春を買うくらい。

買わずとも読むのは病院の待合とか、最近は喫茶店へも行かないので更に馴染みが薄くなった。

買った理由は…いまトイレ本で中野翠のコラム集を読んでて、それがサンデー毎日の連載。

ちょっと読んでみたくなった。

中野翠のコラムは「満月雑記帳」というタイトルでした。

1985年から続いている連載らしく前は「私の青空」というタイトルで改題された。

今週の「満月雑記帳」は1318回、呉の老夫婦、イスラエルの老夫婦、マスクの街 

という3つの小タイトルがついている。

テレビドキュメンタリーの紹介、映画の紹介、日々の雑観が綴られている。

けっこう面白いな、これ。

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久々に紙の週刊誌を買って気がついたことを何点か。

・活字が大きい 

・書き手、特にコラムニストが高齢

・広告が少ない

 

字が大きいのは有り難い。

以前はもっと小さかったような気がするがどうなんでしょう?

 

サンデー毎日の連載コラムはプロフィールが記してある書き手だけでも列記すると、

青木理(50代)、牧太郎(70代)、荻原博子(60代)、中野翠(70代)、高橋源一郎(60代)、

池野佐知子(50代)、小川有里(70代)、平松洋子(60代)、上原隆(70代)、小川勝(60代)

毒蝮三太夫(80代)、金子秀俊(70代)、山田美保子(60代)、蛭子能収(70代)、

井崎修五郎(70代)、片岡義男(80代)、五木寛之(80代)、高村薫(60代)…。

週刊誌の書き手って昔からこんなだっけ?

ぼくらの世代にとって共感しやすいのは確かだけど、二十代から四十代は読まないかも。

もともと週刊誌って中高年向けだったわけじゃないよね。

自分も学生の頃は買わないまでもそこそこ読んでたし。

いつのまにか…ということなんでしょうね。

表紙は山崎育三郎、グラビアは嵐。

うーむ、おっさんがターゲットでもないみたいだ。

文春とかポストなら女性グラビアだもんね。

雑誌に詳しい眼鏡堂さんに聞いてみよう。

 

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60代はまだまだ若手?連載陣の高齢化が進んでいる。


読んで面白かったのは高橋源一郎の「これは、アレだな」。

「YOUは何しに日本へ?」という番組を過去の偉人たちに当てはめて語る。

エドワード・モース、小泉八雲、極めつけは鑑真上人。

難破しても諦めず大和国をめざして漂着した鑑真に番組ディレクターが問う。

「YOUは何しに日本へ?」疲れ果てた鑑真が「日本の人たちに仏教を広めるために」と答える。

客員編集委員の牧太郎は4月に38度の熱が出て病院をたらい回しにされた。

この描写がリアル、あげく救急車を呼ぶしかなかった。、

結局コロナでなく風邪だったという話をを導入にドラッグストアのチェーン店が、

近いうちにスーパーを抜いてコンビニに並ぶくらい急成長が予想されると結ぶ。

書評欄で平松洋子が紹介したのは「ジジイの片づけ」(沢野ひとし)。

沢野画伯や椎名誠はすでに七十代後半だ。

僕らが二十代の頃、いい兄貴的世代はアクティブでパワフルで笑えて楽しい存在でした。

バリバリの老人だ。

小柳ルミ子が「読むことのつれづれ」に書いている。

サブタイトルが「SNSの更新が止まったら生存確認」

これはおひとりさま生活をしている小柳ルミ子本人の話。

「わたしはブログやインスタを一日何回もアップするんですね。ですから近しい人たちに、SNSの

更新が止まったら生存確認しに来てねって言ってあります。(笑)」だって。

小柳ルミ子は1952年生まれ。僕の5つ上の68歳、生存確認か…。

記事は「小沢一郎が痛撃!安倍氏よ潔く辞職を」がメインディッシュ。

気になったのは医療の記事で「Go To 歯医者!」

口内雑菌や歯周病菌が増えるとコロナに感染して重症化するという警告。

不本意ながら上の歯の半分近くが義歯である。

白血病で入院していた義母の直接の死因は院内で歯を治療したときの感染症だった。

口内環境は常に清潔にしておかないと感染症の危険性があるということは理解している。

でも、歯磨きを本当に徹底しているかは大いに疑問、不安でもある。

酒を呑むといいかげんで済ませてしまう。

基本的に寝る前にしか磨かない。

それではダメだそうです。

気合い入れてちゃんとデンタルケアしよう。

年内に一度歯医者へ行こう。

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入れ歯ジジイにとって、ちょっと気になる記事でした。

神戸へ行くまでの車中、快速に乗らず普通西明石行きで坐ってサンデー毎日を読む。

昔は読まなかった歴史小説の連載なんかも。

You-Tubeやインスタもいいけど紙の週刊誌もたまにはいいな。

しばらく買って読んでみようかなと思ってネットを見たらオンラインで読めるのか…。

でも、あえてコラム目当てで紙の本。

 

そんなこんなで神戸元町編は次の投稿で。