ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2020/11/29 歩けるうちに歩け

数日前にマラドーナが逝った。享年60。

僕が初めて知ったのは彼が17歳のとき、1979年 日本で開催されたユースのワールドカップ。

点取り屋ラモン・ディアスとのコンビでゴールを量産した。

以来、瞬く間に世界トップに登り詰めた。(実際にはちょっとした挫折はあったが)

いまの若い人たちにとってマラドーナは歴史上の人物だろうか。

僕らの世代にとっては同時代のヒーローだった。

アルゼンチンという国を世界に知らしめ、本人も全世界に知らない人はほとんどいなかった。

匹敵するスポーツ選手はモハメド・アリとか、ペレとか、カール・ルイスくらいだろうか。

 

トイレ本で中野翠「だから、何?」を読んでいる。

サンデー毎日の連載コラムをまとめたものでトイレに入るのが楽しみになるほど面白い。

自分よりずっと年上の人が今の時代から距離を置かずに語っている目線がいい。

連載は去年2018年末から2019年……思えば幸せな時代だったなあ。

とつぶやいて苦笑してしまった。

去年やん。

74歳の中野さんが説得力をもって呟いている。

…いよいよ春じゃない?こうしちゃいられない。どこか遠くへ行きたい。

一ヶ月ほど前に群馬の温泉に行ったばかりだけど、寒かったし、山歩きはしなかったし。

「歩けるうちに歩かないと」ーこれがいまや私の強迫観念のようになっているのだ。

                            (2019年3月31日)

 「行けるうちに行こう」「出来るうちにやっておこう」

数日前のぷよねこ日記にも書いたが、これが僕らの世代への檄文であり、同時に呪いでもある。

この呪文の先には、いつか終わる、いつか出来なくなる、がある。

それは単なる予測ではなく決定事項で、僕らはそのときを待っている。

まだ行ったことのない場所へ行けるだろうか?

いつまで山歩きをしたり、気持ちいい朝ジョグを続けられるだろうか?

その能力がじわじわと減衰していくのを実感する六十代です。

だからこそ、今を大切に。

今が一番若い。

今をつかめ!なのだ。

 

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美しい入江の夕景、今日もここにいたことに感謝

 

ことし47回目の日曜日。

夕方からブロンプトンで甲子園浜へ行ってみた。

ユリカモメは甲子園浜にもいなかった。

ついこの前、東川(市内を流れる小さな河川)のパイプ橋に十数羽止まっているのを見た。

来てないわけではないのかな?

海外への旅からは遠ざかってしまったけど極近の観察が出来るようになった。

失うモノがあれば得るモノもある。

なんだか遠くが見える眼鏡から近くが見える眼鏡に掛け替えたみたいだ。

そうそう、ユリカモメの話。

8年前の日記にこんな記述がある。

何となくそうじゃないかな、と思っていたがショックなデータがある。
香櫨園浜の鴨はここ5年、10年で激減しているらしい。
現在は300羽くらいだが、1999年以前は1000羽を越えていたそうだ。
逆に、隣の甲子園浜は99年以降増えているらしい。
自然を装って親水エリアとして装備してもそれは人間の都合。
子供や犬が水辺に近づくことが容易になった分だけ鳥たちにとっては脅威なのだ。
その点、甲子園浜の鳴尾川河口は堤防があって水辺に近寄りにくい。
「甲子園浜の方がええよ。落ち着いて暮らせるわ」
鳥たちの声が聞こえてきそうだ。    2012/1/10

鴨もそうだったのだ。

ユリカモメも同じかもしれないな。

最近、御前浜が整備されて人が海岸に近づくのが容易になった。

そのせいもあるのかな。

でも、パンの切れ端をやる人間を襲ってるのでは?くらいに集まってくるのがユリカモメなのにね。

うーん、わからない。

今シーズン、ユリカモメは香櫨園浜に来るのか?

コロナのゆくえと同じくらい予測不能な案件だ。

 

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久々に甲子園浜、鳴尾川の河口へ行ってみた。鳥が浮かんでるけど何?

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キンクロハジロ、千羽くらいいたかも。(後日、ホシハジロと判明)

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最近は毎日ブロンプトンです。

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夕暮れの西宮ケーソン

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日曜日、釣り人が集まってます。

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朝のお散歩ジョグ、いつもの場所の今

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マンション前の公園でイチョウの黄葉が輝く