ヨーロッパでは再び感染者が増えロックダウンが始まっている。
感染者や死者のケタがアジアと欧米とこれほどまでに違う理由に、
識者は習慣の違いとかマスクの効果とかマジメな国民性とかを挙げるけど全く違う気がする。
フランス人やイタリア人だって最初のロックダウンで日本以上にマスクの徹底をしてたはず…。
なんの科学的根拠もない私見だが、それ以外の動かしがたい要因が絶対にあると思う。
人種の遺伝子とか、空気の組成とか、(BCG接種の有無も含めて)別の要因。
逆に恐い想像もする。
アジアで爆発的に増えるウイルスだってあるはずだ、と。
だが、人は自分に都合のいい言説を信じたい。
「アジアはもともと新種のインフルエンザウイルスが年間を通じて日常的に発生していて、
そのたびに感染して、抗体を作り続けているのでインフルエンザそのものに免疫がある。」
その意見に与したい。
きょうは朝から雨。
予報でも終日降るみたいだ。
午後イチで京都へ行く。
尼崎から新快速、京都駅から地下鉄で烏丸御池へ出る。
新しく出来たアップリンク京都という映画館で「ジャズ喫茶ベイシー」を観る。
岩手県一ノ関にあるこの老舗ジャズ喫茶の存在は知っていた。
オーナーの菅原氏の書いた文章もおそらくスイングジャーナルとかで読んでいる。
「勝ち目のない商売だけど、ジャズ喫茶、しぶといんだよ」
「ジャズ喫茶ベイシー Swiffyの譚詩」@アップリンク京都
観ながら僕は、僕のジャズ喫茶のことばかり考えていた。
初めて紫煙が立ちこめる魔巣窟のようなその場所へ足を踏み入れたのはいつだっただろう?
あの頃は誰もが煙草を吸っていた。
金沢のヨーク片町だっただろうか?
それとも浪人時代に京都の友だちを訪ねていったときに入った河原町のビッグボーイだったか?
旅先で入った高知のジャズ喫茶で聴いた「LEFT ALONE」マル・ウォルドロンのサックスが甦る。
沖縄から帰って入った神戸(?)のクルセ・ママで聴いたのはアル・ディ・メオラだった。
釧路の「ディス・イズ」は酒類は出さない店だったなあ。
神戸の「木馬」「さりげなく」、大阪の「バンビ」(スピーカーがJBLのパラゴンだった)、
西宮北口の今津線の線路沿いに一軒あったけど名前は忘れてしまった。(今はもうない)
映画を観ながら昔の記憶をたどってばかりいたので内容はあんまり憶えていない。(笑)
菅原さんの話し方が宮城のコメ農家 あの佐々木さんとそっくりなのは同じエリアなんだろうな。
内容的にはアップリンクの配給で映画としてのハクをつけたいがために本筋とはあまり関係の無い
有名な人(小澤征爾とか)を登場させてジャズ論を長々とやられたのはちょっと辟易してしまった。
ま、その間は自分の思い出の旅に出ていたのでそれはそれでいいのかと思ったり。
尼崎に同じ名前の店がある。
今度行ってみよう。
ジャズ探訪記 | KOBEjazz.jp 尼崎 coffee&jazz BASIE
ジャズ探訪記 | KOBEjazz.jp京橋 BUNK JOHNSON
神戸でいま昔のジャズ喫茶の雰囲気が残ってるのはここかな。
ジャズ喫茶 JAMJAM(神戸・元町) | ジャズ探訪記 - KOBEjazz.jp
映画を見終わってもまだ雨が残っていた。
ブロックテックパーカーを着ていたので傘をささずに歩く。
地下鉄で2駅、今出川で下車。
同志社大学の構内を通り抜け今出川通を東へ、出町の枡形商店街、鴨川を渡る。
雨の京都を歩くのはいつ以来だろう。
渚ゆう子の「京都の恋」が脳内再生される。
風の噂を信じて 今日からは あなたと別れ 傷ついて
旅に出かけてきたの 私の心に鐘が鳴る 白い京都に雨が降る
うしろ姿のあの人は 今は帰らぬ遠い人 (「京都の恋」より)
作詞は林春生、有名な京都慕情もこの人の作詞だ。
チェリッシュの「なのにあなたは京都へ行くの」も。
恋に破れた女と京都というコラボで一世風靡した。
お、こんなとこにジビエの焼鳥屋があるぞ。
待ち合わせはチーズ料理の店「lu tsub (るつぼ)」
ほぼ一年ぶりに眼鏡堂氏にライブ(生)で会う。
モニター越しだったり、LINEチャットだったりしていたので久しぶり感はあまりない。
娘と殴り合いの喧嘩をしたらしく手にひっかき傷があった。(笑)
カールスバーグで乾杯、赤ワインでラクレットチーズの料理を堪能する。
チーズじゃないが秋刀魚のアヒージョが美味しい。
まだ雨は止まない。
ギリ傘なしでも歩けそうなので赤垣屋まで南下。
赤垣屋は満席、店の中にも待っている人がいる。
祇園新橋の雨に濡れた石畳を歩いて、遊亀を覗いてみた。
これまた店の外に列が。
ま、連休だもんね。
雨なので出歩いている人は少ないが人気スポットはいわゆる密ですね。
で、冨小路の たすく に漂着。
ワインを2杯飲んで帰路につく。
以下、写真日記で。