朝には鮮度がある。
夏場はその鮮度が落ちるのが速いような気がする。
生ものと同じで足がはやい。
起きて珈琲を飲んで1時間もしたらもう空気が淀んで朝が腐りかけている。
朝の鮮度のことを詩にしたのは谷川俊太郎だったか?
カムチャツカの若者がきりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女がほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球ではいつもどこかで朝がはじまっている
そう、「朝のリレー」だ。
鮮度の話ではなかった。
体調は決して悪くないのにいつまでもグズグズしている。
気づけば鮮度も落ちて、哀しいかな、すでに少し疲れていたりする。
きょうは夏至。
このあたりでは午後5時過ぎに部分日食があったはずだが太陽は雲隠れしたまま。
石垣島あたりでは大きな食が見られたようで、台湾は金環蝕だったらしい。
自宅で籠もっていた日曜日、夕方にプールへ行って半時間ほど歩く。