2020/06/08 Mon. ウイスキー+同量のミネラルウォーター

チェアに、プリンターにいろいろ届いた月曜日でした。

一番最初に届いたのはウイスキーのテイスティンググラスでした。

グランケアン社というスコットランドのグラスゴーのグラスメーカーの製品です。

ウイスキーは大好きなのでこういうものがあるということは知っていた。

かといって欲しいとは思わなかった。

なぜ買おうと思ったか?

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グレンモーレンジのトゥワイスアップ、ウイスキーのベストな飲み方

「村上T 僕の愛したTシャツたち」を読んだせいです。

本の中にウイスキーメーカーのTシャツについて書かれた一編がある。

アイリッシュのJAMESONや、バーボンのWILD TURKEY のシャツの写真が載っている。

そこにこう書かれていた。

 

僕はおおむね早寝早起きのパターンで暮らしているけれど、たまに遅くまで起きている夜があり、そういうときにはだいたいウイスキーのグラスを傾けることにしている。そして聞き慣れた古いレコードをターン・テーブルに載せる。なんといってもジャズがいいですね。ここではCDより昔ながらのビニール・レコードの方が、やはり雰囲気にあっている。そういう場合の、僕の好きなウイシキーの飲み方はなんといっても「トゥワイスアップ」だ。バーなんかでおいしそうな氷があれば、オン・ザ・ロックで飲むこともあるけど、うちではだいたいのところこの「トゥワイスアップ」で飲んでいる。作り方は簡単で、ウイスキーをグラスに注ぎ(正式には脚つきのグラスが好ましい)、同量の水(常温)をそこに加える。くるりとグラスを回して馴染ませる……それだけ。なにより簡単だ。

僕はスコットランドのアイラ島へ行ったときに、地元の人から「これがいちばんおいしいウイスキーの飲み方だよ」と教わって、それ以来おおむねそういう飲み方をするようになった。

                 (「村上T 僕の愛したTシャツたち」より)

 

小説やエッセイや映画に影響されるのはタイミングというのが大事だと思う。

このウイスキーの飲み方は今までも何度か読んだのではないか?という記憶がうっすらある。

同じ村上春樹のスコットランド、アイルランド紀行「もし僕らのことばがウイスキーであったなら」

太田和彦編のアンソロジー「今宵もウィスキー」とか、オキ・シローのコラムとか、

武部好伸の「ウイスキー・アンド・シネマ」あたりでも読んだかもしれない。

でも、試したこともなかったし、当然ながらテイスティンググラスを買うこともなかった。

実行するかしないかはタイミングなのだと思う。

FMで村上RADIOを聞いたり「猫を棄てる」を読んで村上モードになってた。

断捨離を済ませて、部屋がスッキリして、おいしいウイスキーが飲みたいなと思ってた。、

そんなときに「村上T」の上記の箇所を読んだ。

トゥワイスアップを試してみた。

ニッカの余市の原酒。普通のタンブラーで。

この飲み方だとらかなり濃い。

氷の入った薄い水割りとは違う。

でも、確かに味がよくわかる。

ロックより。

もしかしてストレートより。

常温の水のせいだと思う。

いいなこれ。

「正式には脚つきのグラスが好ましい」

で、グラスを買おうと思った。

 

今夜はグレンモーレンジを飲んだ。

景山民夫のエッセイに「ネス湖の生一本」と紹介されていたハイランドモルト。

当時たまらなく飲みたくなった。

スコットランドを旅行したときにインヴァネスの酒屋で買った。

貧乏旅行だったのでハーフボトル。

8ポンド(1800円くらい)と日記にメモがある。

最初に飲んだとき、喉を焼くハードな酒だと感じた。

正直、苦手だった。

マッカランのような華やかなウイスキーではなかった。

その後、同じ旅で訪れたスカイ島のシングルモルト「タリスカー」を飲んだ。

これもスパイシーと表現されるハードな酒、苦手だった。

ストレートやロックではそういう印象。

でも、もしかしてトゥワイスアップなら違うのでは?

果たしてグレンモーレンジは…おいしかった!

ストレートやロックでは感じなかった甘い果実のような香りが立っている。

いいなあ。

これでアイラのラグロイグやボウモアを飲んでみたい。

 

 

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これがテイスティンググラス。薄はりです。

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かつて僕が買ったボトルデザインではなかった。ちょっと残念。

 

「ウイスキー大全」によるとスコットランドで最も人気のあるシングルモルトなのだ。

そして、どのブレンドウイスキーにも原酒を供給していないと。

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土屋守氏「モルトウイスキー大全」によるとスパイシーで華やかで女性向きとある。