爽やかに晴れた日曜日。
無駄に夜更かしして自業自得の寝不足か、朝からスッキリしない。
なんだ? こびりついた油汚れみたいな疲れは。
軽い頭痛と肩凝り。
夜が冷えこむのにずっと薄着でいたせいで風邪気味なんだろうか。
とにかく、絶好調から遠く離れて久しい。
アクティブに動きたい日和だけど無理はしたくない。
老いては体調に従え、だろう。
映画くらいは大丈夫だろう。
6本観たので無料で一本観られる。
定期券の使えるジェイ尼まで出かけ2本観た。
12:30「夜空はいつでも最高密度の青色だ」@MOVIXあまがさき スクリーン1
日曜日なのに観客は僕を入れて7人。
16:00「メッセージ」@MOVIXあまがさき スクリーン3
こっちは大きなスクリーンで20人弱か。
「夜空…」主演は原田美枝子の娘 石橋静河。
最果タヒという詩人の書いた同名の詩にインスピレーションを
受けた石井監督オリジナルのシナリオ。
主人公の石橋静河は看護師で夜はガールズバーでバイトをする。
「だいじょうぶ、すぐに忘れるから」
という彼女のモノローグだけが妙に胸に刺さった。
彼女は看護師で毎日仕事場で死と向き合っている。
その日常体験から出た言葉だろうけど…。
いろんなことが思い出せない還暦の僕にかけてくれた若い娘の言葉でもある。
あれ誰だっけ?
あ、(調べたら)思い出した。
そうそう〇〇だ。
彼女が言う。
「だいじょうぶ、すぐに忘れるから」
現代の東京。看護師として病院に勤務する傍ら、夜はガールズバーで働き、
言葉にできない不安や孤独を抱えながらも誰かに甘えることもせず日々をやり過ごす美香(石橋静河)。
一方、工事現場で日雇いの仕事をしながら死の気配を常に感じ、
どこかに希望を見出そうとひたむきに生きる青年・慎二(池松壮亮)。
そんな二人は、人身事故で山手線が止まった夜の渋谷で偶然に出会う。
絶望と希望のはざまで、二人は少しずつ前へ進もうとするのだが……。
「メッセージ」は傑作「ボーダーライン」のドニ・ヴィルヌーヴ監督、
音楽も同じヨハン・ヨハンソン。
あの重低音が炸裂する。
主演はエイミー・アダムス。
解説をコピペしておこう。
言語学者のルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)は湖畔の家に独りで住み、
今はいない娘ハンナとの何気ない日常を時おり思い出す。
ある日、地球各地に大きな宇宙船のような物体が出現する。
ルイーズは、宇宙船から発せられる音や波動から彼らの言語を解明し、
何らかの手段でこちらのメッセージを彼らに伝えるよう、国家から協力を要請される。
スタッフには、物理学の見地から取り組むよう招集されたイアン(ジェレミー・レナー)もいた
ウェバー大佐(フォレスト・ウィテカー)に急かされながら、
スタッフは少しずつ相手との距離を縮めていく。
ルイーズは忙しくなるほど、ハンナの思い出が色濃く蘇る。
しびれを切らした中国は核攻撃をしようとしていた。
ルイーズは自分を指して「人類」というところからコミュニケートの端緒を掴む。
彼らにはタコの足に似たものがあったため、彼らをヘプタポッドと呼ぶようにした。
彼らはその先端から図形を吐き出す。
刻々と変化する図形の規則性を見出すと、それらをコンピュータに打ち込んで会話ができるようになる。
ルイーズとイアンはそれらの2体をアボットとコステロと名付ける。
政府や軍はヘプタポッドが地球を攻めようとしているのではと相変わらず疑っていたが、
そんなとき、ヘプタポッドの時間の概念は自分たちと大きく違っていることに気付く。
彼らはアインシュタインの相対性理論の進化形の如く、驚くべき真実をルイーズたちに伝える。
それは、3000年後の地球も現在と同じ座標軸にあるというものだった。
ルイーズは彼らの言語を研究し理解するにつれ、自分の人生における経年も
今までの時間軸の概念を超越したものになることを知る。
ルイーズは彼らからの影響に混乱するが、過去が未来にやってくることが分かっても、
愛することをやめないと確信する。
ついに最終決断を下した中国の行動を止めるため、
ルイーズはイアンを使って思い切った賭けに出る。
彼女の行動は、地球を、そして彼女自身を救うことができるのか?
時間の概念が違っていた! と言われても…ちょっとそれは、という感じ。
たとえば自分だったらと置き換えてみる。
結婚する前と、結婚したあと、うーむ、未来を知ってたら別の道を選んでしまいそうです。(笑)
いろいろと疑問点が残る。
あの彼女自身が未来に書いた宇宙人の言語解説の本はどうして入手したんだっけ?
寝落ちしてて気がつかなかったのかな?
この映像は中国人民軍が包囲しているところ。
南シナ海だろうか。
各国に先がけて先制攻撃を主張する人民軍のシャン将軍だがラストで…地球を救う?!
昔はまったく思いもしなかったけど、これって中国マーケットを意識したストーリーなの?
原作にあったのだろうか?
“モチベーションが女優 ”という傾向が若い頃より強まる。
同年輩の中高年も同じ傾向があるのを知る。
「パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男」(秋本鉄次)という本があった。
なんか…わかる。
自分のカラダはボロボロなのにね。
いっぱしのエロじじいになったということか。