ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2016/5/31 絵画のチカラ

昼間、無性に眠くなる。

もの忘れが激しい。

つまづきやすい。

頻尿でキレが悪い。

痛風で足指が痛む。

肩関節や股関節が固い。

握力も落ちたような気がする。

自転車でスピードを出すと恐い。

小説のスートーリーや固有名詞が憶えられない。

映画のストーリーもすぐに忘れる。

 

車体も、エンジンも、コンピューターのCPUも、耐用年数に限りがあるのだ。

仕方ない。

だましだまし運用していこう。

 

アートで元気になるって話、あまり信用してなかった。

音楽ならありかもしれない、と思っていた。

あるいは美しい風景。

きょうから図書館で始まった展覧会にヒロと行った。

art-HRM portfolio Class Exhibition

「障がいのある人たちの絵画作品のレンタルを目的とした展覧会」

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新聞にチラシが入っていた。

展覧会のタイトルが難解だなあ。

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子供たちが描いた絵が素晴らしい。

ニューヨークブルックリン出身のマシューさん(西宮在住)という画家が

障がいのある子に絵画の技術を教え、将来的に自立出来るよう手助けをしている。
http://www.kk-ark.jp/artist/hugues-r-mathieu/


絵はすべて月600円からレンタル出来る。

僕は美術には詳しくないけど予想をはるかに超えていた。

優れた才能だと思う。

子供たちが描いた絵から生きるエネルギーが出ていて、

囲まれていると なぜだろう 身体も心もスッキリしてきた。

 

展示されているのはおもに関西在住の子らの描いた絵。

我が家も「宇宙」という絵を半年間レンタルすることにした。

オーダーしたらその絵を描いた子のお母さんがご挨拶に来られた。

きれいなお母さんで驚く。

息子のケンちゃんはいま13歳で滋賀県に住んでいる。

彼の絵のほとんどは宇宙を描いたものだ。

 

この展覧会、激オススメです。

近隣の人はぜひとも!

 

入場無料で6月5日まで開催です。

 

行くと他人に薦めたくなるのも絵のパワーだろうか。

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まゆ毛のある獣たちのズートピア。

みんなそれぞれ表情があって幸せそうでいいな。

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これを描いた子供はアルファベットが大好きなのだそう。

他にもNNN straight news とか abc とか News Every とかの番組ロゴを描いている。

ニューヨークの展示で評判が良くあのオノヨーコも見に来たとか。

Sun TV なんてのもあったからこのあたりに住む子供だろうな。

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 ヒロは熱心に説明を聞いていた。

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受付の手伝いをしていた少年も画伯のひとりです。

奈良在住のミヤちゃん(?)

自分の描いた絵を本当に嬉しそうに紹介してくれました。

これはアスパラガス、これは桃、これはトマト…。

彼の題材は野菜や果物だ。

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今日が初日で新聞が取材中でした。

神戸新聞NEXT|阪神|気に入ったらレンタルして 障害者の絵画を展示

 

 

今月11本目の映画は「君がくれたグッドライフ」@リーブル梅田。

1000円の割引券の期限が今日までだと思っていたので駆けこむが来年5月まで使えた。

火曜日なので割引券なしでも1000円でした。

久々のドイツ映画、原題は『HIN UND WEG』、帰らぬ旅路みたいな意味らしいです。

ポスターにある一見楽しそうなカップルや自転車旅行の写真、それがなぜ帰らぬ旅路なのか。

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MOVIE WALKER の紹介文です。

ハンネス(フロリアン・ダーヴィト・フィッツ)とキキ(ユリア・コーシッツ)の夫婦は、

年に1度、6人の仲間たちと自転車の旅を続けてきた。

目的地の決定は持ち回りとなっており、2人が担当となった今年はベルギーを選択。

それを聞いた仲間たちは、チョコレート以外に何があるのかとボヤく。

だがその裏には、深い理由があった。

ALS(=筋萎縮性側索硬化症)の宣告を受けたハンネスは、尊厳死が認められているベルギーを訪れ、

これを人生最後の旅にするつもりだったのだ。

真相を知った仲間たちは大きなショックを受けるが、ハンネスの願いを叶えることを決意。

いつものように、旅行中にすべきムチャな課題を出し、

実行するたびに笑いが巻き起こる楽しい旅は、このままずっと続くように見えたが……。


『君がくれたグッドライフ』予告

 

見始めてしばらく映画の世界に入りこめなかった。

扱っているのが尊厳死という重いテーマというのもある。

でも一番の障壁はおそらく三十代のドイツ人たちの会話や

生活の描写が日本とあまりに違っていたせいかもしれない。

年に一度の自転車旅行、お互いに出し合う子供じみた課題、告白。

やってることは学生みたいなのになんだか凄くオトナなのだ。

日本の同世代や自分自身が幼く見える。

若い頃にヨーロッパを旅した。

そのとき一番気が合い、いろいろ議論出来たのはたいていドイツ人だった。

でも、なんだか、遠く離れてしまった感覚。

読んでる人にうまく伝わってないですね。

 

違和感がとれてきた頃、一行はベルギーに到着する。

尊厳死を受け入れるのだ。

医師の家を尋ね、安楽死を依頼する。

医師は、わかりました、と受け入れる。

腕に薬剤を注射される。

家族や仲間に囲まれて静かに眠るように旅立つ。

その一部始終を長い時間をかけて描かれる。

ドイツ人らしい、とも思う。

(しかしドイツで尊厳死は合法化されていない)

今の日本人に受け入れられるだろうか。

 

ああ、感想がうまく伝えられない。


久しぶりに大阪城公園を走る。

3月いっぱいで閉めたランステのジョグリスがkurubuと名を変えて再オープンした。

まるっきり居抜きなので施設は全く変わっていない。

自販機とアシックスの展示がなくなったくらい。

利用料はビジターで750円。

安くはないが最低これくらいないと続けていけないのだろう。

 

編成M氏と話をしながらキロ7分半のゆるゆるペースで6キロ走る。

梅林の坂は歩くが、あとは止まらずに走り続けた。

一人だとすぐに歩くが二人だと続けられる。

チチカブのカウンターで飲む。

生ビール、黒糖焼酎のソーダ割りとロック。

これくらいがいい。

5月は9勝どまり。

走らなかった分だけ体重は増えた。