強行軍で高知へ日帰り取材行。
しかも飛行機や鉄道ではなくワゴン車(ハイエース)で往復する。
朝、というか未明の3時発で現地7時間滞在、帰社が9時半。
片道4時間半、往復で9時間、途中のトイレ休憩行き帰りで1回ずつ。
折悪く胃腸の不調で気力減退。
なんとかかんとか完走したフルマラソンみたいな一日でした。
黒潮洗う土佐はすでに春でした。
半袖でも暑いくらいの摂氏23度。
桜、陽光桜 という早咲きの種が咲いていた。
午前3時、タクマがタクシーでお迎えに来てくれる。
ハイエースに乗り換えて宝塚経由で一路高知へ向かう。
朝は深い霧、瀬戸大橋を渡る頃には明るくなっていた。
瀬戸大橋を渡るのは何年ぶりだろう。
1987年3月、高松へ初めて渡ったときにはまだ開通してなかったように記憶する。
宇野から宇高連絡船に乗った。
四国は遠かった。
土佐カントリーでカメラクルーと合流。
胃がしくしくと痛むが空が晴れてあたたかいと気も紛れる。
南国土佐は緑もすでに濃い。
春が濃い。
草花の芽吹くグルタミン酸系の香りがした。
取材対象以外にも数人のプロを撮影する。
ゴルフのことはいまだによくわからない。
陽光という種類、だと思う。
帰って調べたらこの桜には知られざる物語があった。
笹野高史主演で映画にもなっている。
残念ながら関西での公開は終わってしまった。
映画『陽光桜-YOKO THE CHERRY BLOSSOM-』
天城吉野(アマギヨシノ)と寒緋桜(カンヒザクラ)の交配種だという。
生徒を戦地へ送ってしまった教師が平和の願いをこめて創りあげた品種。
息子が全国に無償配布したとあるから近所にも咲いているかもしれない。
へたれて帰宅すると台所から春の香り。
3月7日 いかなごシンコ漁解禁。
3月8日 我が家にてくぎ煮1.2キロ炊きあがり!
ことしは不漁らしいが、あえて高らかに宣言しよう。
「明石海峡に春、飴色の豊穣来たる」と。
なんせ去年、一昨年と炊かずじまいだった。
今年は吟味したシンコをスーパー2箇所で購入。
満足の出来映えらしい。
無濾過「立山」とともに少しいただく。
もう少し生姜が多い方が好みかな。