ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2016/3/18 ビッグ・ショート(世紀の空売り)

「マネー・ショート 〜華麗なる大逆転〜」@MOVIXあまがさき

2008年の住宅ローン破綻を察知し空売りで切り抜けた(大儲けした)男たちの群像劇。

でも、決して「スティング」や「バンクジョブ」のような “華麗なる大逆転” ではない。

主人公たちは孤独で、勝利の歓喜はなく、どこか負のオーラをたたえている。

コメディ映画とあるが笑えなかった。

ある意味、世界の有り様を問いかけるシリアスなドキュメンタリーだと思いつつ観た。

政府や大銀行や証券会社が堂々とやっていることが実はとんでもないインチキで、

結果的に大多数の人々を悲惨な目に遭わせ人生を狂わせた。

(この僕でさえ少なからず影響を受けたのだから)

この構造は変わらない。

戦争も、原発も、経済政策も、もしかすると今のアベノミクスも…同じだ。

問題はダマした本人たちの中にも本質をよくわかっていない者も多かったということ。

そして、わかっていてもストップしなかったという罪。

「わかってた。だけど、そうすればよかったの?」

映画の冒頭でマーク・トゥエインの警句が浮かび上がる。

 

「やっかいなのは何も知らないことではない。実際は知らないのに知っていると思いこむことだ」

 

そして、数百万人が住む家や職を失ったのに……結局、誰も責任をとらなかった

(映画の感想はこの日記の後半に)

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朝は晴れているが午後からは雨の予報。

8時過ぎ、ヒロが「朝が来た!」を観てから日帰りで広島の美術館へ行く。

見送ってから一人で朝食をとる。

トーストしてマーガリンを塗ったイングリッシュマフィンとチリビーンズ。

昼近くになって少し走る。

夙川沿いのソメイヨシノのつぼみが膨らんでいる。

一本だけ(おそらく)オオシマザクラが咲いていた。

オオシマは葉も同時に出るはずだけど咲き始めは花だけなのかな。

爽やかなライムグリーンの色合いが好きです。

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もう少し暖かくなったら浜にキャンプチェアを持ちこんでなんちゃって吞みキャンプしよう。

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昼食もマフィン。

いかなごのくぎ煮とチーズをのせてみた。

不味くはないけど醤油味とマフィンの相性がイマイチかな。

やっぱりくぎ煮にはご飯かな。

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午後から2時間ほど確定申告の記入作業。

建石筋の郵便局よりいつものように簡易書留で送付する。

例年より2週間ほど遅い提出となる。

 

ナレーション録りを終える。

担当のI澤は4月から東京のプロダクションへ再就職する。

これが大阪では最後の仕事だが、あっさりと終わる。

夕方、雨が本降りになる。

著者謹呈の「エディー・ウォーズ」をA木に見せたら夢中になって読み始める。

ダメだよ、今日オレが読むんだから。

JR尼崎へ移動。

サイゼリアで読み始める。

吞みながら読書するのはファミレス系が気兼ねなく読めていい。

特にサイゼリアはワインが激安で助かる。

料理がワンパターンなのが残念だが…。

 

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メモ 映画の感想 

   置いてきぼり でも…大逆転のカタルシスはない

   主人公は交わらず孤独で負のオーラをまとう スティングの時代ではなく

   オーシャンズイレブンでもなく バンクジョブでもない

   プライムローン破綻は原発に似ている 多くはこれはヤバイと知ってたのかもしれない

   戦争にも似ている この映画の主人公たちは空気の読めない男たちだった カレル

   もう動きだしちゃってるので今さらどうする的な 勝ち組として描かない

   では僕たちはどうすべきか? 原作の挫折から5年 ブーメラン

   この経済破綻ってもしかしたら津波や震災よりも

   戦争がおきますよと言ったのは江上剛だったか

 

 

予告編はアウトローたちがチームプレーで起こす奇跡の逆転劇みたいな編集してある。

苦労しただろうけどだましちゃいけない。

4人は最後まで互いを知らず一度も同じ画面にでることはない。

本編を見てからこの予告を見ると唖然とする。