ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

なんじゃここは! “ 悪魔の谷 ” セティ・ゴルジュ [ 2023/8/2 記 ]

ゴルジュ=切り立った岩壁にはさまれた峡谷。フランス語で「のど」という意味

 

肉体疲労は気持ちいい、と思っていた。

翌朝、筋肉痛とともに起きて少し身体を伸ばせば回復した。

そんな若き日々…『見たい!』と思った景色に我が身を置くのが人生の快楽だった。

 

ヨセミテ渓谷、エル・キャピタンという1000mの大岩壁や、あまりに高すぎて水が霧散してしまう滝や、巨大な卵を半分に割ったようなハーフドームの間近に足を運んだ。

ギリシャのメテオラで数日テント泊して、奇岩の上に建つ寺院を巡った。

アラスカではデナリ(マッキンリー)を臨むキャンプ場、オルカの泳ぐ海と崩れ落ちる氷河を見た。

他にもボルネオの4000mを超えるキナバル山、月世界のようなスコットランド北部のスカイ島の絶景、

英国のランズエンドというその名の通り世界の終わりへも旅した。

(実際には美しい海沿いのトレールのある名所)

ヨーロッパアルプス、ハワイ島の火山…。

楽しかったなあ。

 

ヨセミテへ行った時にはすでに39歳(独身)だったのか…。

1995年10月 ヨセミテ渓谷にて (38歳)

1994年6月 涸沢にて(37歳)

 

NHKスペシャル「ヒマラヤ“悪魔の谷” 〜人跡未踏の秘境に挑む〜」を見た。

真夏の夜、深夜の再放送を見始めたら止まらなかった。

ヨセミテやボルネオの延長線上の場所ではない。

「なんじゃここは!」とテレビを見ながら声に出した。

「こんなところに行けるものか…!」

テレビモニターの映像だけで股間が寒くなる。

文字通りの人跡未踏、ヘリやドローンの映像を見せられて、ここへ行け! と言われたら死を覚悟する。

事実上の死刑宣告。

さすがにここは行ってみたいとは思わない。

見るだけで十分。

その“悪魔の谷”に日本人の登山家であり、渓谷探検家の二人が挑む。

凄い人間がいるものだ。

ひたすら感心、感動しながら夜更けまで見続けた。

 

 

 

田中彰さんのInstagramより拝借。 赤丸に大西さん。

 

ヘリの空撮、ドローン映像の動画がこちら。

www.youtube.com

www.youtube.com

 

このまとめ記事で全貌がわかる。

 

ヒマラヤ “悪魔の谷”~人跡未踏の秘境に挑む~ - NHKスペシャル - NHK

 

[NHKスペシャル] 4K【絶景】世界最深の谷をドローン撮影と探検家の視点映像で | ヒマラヤ “悪魔の谷”~人跡未踏の秘境に挑む~ | NHK - YouTube

 

2ヶ月も前に感想を思い出しながら書いたけど…新鮮さは消えてしまった。

少なくとも一週間以内にメモだけでも書いておかないと意味がないですね。

(2023/10/8)