忙中閑あり。
使い慣れない言葉を使って日記を書き始める。
今日から一泊二日でまたまた近江で遊ぶ。
去年から数え十回近く滋賀を訪れている。
近場を見直す。これもコロナの副産物だろうか。
先週はポスプロ作業をがんばった自分への褒美のつもりだが、まだ一段落というところなので、
遊びで疲れないようにせんとね。
今回の近江再発見のテーマは石田三成と佐和山城址。
文庫の「戦国廃城紀行 敗者の城を探る」(澤宮優)と地酒を片手に廃城の山に登り、三成を偲ぶ。
メインディッシュは桜、井伊家の彦根城の堀の桜。
一ヶ月以上前からキャッスルリゾート&スパの格安プランを予約して愉しみにしていた。
こんなに忙しくなるはずじゃなかったが、ま、考えてみたら予想はついた。
25日にタクシー帰宅して自転車を駐輪場に置いたままで駅まで歩かねばならぬ。
朝、9時台の電車でさくら夙川駅から東へ走る電車に乗る。
電車で稲見一良のエッセイ集「帖の紐(たとうのひも)」を読む。
癌に冒され余命いくばくもないハードボイルド作家が容赦なく超辛口の文章が綴る。
夕焼けを愛でる章の最後にこんな一節があった。
「夕焼けや自然の移ろいに心奪われるというのは、命の終わりが近いと言うが、そうかもしれない。」
前に眼鏡堂氏の奥さまが言っていたことを思い出した。
「最近、夫婦で温泉とか行くようになったけど、もうすぐ死ぬってことだよね。」
まこと正直な感慨。
遠く雪の残る比良の山々を望みながら新快速電車は彦根に向かう。
*以下、写真のみアップしておきます。