ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2022/02/27 (日) かけがえのない時間

いつ頃からだろう?

毎朝、起きたとき、トイレで用をたすとき、

身体のシリアスな変調のわずかな兆しを感じる。

いつかくる。

自分の人生を突然変える、あるいは終えるストライクが来るという予兆。

脳や心臓の血管障害なのか、胃腸の疾患なのか。

めまいとか、動悸とか、息切れとかダイレクトなものではなく。

眼の見え方とか、小便の出方とか、ドアノブを回す手指の感覚とか、心臓の鼓動…。

以前は意識さえしなかった動きの変化を“おびえ”と感じてしまう。

おそらく誰にでもある老化の自覚症状なのだろうけど…。

その手の予兆が増幅して感じるのにはわけがある。

「肝臓をいわした(壊した)」

と言って精密検査を受けていた警備員マサオから数日前に電話があった。

肝臓の疾患(肝炎とか肝硬変とか)ではなく、心筋こうそくと診断が下されたらしい。

急性ではない心筋こうそくというのもあるのだ。

おそらくエコー検査か、CTで見つかったのか。

両足が浮腫んでいるのは原因はそれだったらしい。

即入院、24時間点滴でをして自由が効かなくて辛いとのこと。

昨日、LINEしたら、まだ浮腫みはとれず、夜は眠れないと返信がきた。

警備の仕事はやめたという。

 

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朝ではなく夕方に走る。今日も昨日と同じくらい黄金の黄昏。

走りながら思った。

持ち家も別荘も自家用車もなく、十分な貯蓄もないけれど、

露天風呂付き旅館には泊まれないし、高級鮨にもめったに行けないけど、

心筋こうそくでもなく、入院もせず、スシローで満足でき、帰りに買うコンビニスイーツが

美味しいと思い、近場の山を歩き、城跡を歩き、海辺で夕景を見ながら一日が終わる。

そういう今はかけがえのない時間なのだと思う。

その喜びを分かち合う隣りに居る人がいなくなったら、泣くだろうなと思う。

 

ときどき、不安になって、さみしいことを書いたりします。

 

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室内の早春、今年のヒヤシンスは濃いピンクです。

今日は家ごもり。

やっておかねばと思う仕事はある。

新番組のナビゲーターの台本を書く。

ゆっくりと書き進める。

 

夕方、いつものコースを走り、海辺でラジオ体操をした。

ひさしぶりにあしや温泉へ行く。

今日は湯船にアロエが浮かんでいた。

しっかりとあったまる。

夕食はリクエストした3種のたれのチヂミ。

高山なおみさんの「日々めくりだより」に載っていたレシピで作ってもらう。

少し飲んで眠くなった。

居眠りして起きたら目が覚めた。

amazonプライムで「引っ越し大名」を観る。

ロケ場所が姫路城だった。

CGで補正しているにしろ、パーフェクトな城郭だと改めて思う。

 

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ホテルカリフォルニア的な夕景 

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海が砂浜が街が山が黄昏色に染まる。

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三角形の高取山、今年は登りたい。

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日が沈み、海の色が変わってゆく。

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夕食はチヂミ、醤油+ごま油、マヨネーズと辛子、胡麻味噌と3種のたれで。
高山なおみさんの本のレシピより

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国替えの沙汰 元はと言えば城主の男色が原因