
季節に一度くらい行く本屋がある。
叡山電鉄の一乗寺駅近くにある独立系の書店。
note.com眼鏡堂氏と愉快なビストロ「アルザス」へ行く際に待ち合わせ場所にしている。
ここでしか見ることのない本がある。
いつ来ても何かしら発見がある。
同じ本でもこの店に並んでいると文化度がアップして見える。
希少本とかではなくても雑誌類、小説、写真集など品揃えにセンスがあって飽きない。
ついでに雑貨類を、買わないけど、手にとったりするのも愉しい。
訪れるたびに一冊買うことにしている。
山本義行「本の中のジャズの話。」(書肆よろず屋)もそんな一冊。
恵文社のオンラインショップではsold out になってるけど、紹介文がこの本屋らしくて気がきいている。
好きなものが周りに増えていくのは、何なんでしょうね、とても気持ちが落ち着くんですよ。
京都・銀閣寺界隈で古本屋『善行堂』を営んでいる山本善行さん。関西発のジャズ情報誌『WAY OUT WEST』にて連載中のコラム「本の中の、ジャズの話。」から100回分を収録した本書。一頁毎に、その日に聴いたジャズや出会った本から思い出したこと、古本屋を営みながら触れるものについて、好きなものを楽しむことがとてもユーモラスで軽やかに書かれています。
母親から寝る前に子守唄代わりにルイ・アームストロングやピー・ウィー・ラッセンを聴かせられた少女の話、『ジャズと爆弾』という本について、中上健次と芥川賞を受賞したばかりの村上龍との対談についてなど、本の登場人物や現実の作家達がシームレスに繋がっていき、善行さんの自由な語りに触れる楽しみ。『蝶類図鑑』『ベイジー』『いーぐる』、素敵なJAZZ喫茶もたくさん登場します。
「WAY OUT WEST」は以前に読書マラソン仲間のM氏より何冊か送られ来て馴染みがあった。
愉しき読書だった。
ジャズ本の紹介をテーマにしながらも山本氏の日々の京都散歩が描かれている。
ジャズ本の話は3行くらいの時もある。(笑)
それがいい。
他にも安西水丸の山歩きのエッセイ「てくてく青空登山」や娘さんが父の思い出を綴った「さざ波の記録」や、岡本仁が日本全国の珈琲店を紹介した「ぼくのコーヒー地図」も面白く読んだ。国産ワインの店「たすく」のIさんにプレゼントした京都中華の文庫本を買ったのも恵文社だった。

ああ、また恵文社へ行きたくなった。
次は恵文社のみの目的で2時間くらい過ごそう。
近くにアイリッシュ音楽の喫茶店「ウッドノート」があったなあ。
いや、開店直後の「アルザス」に予約なしで行って、ビール一本飲んでさくっと帰るのもありかな。
ところで「恵文社一乗寺店」とあるけど、他にも店があるのかな?