冥土旅#5
あの鳥居のトンネルは気になっていた。
以前、京阪電車に乗っていて、たまたま伏見稲荷の駅に停まった。
ホームに東西の外国人観光客が溢れかえっていて驚いた。
こんなことになっていたのか!
当分、近づけないなと思った。
ところが、コロナ禍でインバウンド激減。
ヒロが、今のうちに行っとこか、と言う。
前回の非常事態宣言のあとにチャンスを窺っていたが行けずじまいだった。
まもなく解除になりそうだ。
チャンスは今しかない。
昨日の金曜日は雨だったので今日は土曜日だけど決行だ!
そんなわけで冥土の土産旅「伏見稲荷」編です。
たまたま京都のえき美術館で写真家ソール・ライターの展覧会開催中。
ヒロがNHK「日曜美術館」でソール・ライター特集を見て是非とも行きたいと言う。
招待券も入手したので伏見と抱き合わせでの京都行きとなる。
「永遠のソール・ライター」@美術館「えき」KYOTO については別投稿で書きます。
行程は、自宅から自転車でコープの駐輪場、歩いて阪急夙川駅。阪急十三経由で烏丸駅下車。
錦市場の「ぢんとら」で一味唐辛子を買う。適度な混み具合の錦市場を抜け、四条大橋を渡る。
京阪の祇園四条駅から準急で伏見稲荷駅、稲荷ずしを買い食いしながら参道を歩く。
伏見稲荷大社に参詣する。稲荷神社は全国に3万あるという。
八幡社、天神社、住吉社などあるが稲荷社が神社で最大のネットワークのようだ。
伏見稲荷はその総本山。楼門、本殿を経て千本鳥居、そこから稲荷山の頂まで鳥居が続いている。
千本鳥居と言われる箇所だけ十数メートルくらい連なっているのかなと思っていたが、違った。
どこま登ってもずーーーと鳥居が終わらない。一生分の鳥居を見た。
インバウンド客で混雑した頃には山を人が埋め尽くし2時間の行程を4時間くらいかかったらしい。
ヒロがザックでなくトートバッグなので山頂へは行かず途中の茶屋の三徳亭で折り返す。
途中、梅花香る釈迦堂で休憩しながら、もう一度千本鳥居をくぐる。
参道にある食堂 伏見庵で遅めの昼食。帰りはJR奈良線で京都駅、美術館「えき」KYOTO へ行く。
「永遠のソール・ライター」@美術館「えき」KYOTO を観る。
土曜日なのでそこそこ混んでいた。
京都タワーって鉄骨の塔ではないんですね。
輪っかを積み重ねる構造らしい。
東京オリンピックの頃に建ったとか。
僕が小6の修学旅行で京都へ来たときにはすでに京都駅前に鎮座していた。
建って3年か4年、真新しい京都タワーだった。
僕はまだ上ったことがない。
通天閣とセットで来てみたい。
3時半、まだ明るいので烏丸通りを歩いて北上、途中で久々に東本願寺へ立ち寄る。
改めて見るとこんな巨大な木造建築物が世界にあるのだろうか、と驚く。
僕が小学生の修学旅行で初めて見たときの感動が甦る。
以来、何度か境内に入ったことはあるが、今回は感動してしまった。
人の感じ方は経験によって変わるのだということを再発見する。
東本願寺の大伽藍、明治期に建てられたものらしい、正面に立って威圧されてみて下さい。
五条通りの手前で東へ入る。東入ル(ヒガシイル)と言う。
五条通りを横断し、高瀬川沿い四条まで歩き、阪急電車で帰宅。
以下、写真日記に御座る。
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