ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2020/04/06 Mon. やってください。

日記も別枠にメモだけしてたまっていく。

写真だけアップして日々が過ぎて行く。

ただでさえ澱のようなものが溜まっていく昨今、積み残しが何日も続く。

そのための時間を確保してまとめて書いてアップする。

放電してやらないとともやもやが晴れないで、体重さえも増えていくような気がする。

 

夕方、歯医者へ行く。

上の前歯を2本抜き、あらかじめ作った義歯(部分入れ歯)を入れた。

今まで支えてくれていた2本の歯はすでに根を失って遅かれ早かれ抜けてしまう。

抜けてから作っていたら歯抜けジジイの期間が出来てしまうので今回の処置となった。

前歯のおよそ半分の新しい義歯を観てあたらめて自覚する。

人生の後退戦に在ることを。

 

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10年ほど前に入れ歯生活が始まったときはけっこうショックだった。

自分の一部だったものがもう二度と戻って来ない。

子供みたいに歯が生えてくることはないのだ。

あれが後退戦のはじまりだった。

最初は口の中でかなり違和感があった。

それにもいつか慣れる。

2年前、しばらく行ってなかった歯科に行こうと思った。

痛みがあったわけではない。

還暦を過ぎてやっぱり歯は大事にしなきゃなと思い立ったのです。

そのときに言われていた。

支えてる歯がグラついてますからいずれ…と。

2年くらい先延ばしにしていた。

ことし覚悟を決めて「やってください」と告げた。

痛くもないのに「歯医者に行くということは人生に前向きになっている」と同義だ。

映画「エバースマイルニュージャージー」で主人公の歯科医がそう言っている。

そんな台詞はないけどそういうメッセージの映画だった。

(観たいけどamazon配信にはないみたいだ)

主人公のダニエル・デイ・ルイスは言う。

「早寝して夜明けに出発だ。人間は根を生やしちゃいけない。常に動き続けるんだ。人生は旅だ」

ね、老いぼれなれど、前向きになるでしょ。