はじめての映画館で「肯定と否定」を観る。
「肯定と否定(原題 Dinaial )」@塚口サンサン劇場
二番館として関西では知る人ぞ知る塚口サンサン劇場だが今まで未踏でした。
今は封切り(古いな)、新作のロードショーと二番館のシネコン型になっている。
シネコンではない昭和テイストのニッポンの映画館、いい雰囲気がある。
シートはシネコンと同じで傾斜もあった見やすい。
インターネットで購入、入る時に身分証明書の提示を求められる。
シニア全員に求めてるのだろうか。
A部氏他数名のオススメでようやくつかまえた。
恥知らずの嘘や汚いでっちあげを証明する戦い。
そして、被告リップシュタットの中にある情と弁護団の理とのせめぎ合い。
差別主義者たちの内にあるものは純粋な確信か、あるいは確信犯か。
どちらにしろ立ち向かう勇気に自分を恥じ入るしかない。
どんな悪辣なフェイクニュースにもこんなエネルギーを投じてに対応せなばらならない。
正直、この労苦、時間やコストに何の意味があるのかと見終わって空しく思う。
決して読後感は悪くないのだけれど…。
レイチェル・ワイズという女優。
若い頃から見ているけどこの映画の彼女が一番魅力的だった。
ジョギングするレイチェルに萌える。
イギリス人は(じゃないけど)、ジョギングのペースが速い。
健康のために、もあるけれど、速く走ると頭がスッキリするのだそう。
分かる気がする。
苦しむくらいに追いこむと、何も考えなくなる。
クリーンナップされている気がする。
でも、なかなか出来ないよね。
デボラ・リップシュタット本人とレイチェル・ワイズ
去年見た「光をくれた人」の薄倖の母親役も印象に残った。
阪急塚口駅前のサンサンタウンはかつてのダイエーを中心とした商業ゾーン。
昭和というか、高度成長期の空気感が満載。
歯抜けで弱冠の廃墟感も漂う。
魅力ある、とは言いがたいが自分たちの世代にとっては妙に懐かしい空間だ。
「アングル」という店に、カレーとシチュウ とある。
ビーフカレーを食べる。
JR塚口駅まで戻る。
今日も日が傾くとごみごみした住宅街でさえ美しく見える。
歳とともにこんな日常の夕景を美しく感じるようになった。
竹内まりや の歌ではないが、
♬ 信じられない速さで 時が過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ (「人生の扉」より)
夕方から局へ出る。
インタビューの文字起こしをする。
8時過ぎから女子カーリングの準決勝、日本対韓国を見る。
いきなり3点をとられて後手に回る日本。
第10エンドで追いついた!
帰宅途中、iPhoneで同時配信を見る。
惜敗。