ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2020/06/22 Mon. 独酌彷徨 @大阪駅前ビル

朝、レターパックが届く。

石垣島のミネーロからTシャツが送られてきた。

コロナ自粛要請で苦戦する日本のライブハウス支援の応援グッズだ。

デザインはあの “ソラ耳アワー”の安斎肇さんだとのこと。

僕にしてはちょっとプリント部分が大きいけど普段着に使える。

Mサイズでもちょっと大きめでゆったり着られた。

 

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きのうの日曜日はグズグズして前に進めず。

けさはちゃんと起きて、こころ引き締めてTODOのリセットする。

方針を決める。

これがなかなか始めない。

スタートラインに立つのが遅すぎるために人生を棒に振ってきたような気がする

TODOを思いつき並べてみる。

・仕事

・当面の日記

・iMacの整理とエンディングフォルダ

・過去の日記の積み残し解消や写真の整理

これがパソコン作業。

そうじゃないTODOは、・映画を見る ・酒を吞む ・運動をする ・本を読む ・小旅行

・山登り それ以外にやりたいのは… ・英語習得 ・水泳 だろうか。

パソコン作業を第一種TODO、娯楽に関することを第二種TODO、

遊軍的なやってみたいこと(自己満足、あるいは自分磨きのようなもの)を第三種TODOとする。

第一種、脳内作業としては仕事も、それ以外も同じだと思う。

これは一日に5時間も6時間も出来ない。

これを柱に組み立てる。

なんてことを考えながらなんとか2020年のフェイズ2(〜8月末)を設定する。

概ねこんな感じです。

・エンディングノートを作る
・iMacの中身のを理する(デジタル断捨離)
・日記の積み残し解消

加えて、もう一つ。
・体重を69キロ以下にしたい。
SWIMを再開、まず50mクロールから最終目標は200m。8月に個人レッスン予約すること。
アクティビティ(愉しみ)についてはあえて急がず、週一ペースで少しずつ楽しむこと。

「達成可能な “出来ること” を確実にやりきりたい」

 

一仕事終えた気になって午後から梅田へ出る。

銀行で現金を引き来出すと…残高が増えている。

おお、特別給付金が振り込まれている!

 

カメラの大林へデジカメWX350を持ちこむ。

新品で買ったのにすぐに電源が入らなくなったもの。

おそらく雨に濡れてしまったせいで補償対象外かもしれない。

有償にしても新品で買うより安いし、何より劣化してない。

がら空きの上田商店の角打ちに立つ。

年季の入った正統派のジャパニーズパブなのかも。

ときどきヒルトンとかに泊まっている外国人が覗いて、

「ここはビールが飲めるのか?」の質問に店の兄ちゃんが「Certainly」と答えていたのを見た。

月曜日の午後5時、コロナ時代のいまは至ってドメスティック。

僕を含めて近所のじじいが3人ほどしかいない。

いきなり、にごり酒290円、白身魚のフライにおでんだしをかけたもので始める。

もう一杯は冷蔵庫から缶チューハイを自分で出す。

二軒目に2ビルにできた七津屋。

ここは一人前ベースでつまみは激安で量が少なくていい。

一番安いハイボールを2杯。

最後に向かいにある「とん亭」でカツ丼を食べる。

衝動的!

ご飯は少なめにしてもらう。

甘辛いカツ丼がしみる。

体重増は必至だね。

独酌彷徨、これも無上の愉しみ。

 

帰宅して1時間ほどデスク下で眠る。

酔いもさめたところでプールへ行く。

今日から腕立て伏せとスクワット強化、20回と30回に増やす。

水の中を半時間ほど歩く。

嫁に給付金を全額渡す。

月イチでおいしいもの食べようね。

といっても僕らは二人で5000円ベースですが。

「酒のほそ道」47巻が届いていた。

 

給付金が入ったせいで気が大きくなったのかアズマヅルでウイスキーを買った。

マルスウイスキーのモルト「越百」

一杯だけトゥワイスアップにして吞む。

Netflixで「37seconds」という映画を観る。

混沌や困惑や汚濁みらいなものがラストへ向けて美しく昇華していく。

原作(脚本)が素晴らしい。

それと主人公の佳山明(かやまめい)ありきの映画だろうな。

主演女優賞もの。

お母さん役の神野三鈴ってジャズピアニストの小曽根真の奥さんらしい。

彼女もよかった。

最後に登場する芋生 悠(いもおはるか)って女優にも惹かれるものがあった。

若い頃の田中律子にも似てた。

落涙しそうになったのは久しぶりだ。

映画館なら落涙してただろうな。

https://www.youtube.com/watch?v=KbRivDVfpQc

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脚本と役者の勝利、アカデミー外国賞をもらっても不思議じゃない。
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2020/06/21 Sun. 夏至

朝には鮮度がある。

夏場はその鮮度が落ちるのが速いような気がする。

生ものと同じで足がはやい。

起きて珈琲を飲んで1時間もしたらもう空気が淀んで朝が腐りかけている。

朝の鮮度のことを詩にしたのは谷川俊太郎だったか?

カムチャツカの若者がきりんの夢を見ているとき

メキシコの娘は朝もやの中でバスを待っている

ニューヨークの少女がほほえみながら寝がえりをうつとき

ローマの少年は柱頭を染める朝陽にウインクする

この地球ではいつもどこかで朝がはじまっている

そう、「朝のリレー」だ。

鮮度の話ではなかった。

 

体調は決して悪くないのにいつまでもグズグズしている。

気づけば鮮度も落ちて、哀しいかな、すでに少し疲れていたりする。

 

きょうは夏至。

このあたりでは午後5時過ぎに部分日食があったはずだが太陽は雲隠れしたまま。

石垣島あたりでは大きな食が見られたようで、台湾は金環蝕だったらしい。

自宅で籠もっていた日曜日、夕方にプールへ行って半時間ほど歩く。

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夕方プールから帰り、六甲の上空が焼けていた。
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2020/06/20 Sat. 淡路島ハイボール

島に土曜日限定でオープンする居酒屋「淡路島ハイボール」があると聞いて行ってきた。

滅びかけの商店街、かつて八百屋だった店をそのまま借りて居酒屋になっている。

ドアも窓もない。

テーブルと椅子が置いてあるだけの解放感満点のお店。

さびれゆく商店街の再興計画〜幻想酒場・淡路島ハイボールを訪ねて〜

淡路島の平田農園のレモンが冷凍してまるごと1個入ってるハイボールを飲む。

ウイスキーはスコッチ(ホワイトホースとかデワーズとか)、これが笑ってしまうほど濃い。

ストロング系のドリンクで一杯でもしっかり酔える。

2杯飲んだ。

商店街を抜けて島の銭湯「丸吉湯」で一風呂浴びる。

脱衣場のテレビはプロ野球中継。

久しぶりに大きな浴槽でさっぱりして海峡大橋のたもとまで歩く。

初夏、からっと晴れた梅雨の晴れ間にほろ酔いで海を見ながら歩くのはシアワセだ。

透明度の高い海が美しい。

2月以降、大阪の仕事場以外に県境を越えてない。

 

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淡路島ハイボール レモンまるごと一個とスコッチのコラボレーション

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ここだけプチ縁日みたいです。

 

西宮を昼イチで出て、明石でA部氏と合流、角打ちで吞んで、高速艇で島へ渡る。

このアクセスの良さ、全国の人には伝わらないかも。

明石で行った酒屋の立ち吞み「たなか屋」、ここが素晴らしい。

 

【2020/8/5 追記】

A部さんから太田和彦氏が“日本一の立ち吞み”と言っていたという又聞き情報しかなかったが、

入って店の中を見渡してすぐに“ここはいい”と僕のセンサーが反応した。

なにが?と聞かれると困るけど、まずスペース。ほどよい狭さ。

メニューの手書き文字、短冊のひしめき具合がいい。

そして、カウンターの中のビジュアルがいい。

4人くらいの女性ばかり。

てきぱきと動き、見ていて気分がいい。

全員それぞれにべっぴんさんだ。

美人とはちょっと違うけど。

いやらしいたとえになるのを恐れずに言えば、彼女たちを見ているだけで酒の肴になる。

もちろん大皿に載った料理は美味しかった。

実は何を食べて飲んだかは定かではない。

料理の担当とお酒の担当は別らしい。

日本酒をたのむとその人が、料理をたのむと別の人が対応してくれる。

これも妙味。

隣の爺さまがカウンターの彼女たちに絶え間なくしゃべりかける。

ちょっとうるさいが女性たちのあしらいも巧い。

またいつかこの店だけに来たいなと思った。

 

淡路島から戻り、「たなか屋」に行きたかったがもう閉店。

明石駅のパン屋でカレーパンを買い、セブンイレブンで缶チューハイを買い、新快速で吞み鉄。

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2020/06/19 Fri. メトロン星人の隠謀

六甲高山植物園から帰宅する。

ユニクロのエアリズムマスクに行列が話題になっている。

マスク着用には多少は慣れたけど 積極的につけたい、つけねばらない派ではない。

出来ればもうしたくない派 だが、世間の圧力でつけて外出する。

抗って、マスク無しで堂々としてろ、というほどの信念ではないし、まだガマンの範囲内だからだ。

今日、歩いていて後方からくしゃみを浴びせられた。

そいつはマスクをしていたのにわざわざとって口に手を当てるわけでもなく爆裂させたのだ。

マスクなんてしててもその程度のやつがいる。

マスクしてなくてもちゃんと咳やくしゃみエチケットをわきまえてる人もいる。

マスクがどこまで有効か(あるいは必要か)は暑くなって検証されるべきだろうと思う。

もうしなくていいですとお上に言われないと日本人はずっとつけて生きていくのだろうか。

 

プロ野球が今日から無観客で開幕した。

ホームランを打ってベンチに帰ってやるエアタッチなんでギャグとしか思えない。

意味ないでしょ。

ずっと一緒に練習してるチームメイトで、しかも検査してるのに…。

ま、勝手にして下さい、ですけど。

これがニューノーマルだとか、新しい生活スタイルだとか言わないで欲しいです。

無観客の試合はベンチの野次がノイズとして聞こえる。

スポーツニュースを見てるとなんだか懐かしい気分になった。

プロ野球ニュースが始まった頃にパリーグの南海ロッテ戦を見た時と同じだ。

大阪球場や川崎球場はベンチの声とおっさんのヤジしか聞こえない無観客みたいなものだった。

 

兵庫県立芸術文化センターも公演を再開した。

指揮者の佐渡裕と下野竜也らが対談と演奏をYou-Tubeライブで配信しててアーカイブを見た。

対談の中で佐渡裕がウルトラセブンの話をしたのが面白かった。

https://www.youtube.com/watch?v=6n7Dry-bFss&t=2812s

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https://www.youtube.com/watch?v=6n7Dry-bFss&t=2812s

佐渡「子供の時に観たウルトラセブンにメトロン星人っていうのが出てくるんですよ。

   このメトロン星人の目的は人類を滅亡させることだったんですね。

   メトロン星人はこういうんですよ。

   “人類を滅亡させるのは簡単だ。人と人との信頼関係を壊してしまえば人類は滅亡する” と。

   で、ウルトラセブンにメトロン星人は真っ二つにされて負けるんですけど…。」

 

そうそう、メトロン星人っていたなあ。

 

   

 

人と人との信頼関係を壊すという手段。

赤い結晶体を何かの自販機に潜り込ませ(ウイルスみたいなものですね)、それを吸い込んだ人は

他人を信じなくなり、憎み、殺し合うようになるという実験に成功、そこをセブンに見つかる。

人を見たらころなと思え…確かに今の世界を思わせる。

メトロン星人がまた地球にやってきたのだ。

深みのあることで知られたウルトラセブン、メトロン星人の回も最後のナレーションがいい。

「人間同士の信頼感を利用するとは恐るべき宇宙人です。でも、ご安心下さい。

 このお話しは遠い遠い未来の物語なのです。え、なぜだって?

 われわれ人類は今、宇宙人に狙われるほどお互いを信頼してはいませんから。」

子供向けにしてはめちゃ皮肉が効いている。

当時は冷戦時代、ベトナム戦争も続いて、世界大戦の火種に事欠かなかった。

高度成長期でかつての下町人情も消えかけていた。

で、遠い遠い未来はいま2020年なのだろうか?

なんだかいびつな形で見せかけの絆だけが声高に言われるような時代にコロナ禍だ。

メトロン星人はどんな手を打ってくるのだろう。

   

夜、プールへ行く。

営業時間が前倒しになったので9時にはチェックインしないとアクアウォークと入浴が出来ない。

自粛明けでよかったことも多々ある。

とにかく空いている。(以前も僕の使う時間帯は空いていたけど前にも増して空いている)

夜のラスト1時間はひとつのコースを独占出来る贅沢。

ロッカーが密を避けるという理由で使用制限があり窮屈な思いをしなくていい。

トナラーは近づけない。

ロッカールームの清潔度がアップした。

ちょっと困ったことは、脱水機が使えないこととサウナが使えないことくらいか。

でも、これってクラブにとっては厳しいことだよな。

退会した会員も休会してる会員も多いだろう。

ただでさえ厳しい経営だと聞く。

このまま続けることが可能だといいけど心配してしまう。

それにしても…プールで歩き風呂に入ったあとの夜風が気持ちいい。

帰宅後、また居酒屋ドラマをamazonプライムで見つけた。

「居酒屋ふじ」、最近はテレ東系のドラマばかりだ。

 

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2020/06/19 Fri. Here comes the sun

セルジオのブログ「風屋敷日録」にビートルズの Here comes the sun のことが記されていた。

アメリカの病院でコロナ患者が回復して人工呼吸器が外されるときにこの曲が流されたという話。

このジョージ・ハリスンの歌はビートルズのアルバム「アビー・ロード」に収録されていて、あまり気にもとめることもない歌だった。ジョージらしいシンプルできれいな旋律の歌という思いしかなかった。(「風屋敷日録」2020/6/18

僕はビートルズを初めて真剣に聞き込んだのが「アビーロード」だった。

B面の冒頭に収められていたHere comes the sun は大好きな曲のひとつだ。

もしかしてビートルズナンバーで一番好きな曲かもしれない。

ビートルズの曲って世界中でそれぞれパーソナルに記憶されてて、そういうものかもしれない。

何よりもあの乾いたアコースティックギターのイントロが耳に心地いい。

セルジオも書いているように改めて聞くとその歌詞に心が動く。

リミックスされて音質も素晴らしいこの動画に日本語訳もある。

https://www.youtube.com/watch?v=KQetemT1sWc

🎵 長くてさみしい 寒い冬だったけど 何年も月日が流れたように感じるけど

  ヒア・カム・ザ・サン  ほら陽がさしてきただろう もう大丈夫だよ

自分が患者になったことを想像すると涙が出そうになる。

同時にこの歌をよく聴いた頃、暗くて湿った金沢の冬を思い出す。

あの頃は春になると毎年のように旅に出た。

ニーナ・シモンのアルバムにもこの曲が入ってたなあ。

https://www.youtube.com/watch?v=T9gMsdNQSUM

 

朝、雨が上がる。

六甲山に低い雲がまとわりついて流れていく。

体重が72キロ台に増えた。

先週の木曜日もそうだった。

木曜は朝早くて3食がっつり食べてしまうからだと思う。

 

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シモツケソウとイブキトラノオ、伊吹山の山頂に咲く花だ。

雨も上がったし、思い立って六甲高山植物園へ行くことを決めた。

雨上がりの植物園というのもいいかもしれないと。

タイムズカーシェアを予約、平日なのに結構予約がついている。

初めての香櫨園駅のステーションで14時から4時間、MAZDAデミオを借りる。

北山植物園、鷲林寺を越えて盤滝トンネル分岐から山登りにさしかかるあたりで雨になる。

下界は降ってなくても山は降っていた。

道沿いに白い花が咲き誇っていた。

なんだろう?

調べたらウツギだった。

ウツギというと信州や東北の山で見たピンクのタニウツギ、

あるいは芦屋浜の公園に咲くハコネウツギしか知らなかった。

高山植物園は雨だった。

こんな日でも数組の客がいた。

すぐにいなくなり、ほぼ貸し切りで雨の植物園を愉しむ。

緑したたり、山の霧が立ち、花が咲く園内を歩くのはそれなりに気持ちいい。

雨でも睡蓮やコウホネなど水の上の花は元気だ。

コマクサ、ササユリ、シモツケソウ、ニッコウキスゲ、コアジサイ。

もしかして今シーズンは夏山は行かないかもしれない。

今季は一期一会かな。

 

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17時過ぎに帰宅。

西の空が明るくなってきた。

 Here comes the sun だ。

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