ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2022/12/06 (火) 六甲 再度谷の紅葉 フォト日記

冬晴れ、暦はすでに初冬。

でも六甲再度谷は錦秋のハイキングロードでした。

*アップし忘れていた古い日記です。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/shioshiohida/20221206/20221206125616_original.jpg

*画像クリックで拡大します。

 

昼前に家を出て、阪神電車で元町へ。

11時から16時過ぎまで5時間ほど六甲を歩いた。

ことし(2022年)の2月に歩いたコースをそのままトレース。

諏訪山から再度谷に分け入ったら…!!!

六甲の紅葉🍁がこんなに美しいとは!!!

イチョウの絨毯が敷き詰められた太竜寺を経由、今回は再度山には登らずに公園へ。

再度公園の修法ヶ池のピクニックテーブルで豚汁とおにぎりの遅いランチ。

復路も前回と同じ市ヶ原へ抜ける。

このルートの紅葉もまた味わいが違いウハウハ言いながら歩いた。(笑)

 

おそらく50枚ほどある写真。

六甲の紅葉の思い出にアップした。

阪神元町駅から地上に出ます。

兵庫県公館前を過ぎて…

欧風の装い

諏訪神社もイチョウも落ち葉が…

ヒロは銀杏の落ち葉が好きです。

初冬のやわらかい光

こちらは赤 カエデです。

ヴィーナスブリッジへと登っていくが…

ところが…

補修工事中で通行止め

神戸の展望です。

ブリッジの裏手にある駐車場の向こうの谷が赤い!

いい角度から光が入る。

谷沿いの紅葉🍁がいいなあと思って歩き始める。

おおお!

思わず足がとまり撮影タイム。

アングルを変えて

サイズを変えて

こんなのを撮ったり

しながら牛の歩み

こんなんも撮ったり

ヒロも何枚撮るの?ってくらい撮る。

先を急ごう

山茶花が満開です。

茶屋を越えて沢沿いにいく。

変化に富んだハイキングコース

ぷよねこ登山隊

撮ったり撮られたり

季節の進み具合を確かめながら…

植生が少しずつ変わっていく

常にヒロが先行するのでした。

熟年女性のグループとすれ違い

ジャズ喫茶や山荘を過ぎ

大龍寺の石段を登ると…

イエローカーペット

銀杏の古木が黄葉を散らす

境内は全面黄色

ふかふか

再度公園にてランチタイム

保温ボトルにお湯を詰めてきた。

熱々の豚汁です。

こんな風景を見ながら食べる。

この子らは食べない。

再度公園から市ヶ原は落ち葉の道

散らかした感じも悪くない。

絵画モードで一枚

市ヶ原にとうちゃこ

パーフェクトな藪椿の花

市ヶ原…だと思う。(笑)

布引谷もまた美しい

六甲の紅葉は11月末から12月始めがいい。

シンガポールの若いカップにゴンドラの営業時間を尋ねられたが…

iPhoneが受からず教えてあげられなかった。

アーベントロートのKOBE

ほぼ満月が東の空に

2022/12/06 (火) “ 芋 で 吞 む ” 

衣かつぎで吞む。

渋い酒飲みになれる。

渋い酒飲みになりたいの?

体調が良くて酒が美味しく呑めたなら、チャラくても渋くてもどっちでもいいじゃんか。

飲みと吞みが混在しつつ。

「芋で呑(の)む」 - あてなよる - NHK

 

*アップし忘れていた古い日記です。

NHK「あてなよる」より“芋で吞む”  客は松尾諭と平井理央

 

一週間前に妙見山に登った時に無人販売で買った里芋を茹でて塩だけで食べる。

メインは鶏カレーうどんでした。

きょうは六甲歩きの一日でした。

(2022/12/6 記)

 

“ 芋で吞む ”

酒は富山の黒部峡 かつて美瑛の酒屋で買ってペンションで飲んだ旨酒

小ぶりの茶碗にカレーうどん、台抜きでもいいな。

2023/01/15 (日) フォト日記

今日は写真6枚のフォト日記でござる。

日々の記録はこちら ▼ ▼ ▼

otomegaki.hatenablog.jp

ロウバイ咲く。でも今年は葉っぱが残っている。

例年はこんな感じで葉はない。植物の不思議。(2020年1月28日撮影)

今日も3キロとラジオ体操のみ。

女子駅伝はニューヒロイン誕生…あまりの完璧さに老爺心が。

買いものに出た時刻に撮った西の空 うろこ雲沸く。

4種類のキノコと牛肉と里芋と牛蒡の鍋です。

2023/01/14 (土) 「工作 -黒金星と呼ばれた男- 」@Netflix

雨の土曜日、Netflixで韓国のポリティカルサスペンスを一本観た。

キム・ジョンイル似のA木デスクが「これ面白かったですわ」と奨めたのがきっかけ。

去年からずっとiPadにダウンロードしてあったのだが観ないまま年越ししてしまった。

 

事実ベースのスパイ映画。

元軍人の主人公が事業家に化け、北の中枢へ潜入する。

コードネームはブラックヴィーナス。

原題は「北へ消えたスパイ」

韓国のポリティカルサスペンスには局長とか部長とか課長とか出てくるけど、皆さん命がけ。

「南山の部長」は自らの手で大統領を暗殺したし。

北朝鮮の核開発をめぐり緊迫する1990年代の朝鮮半島を舞台に、北への潜入を命じられた韓国のスパイの命を懸けた工作活動を描き、韓国で数々の映画賞を受賞したサスペンスドラマ。92年、北朝鮮の核開発により緊張状態が高まるなか、軍人だったパク・ソギョンは核開発の実態を探るため、「黒金星(ブラック・ヴィーナス)」というコードネームの工作員として、北朝鮮に潜入する。事業家に扮したパクは、慎重な工作活動によって北朝鮮の対外交渉を一手に握るリ所長の信頼を得ることに成功し、最高権力者である金正日と会うチャンスもつかむ。しかし97年、韓国の大統領選挙をめぐる祖国と北朝鮮の裏取引によって、自分が命を懸けた工作活動が無になることを知ったパクは、激しく苦悩する。監督は「悪いやつら」のユン・ジョンビン、主演は「哭声 コクソン」「アシュラ」のファン・ジョンミン。

2018年製作/137分/G/韓国   原題:The Spy Gone North    配給:ツイン

 

 

日録にも少し書いたが、事実ベースでありながらエンタメとして十二分に楽しめた。

また老化劣化の話で情けないが、最初、字幕のスピードについていけなくて、

というか、自宅なので集中力が途切れるのか、何度かリプレイして、ようやく並走出来た。

以前なら、また劇場なら、わからないとこはわからないまま、否応なしに突き進むのだが、

細部まで全部理解しておきたい と思ってしまうのだ。

見終えたときにわかることもあるのでスルーしておけばいいのに。

 

南の潜入スパイと北の外貨獲得のトップ、この二人が主人公。

ひりつくような緊張感の中、お互いに心を寄せてゆく。

A木お薦めの俳優は北のリ所長を演じたイ・ソンミン。

「南山の部長たち」で朴大統領を演じた俳優だ。

南のスパイはNetflixオリジナルの「ナルコの神」で麻薬王を演じたファン・ジョンミン。

これは事実かどうかはわからないが、二人は孟子の「浩然の気」で通じ合った。

 

ネタバレだが…

終盤、大統領選で金大中優勢で追い詰められた国家安全企画部は “例の手” を使うべく

黒金星を利用し、北の窓口に接触する。

「国境付近でまた一発ドンパチしてもらえませんかね。金はこれくらい出すんで」

これも事実だったのだ。

北の存在、北の脅威、北の挑発は日本の与党政権にとっても都合がよかったのは明白。

エピローグ的に描かれるその後の二人。

10m以上の距離を置いて目を合わせるこのシーンがいいのだ。

 

金大中の選挙戦と言えば、映画館で見逃した「キングメーカー 大統領を作った男」が

すでにamazonプライムで観られる。

また、同じファン・ジョンミン主演の映画「交渉」が来月韓国で公開される。

タリバンの人質を助けるべく動いた外交官と国家情報院の事実ベースの物語。

事実ベースの物語が次々と出てくるのは韓国や北朝鮮の政治的ハードシップゆえか。

いや、事実を実名でドラマ化が出来ない日本が世界から見たら特殊なのかも。

これも民主国家を標榜しつつ、数で圧倒、独裁を許してしまった報いなのか。

そもそも土壌が違うのか。

 

左が北、右が南、センターの二人がいい。

外貨獲得の総責任者 いわば北の金庫番

キム・ジョンイルと接触できる数少ない男だ。

「この男はどこまで知っているのだ?」

 

本編とは関係ないが、韓国も北朝鮮も支配者層の会談にはウイスキーが登場する。

「南山の部長たち」もやたら朴大統領はウイスキーをストレートで飲んでいた。

この映画でもキム・ジョンイルも、リ所長も、軍の若き課長も、韓国の上司にあたる室長も。

マッコリじゃないんですね?

 

あと、これも関係ないが…

主人公のファン・ジョンミンが「孤独のグルメ」の井之頭五郎が被って仕方なかった。

ともに外国相手に商売する貿易商なのも。(笑)

「いまオレは猛烈に腹が減っている」

 

夕食は二種のスパゲッティ これはナポリタン

これはツナトマト、ともに美味でした。

2023/01/11 (水) 「ケイコ、目を澄ませて」@リーブル梅田

 

年末に京都に2泊したとき、ホテルからほど近いアップリンクで公開されたばかりだった。

見ようか、と何度も思ったが、結局、年を越してしまった。

スルーしようか、と思い始めたときにこのブログを読んで、いいかも、と腰を上げた。

音が聞こえない女性ボクサーの話。

ボクサーが主人公の映画はここ数年で何本も観た。

菅田将暉とヤン・イクチュンの「あゝ、荒野」、安藤サクラの「百円の恋」

松山ケンイチの「BLUE/ブルー」…未見だけど「アンダードッグ」他にもあるかも。

観た3作はどれも良かった。

懐かしさを感じる昭和の裏町、汗とか血とか食べものとかの 匂い が漂うリアルさがいい。

そして、どれも最近の映画はボクシングの動きがリアルだで嘘っぽくない。

ちゃんとトレーニングしてるのがわかる。

この映画でトレーナー役(松本)を演じている松浦慎一郎という俳優であり、

ボクシングのトレーナーでもあるこの人の指導だろう。

松浦慎一郎 公式ウェブサイト – Official Website for Shinichiro Matsuura

映画『ケイコ 目を澄ませて』公式サイト

 

「きみの鳥はうたえる」の三宅唱監督が「愛がなんだ」の岸井ゆきのを主演に迎え、耳が聞こえないボクサーの実話をもとに描いた人間ドラマ。元プロボクサー・小笠原恵子の自伝「負けないで!」を原案に、様々な感情の間で揺れ動きながらもひたむきに生きる主人公と、彼女に寄り添う人々の姿を丁寧に描き出す。

生まれつきの聴覚障害で両耳とも聞こえないケイコは、再開発が進む下町の小さなボクシングジムで鍛錬を重ね、プロボクサーとしてリングに立ち続ける。嘘がつけず愛想笑いも苦手な彼女には悩みが尽きず、言葉にできない思いが心の中に溜まっていく。ジムの会長宛てに休会を願う手紙を綴るも、出すことができない。そんなある日、ケイコはジムが閉鎖されることを知る。主人公ケイコを見守るジムの会長を三浦友和が演じる。

2022年製作/99分/G/日本 配給:ハピネットファントム・スタジオ

 

街のノイズがしみこんでくる。

ジムでミットを叩く音、ステップの足音、浅草の雑踏、荒川の鉄橋を電車が通過する音。

スクリーンは街のノイズに満たされている。

美しい旋律ではなく、耳障りでもあるノイズが見るものを想像させる。

そして、ケイコにはその音が聞こえていない。

彼女は何を聞いているのだろう。

 

情感漂う、と表現したらいいのか。

スクリーンを観ながらあれこれ考える。

ああ、これは…辛いだろうな、とか、ああ、ここはそう思うだろうな、とか。

登場人物のケイコになったり、ジムの会長になったり、トレーナーになったり。

 

「特別な一日」のSPYBOY さんが書いている。

再開発された街並みとは異なる世界は古ぼけてボロいけれど何とも言えない味わいがある。それを見ていると何気ない日常の中にも全て理由があり、ドラマがあることが判ります。

印象的だった劇伴はないので異なる印象を持つ人はいるかもしれませんが、『ドライブ・マイ・カー』に似たテイストだと思います。これ、かなりの誉め言葉です(笑)。
 何気ない日常の豊かさを描きながら、登場人物の変化や成長、それに希望を示しているという点ではそっくりだと思う。

spyboy.hatenablog.com

派手な映像や美しい映像だけでなく、ノイズと動かない人物。

他人のドラマを見る者が想像すること。

これも映画の魅力だと思った。

 

劇中、ジムの会長が倒れる。

もともと健康不安(動脈硬化)を抱えて、脳こうそくの前科がある。

「血圧も、コレステロール値もね。血管が細くなっていってるんですよ」

自分を重ねてしまった。

演じた三浦友和の実年齢は70歳だが、おそらく劇中では六十半ばという設定ではないか。

コロナ禍でボクシングジムの経営が苦しくなり、自分も加速度的に年老いてゆく。

最近よく思う例えがある。

僕らは長い行列に並んでいて、並び始めた頃は自分の順番はまだまだだと思っている。

いつのまにか…少し先の見えるところまで順番が迫ってくる。

もうすぐだ。

ここからは早いのだろうな、と思う。

ドーナツ盤と同じで始めの一周は大回りで長いが、終わりに近づくと一周が短い。

あっというまだろうな。

 

岸井ゆきのの存在感だろうか、演技力だろうか。

神でも、庇護者でもないのに思いやりの心が湧いてくる。

好きだとかじゃなく、幸せになって欲しいと思うのでもない。

ただ、この女の子が  不幸のないように暮らせますように  と思わせる。

これは何なのだろうか。

きっとジムの会長もそう思って接していたに違いない。

「才能は…ないですね。ただ…あの子には人間としての器量があるんですよ」

 

 

父と娘のような…映画を観ている僕らの同世代はそう思ったのではないか。

荒川や江戸川の風景は、これは東京の物語   と感じさせる要素の一つだと思う。

荒川だろうか。

テクニシャンではないし、不器用そうではある。

三浦友和は年老いてよりカッコ良くなった

平凡なおじさんっぽい三浦友和の衣装 、でもカッコいい。