ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2017/1/4 緑の瞳のエイリッシュ

2017年、最初の映画は「ブルックリン」でした。

新開地のパルシネマしんかいち 1200円で2本立て。(もう一本はパスしてしまう)

思えば去年も初シネマはパルしんだった。

「あん」と「きみはいい子」の2本立てだった。

2016/1/14 パンを買う。 - ぷよねこ減量日記 clasic 2009/5-2016/1

一昨年は……「百円の恋」@リーブル梅田 主演 安藤サクラ

2015/1/4 シャドウボクシング - ぷよねこ減量日記 clasic 2009/5-2016/1

3年前は…「セッション」@梅田ガーデンシネマ 主演 ヘレン・ハント

2014/1/6 感性の水やり - ぷよねこ減量日記 clasic 2009/5-2016/1

4年前は…「レ・ミゼラブル」@TOHOシネマ西宮 主演 アン・ハサウェイら

2013/1/11 打ちのめされる快感 - ぷよねこ減量日記 clasic 2009/5-2016/1

 

初シネマにふさわしいかどうかは別にして、それぞれに印象が残るいい作品でした。

そして、「ブルックリン」です。

1950年代、アイルランドの田舎町とブルックリン、ロングビーチ、青い眼のエイリッシュ。

見ながら思い出すことも多く、終始 感情が動かされる映画でした。

評価も高いのですが、僕もこの映画が好きです。

エイリッシュを演じた女優も最初はタイプじゃなかったけど映画を観ているうちに惚れていく。

美しい青い瞳。

演技と演出の力だろう。

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年末年始、贅沢なものばかり食べていたわけではないけど、

今朝、発作的に日常回帰の欲求が自分の中に噴出した。

おせち系、濃厚系、お餅系はもういい。

鮭、焼いた鮭が食べたい!

家の冷凍庫に鮭とか鰤の切り身とか干物が常備してある。

で、朝食は焼き鮭をメインにしてもらった。

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塩辛くない甘塩の鮭。

身を食べたら皮が残る。

オーブントースターで3分ほど炙る。

炙ってカリッとして脂が浮き上がる。

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残った白飯にのせて味噌汁をかける。

昨日食べた馬刺し(熊本産)の余ったしょうがをのせた。

旨くないわけがない。

でも、生姜じゃなかったね。

ここは山葵でした

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2月の誕生日までに生活の規律強化を考えている。

無理してもダメなのは承知だた、節目はそれなりに身を引き締めて迎えたいのだ。

出来るだけ絞り込んで日常のルールをもう一度考えよう。

もともとは局へ初出しようと思ってたが明日行くので計画変更する。

阪神電車で神戸元町へ出る。

「エビアン」は混んでいた。

カウンターに座って330円の珈琲を飲む。

サイフォンで落とした酸味のある昔のコーヒー。

メモ帳に思いつく項目を書き記す。

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 元町商店街を歩く。

西へ行くほど寂れている。

海文堂もドラッグストアに替わって久しい。

元町映画館で2月にタルコフスキー特集がかかることを知る。

湊川神社は初詣仕様で賑わっている。

そのまま新開地まで歩く。

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映画まで30分ほどあるので「世界長」へ行ってみようと目論んでいたが休みだった。

世界長 新開地直売所 まだ入ったことはない。

世界長新開地直売所

湊川公園近くの「内田食堂」へ入ってみる。

店の前は何度も通ってるが初めての店。

先客は2人、いずれもテーブル席に座ってテレビを見ている。

一人は中年のモヒカン。

僕も並びのテーブルに一人ですわる。

お酒を冷や(常温)、いわしのフライを注文して神戸新聞の夕刊を読む。

カウンターの中におじいさん、給仕は二人のおばあさん。

おそらく半世紀は変わらない便所で小便をする。

進化を止めた大衆食堂。

この手の食堂はデフレの影響を受けないから値段は高めで据え置き。

白鶴が一杯390円、瓶ビールが550円。

おそらく390円は日本酒一級の値段だったのだろう。

ハイライトを一本吸って810円払い店を出る。

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「ブルックリン」@パルシネマしんかいち

ブルックリンに住み始めたのはアイリッシュとイタリアン。

エイリッシュの彼トニーはイタリア人の配管工だった。

エイリッシュがトニーの自宅に招かれてスパゲッティを食べる。

こまっしゃくれた幼い弟が「アイリッシュは大嫌いだ」と言って家族を困らせる。

警官はたいていアイルランド移民だった。

イタリア系は野球狂が多かった。

トニーの家族はドジャースのファン。

ブルックリン・ドジャースだ。

エイリッシュの故郷では男はラグビーだった。

ラグビーとポマードとブレザー、彼女が嫌いだった組み合わせ。

 

彼女の話し方はアラスカのデナリで会ったポーリーン・フィネガンという女性に酷似していた。

1997年の秋のことだ。

ピザ屋で僕がグズグズしてるたら「ここで食べるの?テイクアウトするの?」と迫ってくる感じ。

そのとき僕は彼女を乗せて車を運転していてビールを飲みたいと思ったから店では食べなかった。

彼女はニューヨークのブルックリンに住み看護師をしているアイリッシュだった。

「キドニー(腎臓)専門の病院だから仕事は楽よ」と言ってた。

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1997年10月 アラスカ・デナリにて

 

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 エイリッシュはニューヨークで簿記の学校へ行く。

英語でもボキと聞こえる。

調べたらbookkeeping というのだそうな。

ブッキだろう、

日本語の簿記って実はここに由来しているのだとか。


BROOKLYN Trailer | Festival 2015

 

幸薄き姉のローズ。

 

50年代ファッションが映画の魅力だろうけど裕福でもない彼女が一度も同じ服を着てなかった!

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映画の冒頭に流れていた歌。

「テディ・オニール」 昔よく聴いた。

懐かしい。
Teddy O'Neill by De Dannan

アイルランド、生きてるうちにもう一度あの国に行けるだろうか。

 

新開地地下の「福寿」で少し飲んで帰る。